徳間書店の本

人に頼む技術

人に頼む技術 ハイディ・グラント/児島修

頼みづらい、断られたら嫌と思っているのは、案外自分だけで人は頼られたり、助けを求められると嬉しいもの。 だから指示して終わりじゃなくて、お願いする、助けを求めるのだ。その際気を付けなきゃいけないのは相手をコントロールしようとしないこと。 そして頼み事する3つポイントがある。 ①帰属意識を持たせる ②自尊心を促す ③有効性を感じてもらう

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霊止乃道 神の御仕組み

霊止乃道 神の御仕組み 内海康満

「日常生活こそが最善・最適な守行の場」と言うのは共感でき、自分の内側に目を向けて自分の偏りや思い込み執着に日常生活を通して気づいていきたいと思った。

月とコーヒー

月とコーヒー 吉田篤弘

夜寝る前に読んでほしい作品だそうです。24編の短編です。 チョット眠たくなるくらいに、話がホンワリ終わる。 感情を激しく揺すぶられることもなく。ああ、これで終わりなんダァ。と思って、次のお話へ。 こころ安らかになること請け合います。 題名がとてもいい。人生のチョットした彩りです。

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木曜組曲:

木曜組曲: 恩田陸

2時間ほどで一気に読んでしまった。現実と非現実の匙加減が絶妙で、読後感が案外爽やか。面白かったです

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ロゴスの市

ロゴスの市 乙川優三郎

端整な文章で綴られる、言語の中に生きる男と女の三十年。通訳と翻訳、せっかちとのんびり。想い合っていても、足並みは揃わない。まだ初読を終えたばかりで見落としているものもあるのだろうけど、初読の感想は初読時にしか出ないので書いておきます。 まずひたすらに文章が美しい。精緻に整えられた言葉たちを追える幸福は小説でしか味わえない。そして美しいだけでなく、中身の詰まった文章であることが充足感を与えてくれる。これを読めた時間自体が幸せなものだった。 主人公・弘之が想い人・悠子に見るのはままならない人生を送るひとりの女の強さ、直向きさ、そしてそれを持たなければ生きていけなかった哀しさであり、また彼女がひたぶるに向き合った「言語」でもある。タイトルである「ロゴスの市」はドイツでのブックフェアを称する言葉として登場する。多くの言語・書物が集まる場を表した言葉は、悠子を想いながら翻訳家として言葉に浸り続けた弘之の中で、「言葉」そのものという理性の糸への想いと絡み合って、海を臨むラストシーンで美しく結晶する。 サリナス、イライザ、「海と空のようなもの」、そして「空の生まれるあたり」。物語中の三十年の歳月を経て、瞬間に美しい一文が祝福と共に生まれ出る。 水平線に辿り着くことはできないが此岸より海と空を臨めば確かにある。ロゴスに付き従って生きる弘之はこの先もロゴスの市にて暮らし、そして彼の生み出す言葉には彼の過ごした歳月、そこをどうしようもなく惹かれながら離れて過ごした悠子が生きている。彼はもう、同じくロゴスの許に性急に生きた彼女を喪うことはないのだ。水平線を見つめる彼がロゴスの一片を掴み取るラストがそう思わせる。

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「信濃の国」殺人事件:

「信濃の国」殺人事件: 内田康夫

完璧にタイトル買い。手口の似た殺人。共通点は県歌信濃の国にあった。信濃のコロンボ、2時間ドラマが私の手の中にという感慨。ただ、不当逮捕される中嶋記者とその奥さんにはあんまり共感できず。長野県人という単語に違和感があったのですが、世代かしら。S大生だけか。

タイコたたきの夢

タイコたたきの夢 ライナー・チムニク/矢川澄子

「ゆこう、どこかにあるはずだ もっとよい国 よい暮らし」。苦難の旅の先にはどんな一体どんなステキな場所にたどり着くのだろうと読み進めていたが。。。 今よりもっといい暮らしを求める人はどこにでもいるし、みんなの心の中にある想いなんだろうなぁ。 自分はタイコ叩きになるだろうか?町に残るだろうか?タイコ叩きは自分1人じゃないことに安心しているかもしれない。それが勇気になる時もある。でも、暴力になることもある。人間は分かち合うことがどうして困難なんだろう。 子どもが読んだらどんな感想なんだろう? 2019.0817

