新潮社の本

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数字には魔法があり、それによって喚起されるドラマがある。 本書はさまざまな野球選手の現役時代やその後を、背番号という数字を手がかりに語る、まるで「読むノンフィクション」とでも言いたくなる作品だ。 実はそれも当然で、本書はNHKーBS1の特別番組「背番号クロニクル プロ野球80年秘話」の放送で取り上げきれなかった逸話をとりまとめたもの。 不運とか甘えとか自己責任という言葉でくくると見えてこないドラマが、「神」と「数字」の組み合わせを加味することで生き生きと、そして切なく浮かび上がってくる。 できればハッピーエンドで終わって欲しい、そう願いながらも、なぜか本書の逸話はハッピーエンドよりも報われない結末の方が余計に心に残る。 悲劇のヒーローになんて、誰もなりたくないし、なろうと思ってなれるものじゃない。 ましてや、人から愛され、惜しまれ、記憶に残る悲劇のヒーローになんて。 だけど、不運や不幸に襲われ才能を十分に発揮できなかった野球人生は、その人もまた神の前では私たちと同じ小さな存在なのだと気づかせてくれる。 日の当たる場所に咲く花ばかりではなく日陰にひっそり咲く花を愛するのは、多くの人が報われない努力や虚しい希望を胸に毎日を懸命に生きている証かもしれない。 そして理解する人を得られないまま、どうしようもない寂しさを抱えて、独り生きているからかもしれない、そう思った。

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どのお話も、深い妄想に浸れるけど、一番好きなお話は「エメラルド色の海」。

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風美子のようなひとは、こわい。変わっていく世の中で、取り残されるひとと変わっていくひと。後ろよりも前を見て歩いていきたい。

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大好きなしゃばけシリーズの最新刊。 今回のテーマは『死』でした。 人の業は様々だけどいつも人の気持ちに寄り添っている若旦那にホッとさせられます。 余談だけど、今回の本の匂いすごく好きです。(←本の匂いフェチ)

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フェイクニュースというよりも、印象操作の手口をつまびらかにした本。テレビや新聞に登場する「専門家」の語ることは事実を元にした知識なのか、オピニオンなのかを見極めなければ危ない。そのためには記者が書いたことよりも、書いていないことに目を向ける必要がある。 情報がムダに増えた分、「読む力」が大切なのは分かりますが、サラッと読んでスルーできる記事の方が受けちゃうんですよね。

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なにもかも中途半端なまま、放り出している藤本ひとみ作品のうちのひとつ。 あとがきから、藤本ひとみ名義で書きたいものを書けてなかったんだろうな、と推測はできるけど、それは読者には関係ない話。 いまさら続きを書いてほしいとも思わないけど、久しぶりに読み返したら怒りがこみ上げてきたので、気持ちを残しておく。

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ケインズとハイエクの経済思想対立が歴史になぞらえて物語として語られている。

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風刺漫画を描いただけで、亡命する羽目になる国、それが今の中華人民共和国。

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布についてのあれこれ。 糸の染めから織りまでも。

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「明治天皇にとって大切なのは、天皇が日本に統一性を与える存在であるという考え方です。つまり、天皇というのは抽象的な存在であるけれども、日本の歴史の中心にある芯のようなものだ。時として日本の政治が揺れても、また他のことが変わったとしても、天皇の存在は日本に統一性を与えることができる、ということです。」 揺れまくる政治、強弁な意見の一方通行、真実の隠蔽。コントのような出来事を繰り返す社会で、唯一感情を共有できる対象としての皇室。

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『オー・ヘンリーと並ぶ短篇の名手』と、サキはしばしばそのように紹介される。読んでみると合点がいく。 ユーモアで上手に包んであるけれども、根底に鎮座するのはニヒリズムに似た禍々しい何か。なるほどこれがブラックユーモア。 秀逸な短篇集ゆえ、一読の価値ありかと。

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本当に衝撃な物語(ほぼノン・フィクション)。本当にこんなに屈辱的で愚かしいことがまかり通っていたということが、その境遇に負けずに、勇気を持って生きた女性がいたことが驚きであり、多くの人に読んでほしい。 まだ根強く残る差別意識は今でも問題であって、時々ニュースになって目にするけれど、早くそういった諸問題が解決しますように。

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山で食べるごはんって美味いよね!山行きたい〜頂上でコーヒー飲みたい。

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古い祖母の家。染織りに心惹かれる4人の娘達と不思議な人形にからまる、謎と縁。 結構リアルな芸術系&技術系の女子達のお話に、「りかさん」という人形が絡んでくる。 妖のお話では無いのですが。 大人な蓉子さんが「りかさん」を大切にする不思議を、読者もいつの間にか当たり前に受け止めるようになってしまう不思議。 この本の主人公は?と聞かれたら。。 ただそこにいる「りかさん」かなぁ。と答えてしまいます。 読み終えて題名見て「からくりからくさ」「おーー」って思って。笑 再読したくなる本。

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「パレード」から「悪人」まで、著者10年のエッセンスがつまった短編集。と、帯にある。はたしてエッセンスなのかな、というのが正直な感想。しっかり、読み込めば、わかるのかもしれないが。短編集としては、題材、文体、そして感触がまちまちでつかみきれなかった。 通奏低音のように響く、ムードみたいなものはある。そしてそれがこの作者の様々な作品に結実したんだろうな、というのもわかる。 結局、吉田修一という世界の入り口としては難しい一冊だという気がした。

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唯川さんの古典×官能の八つの小説が収録された短編集。 古典や怪談の世界で綴られる生々しくも艶やかな小噺だった。 怪談とは言え恐怖心をそれ程覚えるものではないので、ホラーが苦手だという方にも読み易いと思う。

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1999年9月30日、茨城県東海村の核燃料加工施設「JCO東海事業所」で起きた国内初の臨界事故。会社が安全教育や監督を怠たり、会社承認の違法行為「裏マニュアル」によって放射線被曝してしまった大内さんの83日間にわたる壮絶な闘病記録。 放射線被曝が人体に及ぼす影響の惨たらしい事実が分かります。 茨城県大洗町の日本原子力研究開発機構大内研究開発センターで発生した被曝事故が発生した事で、あらためて手に取った一冊。 是非読んで貰いたいです。

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湊かなえさんの作品に多い、衝撃的なラストではないけれど、読後に暗い気持ちになるのは変わらず健在。 それにしても、主人公が不憫すぎる気が…。

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「学問をするとか事業をするとかいうことのために、苦しむというはずはないのであります。己が為さんとするところを為そうと思うなら、すべて喜んで従事すべきはずであって、苦しまないで愉快にやるという習慣を自ら養わなければならないと思います。」 「学問にしても仕事にしても、楽しくやるためには受け身ではなく、真に主体的な取り組みが求められる。」 苦しさに耐えることを美徳とする風潮を打破せよ!いかに効果的に取り組むか?現状の分析を怠らず、常に具体的に動きたい。