早川書房の本

兄弟の血―熊と踊れII 上

兄弟の血―熊と踊れII 上 アンデシュ・ルースルンド

実話を元にしたものと知って凄くびっくりした作品の続編。こちらは完全なフィクションとのこと。軍の武器庫から盗んだ強力な武器で銀行強盗を何件もやらかした三兄弟。本作品では出所した彼らのその後、が中心に描かれている。主犯で一番刑期が長かった長兄が出所。更生しようとしている弟達と違って自分を捕まえた刑事に対する復讐のため出所早々犯罪計画を練って再度弟達を引き込もうとするのだが、という話。暴力的でゆがんだ思想で家族を支配してきた父親に反発しつつも自分も同じようになっていく長兄。父親とのこじれた関係の回想シーンと現代の犯罪計画が交互に描かれる形。復讐される側の刑事も似たような親子のトラウマを抱えており複雑な関係の兄がいて長兄の犯罪計画に巻き込まれていき、という形で刑事側の描写がさらにそこに加わって重厚なミステリになっているのだが…確かにミステリとしては上出来だけど読後感は最悪。こういう風にだけはなって欲しくなかった、という展開でちょっと人には勧め難い印象。

クロストーク

クロストーク コニー・ウィリス

待望の新作!!!最高の超常恋愛サスペンス!!一行も無駄が無いのに二段組で700ページ超え!伏線回収も鮮やかで文句ナシの最高ラブコメ小説。ウィリスが一番好きや。2018年ベスト本。

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零號琴

零號琴 飛浩隆

文章から想像力を喚起させるのに時間がかかってしまった。◯リキュアのような設定が本文で動き始めた時には、どうするつもりなのかと不安満載。 トロムボノクとシュリュバンのコンビは愉快なので、是非続きを読みたいとは思うのですが。。。 以外な謎と結末。壮大な展開。 読後、アニメーションにすればどうだろうかと、ふと思った。 シュリュバンは美しいのでしょうねぇ。 二次元楽しみです。

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暗殺者の潜入〔上〕

暗殺者の潜入〔上〕 マーク・グリーニー

暗殺者グレイマンシリーズの邦訳最新。今、一番優れたアクション・シリーズと思うのだけど本作もまだ勢いを保っている。元CIAの軍事組織で最高級の腕前とされていた主人公、身に覚えのない理由でCIAから「見つけ次第射殺」とされていたのも昔の話、今はCIAからも発注を受けるフリーランスの立場で活動している。本作ではシリアの反政府組織からフランスに来ているモデルを拉致してほしいという依頼を受ける。このモデルがシリアの大統領の愛人で、内戦を止め得る情報を持っているからということだったのだが…拉致してみるとシリアに大統領との間に産まれた子供を残してきているということが分かってしまう。仕方なく民間軍事会社の戦闘員に偽装して内戦中のシリアに渡り、子供と子守の二人を救い出すという困難に挑む、という話。冒頭から主人公がイスラム国に処刑されつつある捕虜の状態で現れる作品。ゴルゴ13の小説版と思って貰えばだいたい間違いないのだが、本作はシリア内戦という現在進行形の危機を舞台に名前こそ変えてあるが実在のシリア大統領夫妻を彷彿とさせる人物も出てきてよりリアルな印象。強力な悪役も出てきて今後もますます目が離せないシリーズ。

流浪の皇女

流浪の皇女 五代ゆう

グイン・サーガ144巻。 栗本薫の死後に、五代ゆうと、宵野ゆめによってシリーズが再開してから五年。この巻で、十四冊目。 あれ、意外に進んでない。。 せっかく二人執筆体制にしたのに、宵野ゆめが、病気療養で離脱してしまったのも痛いかな。まあ、栗本薫の書くペースが早すぎたというのもあるのだろうけど。 ここしばらくは、複数の場所での物語が同時並行で描かれており、それが余計に話のペースを遅く感じさせているのかもしれない。 本巻の内容はこんな感じ。 1)ドリアンを攫ったアストリアスらと、それを追うスーティ一行のお話。スーティがスーパー赤子過ぎてヤバい。 2)ワルスタット選帝侯領での、アクテ幽閉話の続き。グイン出てきて、少しは話が進むかな。 3)ヤガ話、ようやく終わりそう。これ、引っ張りすぎだろ。スカールのモブ化が激しくて哀しい。ブランの方が目立ってる 4)流浪のシルヴィアちゃんその後。あのお方出て来て、嫌な予感しかしない。レムスは久しぶりの登場。キャラクター死なせ過ぎで、名実ともに地に堕ちたパロが、ここから立て直せるのか本当に疑問。

夢幻諸島から

夢幻諸島から クリストファー・プリースト

時空の歪みのせいで地図が作成できない多島海。そこに混在する数千の島々のガイドブック、という体の本書。 何々島の風土はどうで、通貨はこうで、と、初めは不思議な島のるるぶ(笑)を読んでいるような感覚が心地よい眠気を誘いますが、1/3程読み進めると、ある一つの事件と、その真相が浮かび上がるという作りになっています。 大枠としてはSFですが、難解な科学用語はなく、むしろミステリに近いかと。