金剛の塔

金剛の塔 木下昌輝

物語というよりも、五重の塔に関わる宮大工達の歴史を読んでいるようだった。 伝統と技を繋いでいくことの難しさと、繋いできた誇りを感じる。 ストラップが喋るのは、もっといいアイデアはなかったものかと思ってしまったが。 それぞれの時代の物語には、引き込まれた。

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展覧会プロデューサーのお仕事

展覧会プロデューサーのお仕事 西澤寛

2019/3/31読了 学芸員が企画しているわけではなく、外部から企画を持ち込まれていることも結構あるのを初めて知った。巡回展とかそういう仕組みで動いてたのか。西澤さんの企画した展覧会を、自分でもいくつか見たことがあったので、あの時見たあの展覧会は、そういう苦労や事情があったのかーと読んでみて面白かった。学芸員や展覧会の企画をしたい人にとっても作り手側の気にかけるべきポイントなどが書いてあるから、業界あるある的な面白さもあるのかな。

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♂♀

♂♀ 花村萬月

青い左眼をした沙奈とのセックスのあと、気がつけば快速に乗り新宿に着いていた。慾望はすでに発散しつくしているのに-。幼い日に、私は性技を教えこまれた。無数の女と経験を重ねた。だが、作家として暮す現在は、いわば自分本位の性を貪っているのだった。歌舞伎町の覗き部屋を訪れた私は、どこまでも対照的な女たち、美和と奈々に出逢う。鬼才が、幻想と本能を描き尽くす。

鯖

鯖 赤松利市

62歳無職、住所不定の作者のデビュー作、しかもこの装丁にこのタイトル、ということでかなりの期待と共に手に立ってみた。 本当にそんなものがあるのかは知らないが紀州には固定した港を持たず全国を渡り歩く一本釣り漁師の一団がいてその末裔というか成れの果ての一団が主人公。海の雑賀衆と言われた漁師弾も今ではトラウマや異常性を抱えた5人だけとなり日本海の無人島の小屋に雑魚寝、その日暮らしでなんとか生きている。彼らの作るヘシコの存在に目をつけたIT長者とそのビジネスパートナーの中国人女性が彼らへの投資とアジア市場への展開を申し出たことから生活が一変し…という話。正直なところ作者の背景とタイトルなどから中上健次のような重厚な作品と思い込んでいたので生臭く現代的な展開は意外だった。どちらかというと桐野夏生的な作風かな。嫌いとかダメとかではなく勝手な期待と違っていたので個人的にはダメだったけどよく出来た作品だとは思います。

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終末のワルキューレ 2

終末のワルキューレ 2 アジチカ

刮目。 ハリウッドさながらの大娯楽文化を謳歌する日本漫画黄金期(だと勝手に思っている)を象徴する、エンターテイメントに振り切った快作。 アイデアは、魔界転生で天下一武道会、というシンプルなもの。それを日本マンガが鍛えに鍛えた最高の技量で、あっけらかんとまー盛り上げること。 かたや神々の代表、かたや人類代表の星取り戦方式で、呂不が、ゼウスが、アダムが、シヴァが躍動する。意外にも、カタルシスは強い。人類の存亡をかける構図、傑出しているが故に罪深く、過去の存在の必然として無念を孕んだ人類代表のヒリついた存在感、その不完全な存在が全能の神に噛みつき、あわよけばと思わせる期待と絶望の往復、そして同時にやはり我らがヒーローである神々に対する思い入れと、一見シンプルに見えた舞台設定に周到に張り巡らされたエンターテイメントの潜在力が遺憾なく発揮される。 そもそもこの舞台設定自体、無宗教かつ八百万主義の日本ならではの無神経なルール違反設定という気もするけど、本作に限ってはそのガラパゴス環境が完全に良い方向に。 量産されるゾンビマンガしかり、粗悪な深みやドラマ性の束縛から解き放たれたマンガ分野のエンターテイメント性の飛翔は眼を見張るばかり。作風はずいぶん違うけれど、周到に狙い撃ちされた凄腕娯楽作としては、どこかレイリと通じるものがあるような。 現在進行形の作品としては、完全にトップ戦線入りだと思う。楽しい。

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