岩波書店の本

思想 2017年 12 月号

思想 2017年 12 月号 

P27 ヴィヴェイロス・デ・カストロとは、レヴィ=ストロースとドゥルーズの和解のことである。

イギリス現代史

イギリス現代史 長谷川貴彦

1940年代より現在まで国家としてのイギリスの歩みをたどる。 イギリスで起きたことは日本でも起こるなんてことを何かで聞いた読んだ?ことがあったけど「1987年総選挙は保守党が勝利して、サッチャーは三期目の政権を担うことになった。しかし、この選挙までに保守党の支持は、南東部などの田園都市のなかでも、最も豊かなイングランドの地域に限定されるようになっていった。総選挙のあと、サッチャーは「社会などというものは存在しない」という有名な台詞を『女性自身』誌で述べ、自助を解く個人主義的原理を鮮明にして、教育、医療、行政に関する改革を進めていった。 教育における改革では、1988年の教育改革法は、イギリス帝国の植民地政策を批判するような「自虐史観の偏向教育」を「是正」するために、ナショナル・カリキュラムで全国の授業内容を画一化、全国共通学力テストを実施して学校別の評価を公表し序列化するという新保守主義と新自由主義の色彩を色濃くあわせもっていた。」P141 3 サッチャーの退場 既視感・・・・

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性食考

性食考 赤坂憲雄

これを読んで何かがわかるとかじゃなくて、とにかく昔から、そしていつでも気になっていることを揺さぶってくれる本でした。

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アーベルチェの冒険

アーベルチェの冒険 アニー・M・G・シュミット

2018/2/12読了 小学生の頃にこの本に出会っていたら、どんなに幸せな読書体験が出来ただろう。今読んでも面白いけど、子供時代にまっさらな気持ちで読みたかったな。 ちなみにエレベーターで天井を突き破って空に飛び出てしまうというアイディアは、ダールのチョコレート工場の秘密よりこの本の方が先らしい。 続編もあるから早めに読まないと。

短歌は最強アイテム――高校生活の悩みに効きます

短歌は最強アイテム――高校生活の悩みに効きます 千葉聡

高校教師であり歌人である千葉聡の短歌エッセイ。高校生の様々な悩みに対して「効く」短歌が提示される。でもその悩みに今も困ってる自分がいたりして、そんな自分にも効く。短歌というものがいかに日常と密接に絡みつくものなのかが分かる。 いろんな歌人と出会えるのも良い。 千葉聡の高校生とのやりとりにもハッとさせられる。

ルポ 不法移民――アメリカ国境を越えた男たち

ルポ 不法移民――アメリカ国境を越えた男たち 田中研之輔

著者はエスノグラフィーの手法で不法移民の日雇い労働者と共に働く。不法移民労働者の人間臭さと温かさそして生きる現実の厳しさと切なさを地べたからの視点で綴っている。 「条件のいい仕事は、一緒にいる仲間に譲ることもする。俺たちは一人一人で仕事を待っているけど、 仲間で仕事をしている。バルバスが仕事に行ってハッピーになれば、俺はそれが嬉しい。」 自分だけを優先して目の前のことに飛びつかない。フェルナンドは仲間へのおもいやりがある。フェルナンドと一緒にいると、大きくゆったりとした時間の流れを感じることがある。自分が仕事をとりたいという焦りを抱くことが、その時点ですでに今の社会を構成している資本主義のメカニズムに従属する行為であり、自らの中にそのような生き方を再生産をしていくことになる。P46

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リニア新幹線が不可能な7つの理由

リニア新幹線が不可能な7つの理由 樫田秀樹

JR東海のリニア新幹線の問題点をまとめたもの。最近、ニュースを聞かないので、諸々クリアして順調に進んでいるかと思っていたのですが、何も進んでいないらしい。トンネルが多いので、掘ったときに出る残土をどう処理するかが問題になっていたけど、あちこちでダメ出しをくらって後退しているそうだ。 残土処理を含めて7つも問題がある。残土以外に水涸れ、住民立ち退きとか、わかりやすいものもあるのですが、ウラン鉱床という難問もある。ルートとなる岐阜県にはウラン鉱床が点在しているそうで、もし当たりが出たら、面倒なことになる。まあ、ほとんど聞いたことのない、報道されていないことなので、勉強になりました。

笑いの力

笑いの力 河合隼雄

期待していた内容とはちがった。 でも「笑い」について、もっと知りたい学びたいと思わせてくれる内容だった。 ユーモア、大事。

不如帰

不如帰 徳冨蘆花

快活な海軍の若者武男と陸軍中将の娘浪子は幸せな新婚生活を送っていたが、浪子は結核にかかってしまう。それを知った千々石が二人の仲を引き裂くべく画策する。明治を代表する悲恋小説。 文語体で慣れるまでやや読みにくかったが、100年以上前に書かれたとは思えないほど話に入り込むことができた。やはり純愛、悲恋といったテーマは現代にも通じる。

愛と偶然との戯れ

愛と偶然との戯れ マリヴォー

マリヴォーによる恋愛喜劇。 結婚の障害となるものが「親」から「自分」に変わっていったあたりの話。なので登場人物たちも自分の家柄や身分から出てくる自尊心によって自ら結婚に壁を作っている。その壁を壊すほどの愛がここには描かれるわけだが。

岩波茂雄文集 第3巻 1942-1946年

岩波茂雄文集 第3巻 1942-1946年 植田康夫

つい先日、岩波文庫が創立90周年を迎えたとか。 神田に古本屋を起こした男の綴る、おおらかで思慮深く、時として激しい、そんな言葉の数々。 時々、チラリと漱石の影が見られたりするのだが、それもまた面白い。