筑摩書房の本

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流し読み。復習かつ次に読む文献のチェック。

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週刊誌勃興期からの貴重な私的証言集。

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1932年に雑誌で中里龍雄が投げかけた「もぐらの嫁さがし」についての問いに熊楠が応答。収められた書物によってそこから導き出す意義の取り方(天の定めた分際を越えるなとか)が異なる民話であることを指摘。その後赤松が特殊部落史を引用しつつ、階級社会を維持するために支配階級が輸入し広めた民話であり、昔ばなしとはそうした性格のものだと続けるあたり、圧巻です。こういう流れ、後からそれぞれの著書で部分的に読んでもわかりにくいんですよね。やりとりを全て収録してくれてるおかげで、当時の誌面に展開された議論を堪能できました。

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かのディランがアルバム「Love and Theft」で表現をパクったとう事で話題になった作品。 話題に釣られて手にとってみましたが実に面白い。ディランと同い年で現役の開業医でもある作者が患者である浅草の元ヤクザから聞いた一代記をまとめたもの。 背中にもんもんしょって指も二本詰めてて人も殺してるやーさんの話だから殺伐としてるのかと思うと指詰める羽目になったのはどちらも女がらみだし、博打の話も想像と違ってフレンドリーでほのぼのしてる。明治産まれで大正時代を中心に活動してた博打打ちってこんな感じなんだね。震災や戦争のときのかなり酷い話とかも満載なんだけど作者の筆致故か汚らしい感じがしない。古き良き時代の任侠が美化されるわけでも無く淡々と語られていて却って凄味がある。因みに作者はディランにパクられたことについて「光栄です」というニュアンスの反応でそれも良かった。実に良い作品。もっと売れてもいいのに。

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モモちゃんシリーズで有名な著者。 晩年は民話や不思議な話に興味を持っていたことが意外で読みたい本だった。 この本は、実際に体験した人の話をまとめた一冊。不思議だけど、なぜか心温まる話の数々。

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他者を傷つけぬためには正確な知識が大切というところまでは同意。しかし〈セクシュアルマイノリティをそれぞれの特徴やニーズに応じて分類した地図〉に人々が習熟し、そして更にその地図の問題点を考察していくような、そこまでの水準を人々に求めるのは?大森貝塚の古代人は東京生まれというアイデンティティはもってなかったろうという話のあと、同性愛という言葉は百年ほど前に生まれたのだからそれ以前には同性愛は存在しないというのも?その二つは同列かなあ。本書中で反論されてる意見をあえて書きますが、用語にこだわりすぎだと思います。

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大空襲の夜が明けはじめ、まだ炎の上がる街の崖下に、山手線の列車がいつも通り動き出す。失った我が町の生き残りに会えたような嬉しさ、日本の社会の律儀さへの感嘆とともに、他ならぬその社会が帰結した戦争への省察。時代も地域も全然違うけど、自分にとっての我が町東京を一番良く描いたエッセイはともし聞かれたら、私はこの本を挙げる。

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2016年に〈Webちくま〉に連載された「人生につける薬 − 人間は物語る動物である」の書籍化。 私、いかにもな自己啓発本が苦手で、これまで慎重に避けて生きてきました。この本も連載時のタイトルだったら読まなかったと思う。あー読めてよかった! ものすごく雑にまとめると、 「人間は出来事に因果関係(を含むストーリー)を求めてしまう生き物なんだ。でも世の中には理由のないことだってたくさんあるんだよ。それに、自分の作ったストーリーによって苦しんでしまうこともけっこう多い。だったら、ストーリーを手放すという生き方もあるよ?」 という内容です。本当はもっと深いし、示唆に富んだ言葉が満載なので、ぜひ手にとってみてほしい。 好きな本、感動した本、面白い本、役に立った本はたくさんあるけれど、自分を変えてくれる本との出会いはなかなかありません。私にとってこの本は、そんな一冊になる予感がします。

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安永4(1775)年に刊行された「算法少女」という実在の和算書をもとに書かれた少年少女向け歴史小説。 240年以上も前の江戸時代に本を出版するほど算学(数学)に優れた少女がいたという事が驚きである。著者の少女の事は詳しく歴史には残っていないらしいが、当時の若い女性が学をしかも当時はまだ見下されがちだった算学を極めるというのはどんなに大変だっただろうか、と思う。 しかしこの物語は爽やかに晴れ晴れとしている。 文中に出てくる問題も学生時代を思い出して懐かしかった。

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独特な味のある漫画。特に看護師のウニちゃんが独特で、癖になる。 系統発生学から考えたり、解剖学の側面から考えたり、様々な臓器や仕組みをわかりやすく、しっかり書いてある。中学理科や高校生物より発展的で、教科書より断然面白くてわかりやすい。 何より、医学は膨大な実験の成果である点を隠さないところがいい。「すごいなー面白いなー」だけじゃ済まされない凄みを、さらりと示してくれる点も良かった。

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Tシャツで語る人生劇場には吉本由美さん?村上春樹さん?大竹伸朗さん(大竹文体だ!)?も登場もちろんそれだけでなくホントに呆れるくらいの摩訶不思議な人生色々。孫の年齢は10分に1回聞くけど山口組抗争の事は忘れないおばあちゃんの話イイ!

