徳間書店の本

月とコーヒー

月とコーヒー 吉田篤弘

おそらく、この星で生きていくために必要なのは「月とコーヒー」ではなく「太陽とパン」の方なのでしょうが、この世から月とコーヒーがなくなってしまったら、なんと味気なくつまらないことでしょう。

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木曜組曲:

木曜組曲: 恩田陸

2時間ほどで一気に読んでしまった。現実と非現実の匙加減が絶妙で、読後感が案外爽やか。面白かったです

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愛なんて叫ぶはずがない

愛なんて叫ぶはずがない 倫敦巴里子

「手段を選ばない」「効率主義」「現実主義」「完全な頭脳派」「面倒くさい理系」「性格が悪い」 周りからそう思われている俺様主人公が、ピュアな後輩に懐かれた事で人生設計が狂っていく…感じの話。 全体的に読みやすいです。

♂♀

♂♀ 花村萬月

青い左眼をした沙奈とのセックスのあと、気がつけば快速に乗り新宿に着いていた。慾望はすでに発散しつくしているのに-。幼い日に、私は性技を教えこまれた。無数の女と経験を重ねた。だが、作家として暮す現在は、いわば自分本位の性を貪っているのだった。歌舞伎町の覗き部屋を訪れた私は、どこまでも対照的な女たち、美和と奈々に出逢う。鬼才が、幻想と本能を描き尽くす。

鯖

鯖 赤松利市

62歳無職、住所不定の作者のデビュー作、しかもこの装丁にこのタイトル、ということでかなりの期待と共に手に立ってみた。 本当にそんなものがあるのかは知らないが紀州には固定した港を持たず全国を渡り歩く一本釣り漁師の一団がいてその末裔というか成れの果ての一団が主人公。海の雑賀衆と言われた漁師弾も今ではトラウマや異常性を抱えた5人だけとなり日本海の無人島の小屋に雑魚寝、その日暮らしでなんとか生きている。彼らの作るヘシコの存在に目をつけたIT長者とそのビジネスパートナーの中国人女性が彼らへの投資とアジア市場への展開を申し出たことから生活が一変し…という話。正直なところ作者の背景とタイトルなどから中上健次のような重厚な作品と思い込んでいたので生臭く現代的な展開は意外だった。どちらかというと桐野夏生的な作風かな。嫌いとかダメとかではなく勝手な期待と違っていたので個人的にはダメだったけどよく出来た作品だとは思います。

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終末のワルキューレ 2

終末のワルキューレ 2 アジチカ

刮目。 ハリウッドさながらの大娯楽文化を謳歌する日本漫画黄金期(だと勝手に思っている)を象徴する、エンターテイメントに振り切った快作。 アイデアは、魔界転生で天下一武道会、というシンプルなもの。それを日本マンガが鍛えに鍛えた最高の技量で、あっけらかんとまー盛り上げること。 かたや神々の代表、かたや人類代表の星取り戦方式で、呂不が、ゼウスが、アダムが、シヴァが躍動する。意外にも、カタルシスは強い。人類の存亡をかける構図、傑出しているが故に罪深く、過去の存在の必然として無念を孕んだ人類代表のヒリついた存在感、その不完全な存在が全能の神に噛みつき、あわよけばと思わせる期待と絶望の往復、そして同時にやはり我らがヒーローである神々に対する思い入れと、一見シンプルに見えた舞台設定に周到に張り巡らされたエンターテイメントの潜在力が遺憾なく発揮される。 そもそもこの舞台設定自体、無宗教かつ八百万主義の日本ならではの無神経なルール違反設定という気もするけど、本作に限ってはそのガラパゴス環境が完全に良い方向に。 量産されるゾンビマンガしかり、粗悪な深みやドラマ性の束縛から解き放たれたマンガ分野のエンターテイメント性の飛翔は眼を見張るばかり。作風はずいぶん違うけれど、周到に狙い撃ちされた凄腕娯楽作としては、どこかレイリと通じるものがあるような。 現在進行形の作品としては、完全にトップ戦線入りだと思う。楽しい。

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マトリョーシカ・ブラッド

マトリョーシカ・ブラッド 呉勝浩

読み終えた後、絶句である。 前半から中盤までは、謎解きに夢中になれる読んでいて楽しい警察小説だと感じていた。 夢中で読んでいるうちに後半に差し掛かる。 そこからがエグい。 誰が誰を愛し、誰が誰を騙し、嘘に嘘を重ね… ラストシーンを読んで、コレは必ず映画化されるな…と、思った。

展覧会プロデューサーのお仕事

展覧会プロデューサーのお仕事 西澤寛

2019/3/31読了 学芸員が企画しているわけではなく、外部から企画を持ち込まれていることも結構あるのを初めて知った。巡回展とかそういう仕組みで動いてたのか。西澤さんの企画した展覧会を、自分でもいくつか見たことがあったので、あの時見たあの展覧会は、そういう苦労や事情があったのかーと読んでみて面白かった。学芸員や展覧会の企画をしたい人にとっても作り手側の気にかけるべきポイントなどが書いてあるから、業界あるある的な面白さもあるのかな。

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ロゴスの市

ロゴスの市 乙川優三郎

面白かった、という一言で片付かない、しかしその後の言葉が続かない興奮を読後に覚えた(単に私の語彙が貧困なだけか)。言葉に塗れ、言葉を糧とし、言葉で遊び、言葉に遊ばれる。そんな悦楽と懊悩の一端を見た気がする。本でしか味わえない至福の時間を堪能できる。

「信濃の国」殺人事件:

「信濃の国」殺人事件: 内田康夫

完璧にタイトル買い。手口の似た殺人。共通点は県歌信濃の国にあった。信濃のコロンボ、2時間ドラマが私の手の中にという感慨。ただ、不当逮捕される中嶋記者とその奥さんにはあんまり共感できず。長野県人という単語に違和感があったのですが、世代かしら。S大生だけか。

真赤な子犬: <新装版>

真赤な子犬: <新装版> 日影丈吉

日影の著作の復刊は、忘れた頃にポツポツと行われる。今度は徳間文庫から、長編推理小説が蘇った。軽く読めるさらさらとした文体で書かれていてユーモアも散りばめられているけれど、海外推理小説がたっぷり引用されたり、西洋料理の薀蓄が披露されたりの日影要素はいつも通り。品川区・目黒区・大田区あたりの街並みが頭に入っていると、ますます楽しく読めると思います。

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バカとつき合うな

バカとつき合うな 堀江貴文

他者に時間の主導権を奪われたり、自分の中の一貫性に固執してしまう限り自由がない。全くその通りです。自らの行動と思想にちゃんと向き合いたいと思います。

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