平凡社の本

ゴーストライター論

ゴーストライター論 神山典士

いっとき世間を騒がせたゴーストライター。出版界では、ビジネスモデルとして成立していたのだそう。業界を支えるのは“職人”といった方が合いそうなプロのライター方。専門書を読み、周辺取材をし、著者となる人の考えにせまっていく。そこで、「あぁ、わたしの言葉にならなかった考えはこれだ!」と、著者も気づいていなかったようなことまで言語化していく仕事です。 もっと敬意を払われるべきでは、という流れである著者が言った「設計士」の考え方はぴったりきました。 『LEAN IN』のラストに著者の側でライティングに当たってくれたライターに感謝を示す言葉がある。そう、これでいいのだ。

銀座にはなぜ超高層ビルがないのか: まちがつくった地域のルール

銀座にはなぜ超高層ビルがないのか: まちがつくった地域のルール 竹沢えり子

「GINZA SIX」の計画の背景には何があったのか。銀座街づくり会議・銀座デザイン協議会事務局長を務める著者が、会議の設立と、地区計画の改正の経緯を書いた本。 きっとどの地域にでもあるそれぞれの「らしさ」というものを、どのように認識・共有するか。「らしい」ものを安易に主導するのでなく、「らしくない」ものを弾くことによって結果的に「らしい」ものができる、という考え方は面白いなと思った。 -- memo ■小林一三(1873-1957):日露戦争後に大阪に出て、鉄道を起点とした都市開発、流通事業を一体的に進め、六甲山麓の高級住宅地、温泉、遊園地、野球場、学校法人関西学院等の高等教育機関の沿線誘致など、日本最初の田園都市構想実現と共に、それらを電鉄に連動させ相乗効果を上げる私鉄経営モデルの原型を独自に作り上げた。 ■芦原義信(1918-2003):建築家。ソニービル、東京芸術劇場などの作品で知られる。また『街並みの美学』で(戦後日本では)いち早く都市景観の重要性を述べた。 ■蓑原敬(1933-):住宅局、都市局で政策立案に従事。茨城県の住宅課長、都市計画課長として現場を経験。1985年住宅局住宅建設課長で退官。1989年㈱蓑原計画事務所を設立、主宰。2004年、都市計画と住宅政策を結びつけた業績により都市計画学会石川賞を受賞。 ■西村幸夫(1952-):専門は都市計画、都市保全計画、都市景観計画など。主な著書に『西村幸夫 風景論ノート』『都市保全計画』『西村幸夫 都市論ノート』『環境保全と景観創造』『町並みまちづくり物語』『歴史を生かしたまちづくり』など。

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寺山修司幻想劇集

寺山修司幻想劇集 寺山修司

後にも先にも並ぶものなき天才寺山修司。ト書きが文学的過ぎて台本であることを忘れてしまう。「平手打ちのように暗転」など細部まで比喩によるイメージの共有を怠らない。今の時代にもここまで実験的な演劇をしている人はいないんじゃないか。

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カラー版 東京凸凹地形散歩

カラー版 東京凸凹地形散歩 今尾恵介

「太陽の地図帖 東京凸凹地形案内」シリーズの中から著者が書いた解説文を大幅に加筆修正。砂町・東陽町の東京ゼロメートル地帯をビジュアルで再確認!東西線南砂町から葛西方面に向けて地上に出る車窓から川面より低い土地を見たときこりゃ相当だなと思っていたがデジタル標高地形図で可視化されることで よりわかりやすくなった。

果てしのない世界め

果てしのない世界め 少年アヤ

漢字とひらがなのバランスが良い感じだった気がする。 内容は特別良い感じではなかった気がする。

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暮らしのなかのニセ科学

暮らしのなかのニセ科学 左巻健男

水素水、水からの伝言、EM菌。もっともらしい理屈を並べ立て、学問を装いながら人を騙す数々のニセ科学案件。 ニセ科学が公教育や行政の場にまで浸透している事実には暗澹とさせられる。良い話だから、為になる事だからと広がって行くさまは、少し前に問題になった「江戸しぐさ」を連想させる。 ニセ科学は科学的な裏付けはないのに、実績を積む事で説得力が増し、更に不可解な欺瞞が広がって行く。 この手のインチキ案件は、自分に直接の関わりがないからといって見過ごさずに、批判的な目を向け続けて叩いていかないと、いずれ致命的な事態を招きそう。なんとかしていかないと。

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稲垣足穂 飛行機の黄昏

稲垣足穂 飛行機の黄昏 稲垣足穂

平凡社のスタンダードブック。第2期の刊行が始まった。いきなりタルホ。そして、もう次が出ている。早い。このシリーズは全部当たり。久々にコンプリートしたい本達だ。

男と女の台所

男と女の台所 大平一枝

台所や料理を通して見る様々な人の生き方、暮らしみたいな本。 たしかにリビングや寝室より、台所はかなり如実にそこの住人の暮らしが反映する、反映してしまう場所だなと思う。 最後のフランス人がらみの2人の話が印象に残っている。

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魯庵随筆 読書放浪

魯庵随筆 読書放浪 内田魯庵

生後一ヶ月にして上野戦争の銃弾を浴びた魯庵にとって、銀座はモダーンな気になる街である反面、「薄つぺら」な街でもあったようです。読書とは最新の時代に触れるためのもの、古書を珍重するは死んだ読書と書く一方で、「古きを生命とする」集古会の面々と古書に耽溺しています。最新の街並みや書籍も楽しみつつ、その浅さも見通し、江戸文化との行き来を意識的にしているスタイルに共感を覚えます。せっかく本を読むのだから現代にも過去にもとどまりたくはないな。「東西愛書趣味の比較」は古今東西ペルシャにまで及ぶメディア史で圧巻。

もう、ビニール傘は買わない。

もう、ビニール傘は買わない。 大平一枝

0068 2018/09/30読了 こういう暮らしの本、読むの好きなんだよなー。何にもしてないけど、丁寧な暮らしができた気がして。 各話の最後の「物理的に何が得られるか」「精神的に何が得られるか」があるのが好き。それをなら読むとそうなるならやってみたいなって思える。 梅干しと出汁はやりたいな。

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旅する絵描き

旅する絵描き 伊勢英子

絵本”ルリユールおじさん”の作者伊勢英子さんが、パリでルリユール(本の修復士)の仕事に出会い、その仕事ぶりや生きざまに惹かれていく様を、手紙形式で綴っています。 絵本のエスキスが収められていて、本文とあわせて、絵本が出来上がっていくまでの過程を垣間見ることができて楽しかった。

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