偕成社の本

軽装版 風と行く者

軽装版 風と行く者 上橋菜穂子

タルシュ帝国との戦の後の話が読めるなんて。片腕を失ったタンダと寄り添うバルサを見てるだけで嬉しい。 若いバルサとジグロの戦いの場面は、激しくリアルだ。過去と現在を行き来しながら話しは進んで行くが、年を経たバルサの思いは胸にしみる。

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川は どこから ながれてくるの

川は どこから ながれてくるの トマス・ロッカー

家の目の前を流れる川はどこからやってきているのかを辿り、二人の兄弟が祖父に連れられ大自然の中を旅する物語。 風景画のような絵を無心に眺めているだけで心が満たされる。 満月の下、川の畔にテントを立て、焚き火を囲む祖父と孫。 「その晩、おじいさんは、パチパチもえるキャンプファイアの前で、いろいろなおはなしをしてくれました。」 という描写しかないにもかかわらず、パチパチという音や、川の流れる音、フクロウの鳴き声、木々の葉のさざめき、昼間より少し冷え込んだ夜の透明な空気、夜露に濡れた草の感触や土の匂いまでもが感じられるような、不思議な感覚に陥る。

人魚の島で

人魚の島で シンシア・ライラント

大人から子供までそれぞれに味わえる本だと思います。お祖父さんの心の底にあった悲しくて複雑な気持ちや、人魚と不思議な出来事の数々。ひっそりと心にしみる童話です。

5分間の物語

5分間の物語 日本児童文学者協会

中学生までの対象の本なので、可愛らしい内容でした。時間て、タイムトラベルだけでなく。色んな観念で描くことができるんだと思いました。是非本好きのお子様に。

夕ごはんまでの五分間

夕ごはんまでの五分間 イヴァ・プロハースコヴァー

家族のあり方や障がいについて、お父さんと娘が話しています。夕ごはんまでの5分間、お父さんとお母さんの出会い、娘の誕生、障がい…美しくてかわいらしい、儚げな絵となにげないようで印象的な言葉で構成されている絵本です。

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ある晴れた夏の朝

ある晴れた夏の朝 小手鞠るい

平和を考えるのにすごくいい児童書!!小学校中学年くらいから大丈夫では? 日本人の母とアイリッシュ系アメリカ人の父の間に生まれたメイが、ハイスクール2年生の夏、公開討論会で4対4に分かれて、「戦争と平和を考える」テーマとして「原爆の是非」を問うメンバーに誘われる話。 アメリカが舞台の原爆の話って児童書でどうかと思いながら読み始めたが、アメリカの子どもと同じくらいの予備知識しかないだろう今の日本の子どもたちにとって、肯定派と否定派から戦争をいろんな面で切り取って見せてもらえるこの本は、とても有効だと思う。 原爆だけに限らず、「真珠湾」「バターン死の行進」「南京虐殺」「ナチ」「日系人部隊」「被爆者の形成手術を無償でしたユダヤ系アメリカ人」「杉浦千畝」などいろいろなエピソードが出てくるし、討論会なので、バトルが好きな子にも読みやすいと思う。その上で、平和について考えることができる、おすすめの本です。

じゃがいもかあさん

じゃがいもかあさん アニータ=ローベル

旦那さんは、ふたりはともだちで有名なアーノルド。いつの頃か東と西に分かれていた国の狭間である母さんは高い塀を作って、息子2人と共にジャガイモを育てる生活をしていたという設定から戦争が描かれる。おはなしの作り方がとってもよく出来ていた。

かぜは どこへいくの

かぜは どこへいくの シャーロット・ゾロトウ

"「どうして、ひるは おしまいになって しまうの?」" 問いかけると男の子に、 ”「よるが はじめられるようによ。」” お母さんは優しく答える。 ”「ひるは おしまいにはらならないわ。べつのところで また はじまるの。そして、お日さまは、そこを てらすのよ。おしまいに なってしまうものは、なんにもないの。べつのばしょで、べつのかたちで、はじまるだけのことなの」” 「自分もいつか死ぬし、父も母も、誰もが死んでしまうんだ」ということを初めて意識する瞬間、というのが誰にでもある。その瞬間を迎える人の傍らに、この本があればいいのに、と思う。

はけたよはけたよ

はけたよはけたよ 神沢利子

文章もかわいくて、とても好きだったけど、 こどもには、こわいこわい、と言われてしまった。 数ヶ月後にまた読んでみようかな。 2018.4

いただきますあそび

いただきますあそび 木村裕一

あらしのよるにの原作者で有名な木村裕一先生。こちらは絵も木村先生が手がけているシリーズもの絵本。 仕掛けが楽しいので子供がすごくよろこびます。 食べるシーンで真似っこして絵本を食べようとしまうかも(о´∀`о)

天と地の守り人

天と地の守り人 上橋菜穂子

「なにもかもを背負える人なんて、この世にはいないし、だれも傷つけず、だれにとっても幸福な解決なんてものも、きっと、この世には、ありはしないんだよ。」「呪術師は、ほかの人にはきこえぬ、かすかな音をききとらねばならない。」バルサ、タンダ、トロガイ、もちろんチャグムも。主役級の人物が多く、すべてが愛おしい。あと1冊で終わるのが惜しく、読みたいような、読みたくないような。