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樋口尚史の解説で知る実相寺の「絶望」。ただ、だからこそ産まれたセブンの名作の数々でもあるのか。

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哲学書はあまり読まないのですが、タイトルに惹かれ購入。私なりの解釈ですが、あり得ないということがあり得ないので、リスクを回避、最小にするという考え方ではなく、破局と真正面から向き合わねばならない、という事。 コメントも難しいのですが、東日本大震災、ツインタワー等を経験した私たちにとっては響くところもある。想定外はないのだと、そのために今何ができるのか、考えさせられます。

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ムズい。後半は特に。

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ストレスとは慣れによって克服されるものである。

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「承認依存」を引きこもり、うつ、秋葉原事件、フランクルなどに繋げて分析する 「他者からの承認」ではなく「固有名の肯定」 「他者からの承認以上に、他者への承認を優先すること」が一番いいなと思えた処方箋

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心が宿る器官「脳」を思考によって分析、そして生きやすくする事を目的として書かれた茂木さんの本です。 茂木さんの本によく出てくる単語が詳しく、丁寧に解説されています。「偶有性」とか「セレンディピティ」とか「エラン・ヴィタール」とか「世界知」とか「生活知」とかです。 それぞれの解説については読んで頂ければわかるとして、これらの単語と意味が広まるのはとても意義ある事と思いました。特に「偶有性」「世界知」「生活知」については。 脳の整理を目的としながらも、私は素直に読めばいわゆる哲学の話しだと思いました。どうやってこのいわゆる『素晴らしきろくでもない世界』を生きていけば良いか?という事を茂木さんは脳を整理する、と表現しているではないかと。 また、中でも気になったのは『主語を入れ替える』事です。 話しが長くなってしまうので、思い切って省略すると、この話しはリベラリズムの話しなのでは?と思われました。公正さに根差したリベラリズムって奴です。またその事を実践する為の思考を構築する話しなのです。「社会のどこに生まれても自分は耐えられるか」という反実仮想を迫るものであり、機会平等と最小不幸を主張するというあの、リベラリズムって奴です。「公平さ」と置き換えてもこの場合良いと思います。 ただ結論近くに不安を乗り越える為に出てくる解決方法が少し気になりました。茂木さんは「根拠の無い自信」が大事だというのです。小さな成功体験を大事にチャレンジしろと。ここの所には少し違和感を覚えました。根拠の無い自信を持つ事が難しいから誰もが不安を覚えるのだと思います。私は「根拠の無い自信」より「覚悟」が出来るかどうかだと思います。 上手くいかなくても、自身がベストを尽くせば結果は仕方が無いではないかと。時間もお金も制限無くかけても人の世に100%はありませんし。また何事も上手くいかせ様とはちょっと虫が良すぎると思うのです。みんなちょっとづつ迷惑かけあってしか生きられないですし。結果を受け入れる事が責任を背負う事なのではと。良い結果でも悪い結果でも。あるいは深く傷つく結果であったとしても。私もそうできたらな、と思って生きているのですが。なかなか徹底できませんが。 2007 1月

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P179 ①現在の諸宗教の姿よりも、過去の歴史的事件や、開祖(イエス、ブッダ、ムハンマド等)の生涯・思想を学ぶことが多い。つまり宗教は"今も生きている"ものではなく"歴史・伝統を作ったもの"として扱われる傾向がある。現在の信者を描くときにも、日本国内のヒンドゥー教徒やイスラム教徒ではなく、遠い国のそれらの信者が選ばれる。 ②キリスト教と仏教の分量が多い。たとえばイギリスの宗教科教科書は、キリスト教、仏教、イスラム、ユダヤ教、ヒンドゥー教、シーク教という国内の主要宗教に同じ分量ずつページを配分するのが普通だが、日本は「三代宗教」(キリスト教、イスラム、仏教)中心で、なかでもキリスト教と仏教の比重が大である。 ③「倫理」は「イエスやブッダという先哲に学ぼう」というスタイルをとっている。それは生徒側に特定の宗教に対するこだわりがないという暗黙の了解が教科書にあることを意味している。つまり、生徒はどの宗教からもその教えを吸収できるはず、という前提がある。クリスマス・パーティもやれば初詣にも行く、クリスチャンでなくても教会で結婚式を挙げる、というのと似た発想で、さまざまな宗教の教えが誰にでも役に立つものとして扱われている。実際には、自分の信仰とは違う宗教に見習えと言われたら、困ってしまう生徒もいるかもしれないのだが、そういったシチュエーションは想定されていない。