港の人の本

港の人 付単行本未収録詩

港の人 付単行本未収録詩 北村太郎

開いて4行目、 「それらは」 詩を読んでも中々自分の中に入り込んでこないものだったが、ここは別格だった。とても個人的なことですが。

会うことは目で愛し合うこと、会わずにいることは魂で愛し合うこと。—神谷美恵子との日々

会うことは目で愛し合うこと、会わずにいることは魂で愛し合うこと。—神谷美恵子との日々 野村一彦

きっと一生手放さないであろう一冊…。この題名、そして野村一彦の写真に心を射抜かれました。静謐な雰囲気、celloをかまえこちらを見つめる瞳。そして日記の生き生きとした美しい文章。 野村一彦は、作家・クラッシック評論家の野村胡堂を父に、クリスチャンで高校教師の才媛の母の間に生まれる。独学で独語を得、哲学、芸術にも秀でた才能をみせるも、病弱なため内省的で感受性の強い青年に育つ。高校時に親友の妹、前田美恵子(後の神谷美恵子)に出会い、恋に落ちる。表面的には恋人同士とはいえないような淡い関係…、しかし二人は思いを募らせてゆく。そして一彦の早すぎる死。 この青年が生きていたら、神谷美恵子はどんな人生を歩んでいたのかなぁ。大人になった一彦がどうなったかも見たかったなぁ…。 レティシア書房の一箱古本市にて購入。

きのこ文学名作選

きのこ文学名作選 飯沢耕太郎

きのこアンソロジー なんとも言えない不思議な後味が残ります。 ブックデザインがとても凝っていて 特に、本を逆さまにして読む誘導があるのですが「本人としてはごく自然な流れだけど、周りから見たらちょっとおかしい」みたいなものが内容そのものでこれにははっとしました。

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ホロホロチョウのよる

ホロホロチョウのよる ミロコマチコ

絵本はどれも素晴らしいのはみなさんご存知でしょうが、文才も素晴らしい。ご本人が面白く、周りを惹きつける人柄がエッセイからすごく伝わってくる。これを読むとますますミロコ作品にはまれます。

渡辺のわたし 新装版

渡辺のわたし 新装版 斉藤斎藤

現代歌人。斬新。 お気に入りをいくつかメモ。「内側の線まで沸騰したお湯を注いで明日をお待ちください」「矢野さんが髪から耳を出している 矢野さんかどうか確認がいる」「あるいてくる人をじょうずによけられず川崎さんに挨拶される」「『わたしって足りない人じゃないですか』(a)足りている(b)足りていない」「『おとうさんですか、あ、いまバスなんでごはんスイッチ入れてください』」

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湘南漁師物語

湘南漁師物語 小菅文雄

湘南で営まれる漁業のいま昔を伝える一冊。著者は片瀬の網元の生まれで、漁師でありながら文章を書くという人。 普段シラス漁をしている船が、カツオの盛期には楽しみを兼ねて房総まで遠乗りして釣りをしたり、黒潮の流れで網にマンボウやスナメリイルカが入ったり、身近な江ノ島の知られざる海の物語。