光文社の本

極め道―爆裂エッセイ

極め道―爆裂エッセイ 三浦しをん

2018/06/01読了 2000年頃のエッセイだけど、今読んでも面白い。本に出てくる漫画とか小説を読んで見たくなった。そしてまたこのエッセイを読み直して答え合わせしたい。 ボイルドエッグの人たちはみんなこういう文体なのかな?今のボイルドエッグのエッセイ読んでてもこんな感じ。

レジまでの推理: 本屋さんの名探偵

レジまでの推理: 本屋さんの名探偵 似鳥鶏

新刊として店出しをしている時に、 とても気になっていた一冊。 本屋さん小説でミステリーなの? と思ってめくった最初の2〜3ページで心が鷲掴みに。 書店員だから笑えるけど、 普通の読者はどんな感情で読むのだ、コレを(笑) 本屋で働く人のあるあるや苦悩を見事に織り交ぜて 推理ものに仕上げられていてスゴイなぁと。 最終話は、 小説だからこその驚きを感じられました。

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くるい咲き 越前狂乱

くるい咲き 越前狂乱 大塚卓嗣

歴史小説って題材選びが重要というか信長とかメジャーどころだと新解釈とかが無いとなかな書き辛いんじゃないかと思うんですが…これはまた凄いところに目をつけたな、という驚きがあったので手にとってみました。主人公は越前朝倉氏の家臣で朝倉義景が信長に滅ぼされる時に寝返った武将。自分より先に寝返った者が越前守護に抜擢されたのが気に入らず一向一揆を煽って一族皆殺しのうえその地位を奪っていっとき北陸を大混乱に陥れたというめちゃくちゃな史実があって、そんなことをしでかした奴はたぶんこんな感じかな…と思わせる巧さがあった。元は朝倉家の家宝で、来歴は不明だが何故か毛利家から皇室に献上されている刀が上手くストーリーに盛り込まれていて面白い。作者の他の作品も読んでみたいと思った。

東京「裏町メシ屋」探訪記

東京「裏町メシ屋」探訪記 刈部山本

たまに興味深くブログを読ませて貰ってる方の本が出たので手にとってみた。タイトルからすると食べもの屋さんガイドのようだけどどちらかと言うと東京の観光ガイドというか紀行文というか。その土地の雰囲気を知るのに古くからやってる飲食店が分かりやすいから取り上げられているからであって、決してグルメガイドの類ではない。描かれている主な地域は板橋、銀座、日本橋、神田、上野、玉川上水沿い、北区、横浜、吉原、向島、葛飾、江東、品川、足立といったところ。徒歩か自転車で町を巡って特徴的な建物を見たり古くからの飲食店に入ったり、という内容。自分にとっては馴染み深い場所もあったり行ったことのないところがあったりしたけど馴染みあるところであってもこんなところがあったのか、という驚きがあったりでとても楽しかった。

八月の光

八月の光 ウィリアム・フォークナー

逃走を続けるクリスマスに訪れる夜明けの夜と朝でもない空白の時間の一瞬をとらえたこの場面に救いを見た。「今まさに夜が明けようとする。鳥たちが一羽また一羽と眼醒めてのどかに囀りはじめる灰色の寂しい静止の時間。吸い込む空気は泉の水のようだ。彼は深くゆっくりと呼吸し、ひと息ごとに自分が曖昧な灰色の中に溶け込み、怒りや絶望とは全く無縁な静かな寂寥とひとつになっていくように感じる。『俺が欲しかったのはこれだけだ』と彼は静かで穏やかな驚きとともに思う。『三〇年間、欲しかったのはこれだけなんだ。三〇年かけてこれだけなら、そんなに贅沢とは言えないだろう』」p.476

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東京近江寮食堂

東京近江寮食堂 渡辺淳子

仕事の定年を間近に控えた滋賀の女性が東京にやってきてすぐにスリに合い、それから色々あってたどりついたのが近江寮という宿泊施設。主人公は寮の管理人の女性や近江寮を利用している人たちとやりとりしながら寮に住み、しだいに食堂のおばちゃんのポジションに落ち着きます。管理人の女性や寮の利用者においしい料理を出したり、悩みを聴いたり。東京に来ているらしい旦那さんの行方も過去の思い出を確かめながら探します。主人公が探していたのは何なのか。仲間や旦那、自分がやりたいこと、そして生きる場所。主人公の願望が最後に成就する感じ。幸福感で満腹な気分になる小説。

東大生となった君へ 真のエリートへの道

東大生となった君へ 真のエリートへの道 田坂広志

日本では「エリート」という言葉はネガティブな文脈で語られることが多い。それはエリートという言葉の意味を本当に理解していないからこそ起こる現象なのかもしれない。勉強ができる、知識がある。それだけではエリートとは呼べない。より多面的にエリートといわれる人間に求められるもの、そしてその習得方法を端的に教えてくれる良書。

火星に住むつもりかい?

火星に住むつもりかい? 伊坂幸太郎

2018-7-8 読了 伊坂さんらしい、伏線の数々! これって?あれって?と考察が膨らんで ページをめくる手が止まりませんでした。 「正義」って難しい。

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ドリアン・グレイの肖像

ドリアン・グレイの肖像 ワイルド

美しい、演劇的な文体。ある程度展開は予想がつくが、それ以上に文体の美しさ(美を語るに相応しい)とワイルドの教養をひけらかすような様が、作品内容とよく合うように感じた。

マノン・レスコー

マノン・レスコー アントワーヌ・フランソワ プレヴォ

The童貞文学。 最初の方は童貞がファムファタルに振り回されて身を滅ぼしていく話なのかなあと思っていたが、読み進めていくうちにこれは童貞が初恋の相手のストーカーになる話なんだと思った。やっぱり15歳ぐらいまでに初恋は終わらしとかないとダメよ。歳を取ってからの初恋は危険。 男にとって都合のいい小説なのでフェミニストにけちょんけちょんにしてもらいたい。