朝日新聞出版の本

のこのこ1

のこのこ1 明治カナ子

闇の世界の住人「影人間」から貢物をされ、福の神のように慕われる少女・のこ。 特に誕生日は盛大に祝われることから、疎ましく思っていた。 その貢がれた物というのが、他人からコッソリ頂いた盗品だったりするので、迷惑な話。 のこの苦難を支える兄との不思議な物語です。 この、のこという少女がサッパリした性格なのも、読んでいて深みを感じました。 くよくよせず、何事も程よく切り替えて、面白い主人公だと思いました。 周りの人物達も魅力的ですね。 「燃える」「感動する」、そういったジャンルでなく、かといってほのぼのを貫き通している訳でもなく…。 本当に不思議な魅力のマンガです。

椿宿の辺りに

椿宿の辺りに 梨木香歩

今を生きているのに、不自然でなく不思議なことが受け入れられる。痛みとは、何なのだろう。 梨木ワールドにどっぷり浸かった。

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プラスチックの祈り

プラスチックの祈り 白石一文

600ページを超える極厚本ですが、一気読みしました。 ブラスチックになってしまうという現象を除けば 自分の改竄された記憶を追って、過去の事実を突き止めるというものです。 何度か同じ場面が出てきますが、記憶というものを表現するのには必要だったのでしょう。 ラストの締め方としては個人意見として残念でした。 でも、とても面白かったのです。不思議。 プラスチックも不思議。 読者はこの物語をお腹の中でこねくり回して、意味を探さないといけないのかもしれません。 主人公が作家なのも意味深です。 プラスチックの意味も。。。

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杏の気分ほろほろ

杏の気分ほろほろ 杏

お仕事エッセイ。「花咲舞」や「ごちそうさん」「デート」などのドラマの話が面白い。清々しい気持ちで読めるのが良い。

新宿 「性なる街」の歴史地理

新宿 「性なる街」の歴史地理 三橋順子

極めて詳細な考証によって、平成の終わりの新宿から全く消滅した街を、かろうじて残る資料と痕跡で辿る。現在の新宿の「オモテとウラ」がひっくり返る驚き。こと都庁移転以来、新宿には「売春はあってはならない」が、「ないもの」であるかのようになり、関わる女性も「いないもの」のように扱われる。そういえば、タイムズスクエアやフラッグスができるまで、「あの辺」も郊外の子どもたちが近づくようなところじゃなかった(当時から漠とした概念だった青線の考証は、本書の読みどころの一つ)。キレイになって、良かったとも思う。けれども、いた人は、たしかにいた。こんな貴重な仕事は、いつか全て分かるようになったら我が子にも、読ませてやりたい。

マジカルグランマ

マジカルグランマ 柚木麻子

75歳のおばあちゃんが主人公。この設定がもう面白い。目まぐるしく変わる環境に食らいつき、どん底に突き落とされてもなお、楽しみを見つけ、新しい事にも挑戦し受け入れていく主人公は、75歳だということを忘れてしまうほどパワフルで、魅力的でした。後半、主人公の出した答えに私は納得出来ず読み終えました。私の保守的な性格のせいなのか、年齢のせいなのか...とても面白かったです。

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むらさきのスカートの女

むらさきのスカートの女 

「むらさきのスカートの女」を観察する「黄色いカーディガンの女」こと「わたし」。執拗に「むらさきのスカートの女」を追いかけていく中で人間のずるさ、汚さが見えてくるのと同時に、そういう後ろ暗さが見えていなかったことで、あるように見えていたミステリアスさや触れ難い雰囲気が剥がれ落ち、黄色いカーディガンの女の前にいるのはどこにでもいる矮小で行き詰まったひとりの女になっている。「むらさきのスカートの女」はいなくなり、そして、彼女にいた場所には今ーー。 仕事仲間と仲良くなるきっかけも不和のきっかけもほんの些細なことで、そこのリアルさと、主人公の行動の理解し難さが絶妙。作中ではっきりとは語られない「バザーに備品を出していたのは誰か」やこの主人公が周りからどのような人物として扱われているのかがさりげない描写から伺えるのも面白い。

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知って感じるフィギュアスケート観戦術

知って感じるフィギュアスケート観戦術 荒川静香

氷上での自分との戦い。奥が深い! フィギュアスケートの観方が絶対に変わる! 今まで、もったいなかったー。 正直、ジャンプの成否ばかりを注目してたフィギュアスケート。 荒川静香さん自身の体験から語られる、解説と選手の苦労がリアル。 「4回転」「トリプルアクセル」… これからは、今まで知らなかった演技の背景や駆け引き、選手の想いを感じながらフィギュアスケート観戦を楽しめる!

あちらにいる鬼

あちらにいる鬼 井上荒野

「作者の父井上光晴と、私の不倫が始まった時、作者は五歳だった。瀬戸内寂聴」 この帯を見つけた時、僕は何故か慌てて本をつかみ、レジまで向かった。井上光晴は僕が高校生の頃、耽溺するように夢中で読んだ作者だ。まるで近親者の過去を知って慌てるように。 まだ、読んでない。読んだらもう一度ここに書くか。

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THE VISION あの企業が世界で成長を遂げる理由

THE VISION あの企業が世界で成長を遂げる理由 江上隆夫

本書でのビジョンの定義は公益性を有するもの。優れたビジョンを持つ企業が成長し、そうでない企業が衰退していく、ゆえに企業はビジョンを磨き続けなければならないとする主張に、賛成です。 ビジョン系の言葉・体系の定義については、ちょっとしっくりこないとこもありましたが、むしろこうした説を参考に、経営者自らが、自分たちはこう定義して整理している、ということを持つことが重要なのではないかと思いました。 私自身も自分としてのビジョン系の体系整理ができました。

キンモクセイ

キンモクセイ 今野敏

警察小説は実働隊がメインになることが多いが、今回は官僚達が大活躍だ。事件の内容も難しい。守っているモノも大きい。しかし、根っこは変わらない人間とその生き様が問われることになる。日本の国は私が思っているより数倍危ういのではないかと、不安になった。官僚隼瀬には出世してもらって、日本が間違わないように目を光らせてほしいものだ。

帰去来

帰去来 大沢在昌

大沢在昌の女性主人公モノは、苦手意識が有ったのですが 今回は、直筆生原稿も頂いたので 読みました。 感想はサクサク読めて面白かったですが 10年連載と長期連載からの発刊だからか ツッコミどころ満載です ʅ(◞‿◟)ʃ ネタバレ に成りますが 行きたい場所にワープできるなら 深夜の貴金属店に忍び込んで盗んでワープして 逃げれば良いのに 謝礼で人殺して謝礼で金や宝石を 貰うなんて遠回り過ぎますね

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