新潮社の本

空白の桶狭間

空白の桶狭間 加藤廣

加藤廣氏のネットで探して購入しました。 全作品を読んでみようかなと思っています。 もちろん、この作品も面白い。 戦国3部作の序章の様な感じ。

棲月: 隠蔽捜査7

棲月: 隠蔽捜査7 今野敏

新作を楽しみにしているシリーズの一つ。キャリア警察官を主人公にしたシリーズ。もう7作目なんだな。キャリアというと現場が分からない頭でっかちの役立たずとかキャリアを鼻にかける厭味な奴というステレオタイプな描かれかたをイメージしたりするが本作では確かに現場経験は乏しいものの自らの信条をきちんと持った主人公の筋の通った生き方、やり方が結果を出していく様が描かれる。この作品は鉄道会社と銀行でハッキング事件と管内で起きた不良少年のリンチ殺人が並行して描かれやがてそれらが、という話。またペナルティで本来の階級からは有り得ない一警察署長に甘んじている主人公に異動話が持ち上がり、というサイドストーリーもあってちょっと結末が簡単にまとめられちゃってるな、という気もしたが楽しく読めた。

見た、訊いた、買った古美術

見た、訊いた、買った古美術 小山登美夫

2010年の話だから、すでに変わってしまっているギャラリーさんなどもあるのかもしれませんが、小山さんが素直に未知の世界に飛び込んで行かれている様子が面白い。お買い物は世界を広げる。確実に。ステキなものをわたしも一つ一つ買って、それに囲まれながら、自分の感性を鍛えていきたい。

しかたのない水

しかたのない水 井上荒野

フィットネスクラブに通う人達の物語。毎日通う人達の少し病んでる部分が見えてくる、それがつながる感覚が楽しかった。

とかげ

とかげ 吉本ばなな

再読。短編集。 「どうしてもどうしてもさわりたくて、気が狂うほど、もういてもたってもいられなくて、彼女の手に触れることができたらもうなんでもする、神様。」この文章に子供ながらにぐっとつかまれた。

溺れる魚

溺れる魚 戸梶圭太

もうしっちゃかめっちゃか。いい意味で。ちょっと登場人物多いけどおもしろかった。ページをめくる手が止まらなかった。

謎手本忠臣蔵〈中〉

謎手本忠臣蔵〈中〉 加藤廣

まさかの中巻があったとわ。上巻、下巻を古本で購入したが‥ 慌ててネットにて中巻購入。 内匠頭の朝廷への配慮‥ どうかな?飛躍しすぎとも感じるな‥ では下巻へ

脳には妙なクセがある

脳には妙なクセがある 池谷裕二

脳科学系の書籍はとても多いけれど、わかりやすくて面白いのは池谷さんのものだと思います。 難しい専門用語はほとんどなく、例え話も身近でイメージしやすいし。 脳が眠たがる話と笑顔の話が面白い。

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青い鳥

青い鳥 重松清

村内先生は吃音でうまくしゃべれない。でも、ひとりぼっちの生徒に寄り添い、たいせつなことを伝え、彼らの心を救う。 「ほんとうにしゃべりたいことは、しゃべらなくてはいけない」 「「たいせつ」は、すごく、たいせつ」 「本気で言ったことは、本気で、聞かないと、だめなんだ」 「先生は、うまくしゃべれません。ーでも、一生懸命しゃべります。ほんとうに、たいせつなことだけ、しゃべりますから」 村内先生の言葉は、読んでいる自分にも強く響いた。饒舌でなくても、「ほんとうにたいせつなこと」を伝えることが大切なんだと気付かされた。

すいかの匂い

すいかの匂い 江國香織

どの話もとにかく不思議で、でも、懐かしくなる。小学校の裏庭や焼却炉、病院の三和土、独特の匂い、など、夏の暑い日々の、私たちが小さかった頃の、世界の見え方。それを、そのまま思い出させてくれるような書き方で読者の気持ちをふわりと過去へ戻してくれる。不思議なお話たちでした。さらさらと読めます。 いろいろなことを思い出させてくれますが、不思議と嫌な気持ちにはなりませんでした。文章が落ち着いているからかな。。

アクシデント・レポート

アクシデント・レポート 樋口毅宏

久しぶりにとんでもない小説に出会ってしまった。 645ページ、二段組。カバーを外すと黒光りする装丁。 1995年、大坂発東京行き大洋航空420便と東京発沖縄行き461便が空中で衝突し、乗客672人が死亡した航空機事故の関係者のインタビューを集めたという小説。 もちろん、この航空機事故は架空だけれども、それでも昭和平成の時代について語られ、とくに95年以降の日本について関係者の言葉を借りて、著者なりの時代の見方が透けて見える。 厚くて、小難しそうな本だし、読みにくいように見えるかもしれないけれど、そんなことはない。インタビュー形式なので一本一本の短編小説として読める。どのインタビューも、すごく迫力があるし、起承転結があるからすごく引き込まれる。 上手くまとめる言葉が出てこないけれど、とんでもない小説に出会ってしまった。 平成の終わりに、平成とは何だったか振り返る良い機会になった。

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