筑摩書房の本

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雑草版に惚れ込んでしまって、うっかり買った「身近な」シリーズ。 昆虫なんて別に好きではなかったんだけれど、そんな事を忘れさせる面白さ。 みんなの嫌われ者は能力だけ見るとやたら強いとか、毎年6月に我が家に出る大量の羽アリは、どうやら子孫大繁栄の結果らしいとか。 昆虫は好きじゃないけど、でもなんか観察したくなる、なんだかそんな本。

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現代思想を学ぶ入り口として最適。わかりやすいし、比較的現代思想の中でも常識的なモノを選んで解説してくれているのだろう、どのテーマももっとよく知りたくなってくる。現代思想ってモノの見方や考え方を学ぶ学問なんだろうな。ただ、興味は出たけど一貫したテーマが一冊を通してあるわけでないので、とっちらかってしまっている印象。

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はるか昔はタタール人やフン族のアッチラ、匈奴からチンギス・ハーンなど、中央アジアの部族はユーラシアを席巻してきた。フン族はゲルマン民族の大移動の原因となり、万里の長城は匈奴を防ぐために作られたという話は普通に聞いてきた。要は周囲を武力で制圧する、騎馬を中心とした好戦的な戦闘民族というわけだけれど、実はそうではなかったというのが本書の眼目。彼らは交易を求めていたのである。その原因は、指導者と深い絆で結ばれたコミタートゥスの維持であった。深い絆というと誤解を招きそうだが、要は命がけで支配者を守る代わりに気前の良い見返りを受け取る親衛隊のようなもの。コミタートゥスはユーラシア全体に広がったが、維持は大変だ。それゆえ、交易が必要になる。侵略ばかりではコミタートゥスの維持費を賄えないからだ。 シルクロードはそうした交易の一大ルートであった。ただし、交易ルートにとどまらず、多様な文化を伝えた巨大な民族交流システムであったという。 しかし、現在、中央ユーラシアは文化的にも経済的にも立ち遅れている。大陸ルートに対して海洋交易のルートが沿岸部で発展してきたからだ。近年はますます海洋ルートが発達しており、中央ユーラシアの再興は歴史的に見ればなかなか難しいようだ。 最後に、やや唐突ながら、モダニズム批判が繰り広げられる。そのモダニズム批判は建築やら芸術におけるモダニズム運動を多少学んでいれば頷けるところも多いはず。たしかにモダニズムは世界を均質的に見る価値観に基づくものであるがゆえに、バナキュラーな文化を駆逐しがちであることは事実だろう。多数の資料に基づいて丁寧すぎるほど丁寧にまとめられているので退屈なところもあるが(なのにこの本は専門書ではなく一般書として書かれたものだそうだ)、これまで聞いてきた常識を覆すにはいい本。

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安永4(1775)年に刊行された「算法少女」という実在の和算書をもとに書かれた少年少女向け歴史小説。 240年以上も前の江戸時代に本を出版するほど算学(数学)に優れた少女がいたという事が驚きである。著者の少女の事は詳しく歴史には残っていないらしいが、当時の若い女性が学をしかも当時はまだ見下されがちだった算学を極めるというのはどんなに大変だっただろうか、と思う。 しかしこの物語は爽やかに晴れ晴れとしている。 文中に出てくる問題も学生時代を思い出して懐かしかった。

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独特な味のある漫画。特に看護師のウニちゃんが独特で、癖になる。 系統発生学から考えたり、解剖学の側面から考えたり、様々な臓器や仕組みをわかりやすく、しっかり書いてある。中学理科や高校生物より発展的で、教科書より断然面白くてわかりやすい。 何より、医学は膨大な実験の成果である点を隠さないところがいい。「すごいなー面白いなー」だけじゃ済まされない凄みを、さらりと示してくれる点も良かった。

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Tシャツで語る人生劇場には吉本由美さん?村上春樹さん?大竹伸朗さん(大竹文体だ!)?も登場もちろんそれだけでなくホントに呆れるくらいの摩訶不思議な人生色々。孫の年齢は10分に1回聞くけど山口組抗争の事は忘れないおばあちゃんの話イイ!

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樋口尚史の解説で知る実相寺の「絶望」。ただ、だからこそ産まれたセブンの名作の数々でもあるのか。

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1932年に雑誌で中里龍雄が投げかけた「もぐらの嫁さがし」についての問いに熊楠が応答。収められた書物によってそこから導き出す意義の取り方(天の定めた分際を越えるなとか)が異なる民話であることを指摘。その後赤松が特殊部落史を引用しつつ、階級社会を維持するために支配階級が輸入し広めた民話であり、昔ばなしとはそうした性格のものだと続けるあたり、圧巻です。こういう流れ、後からそれぞれの著書で部分的に読んでもわかりにくいんですよね。やりとりを全て収録してくれてるおかげで、当時の誌面に展開された議論を堪能できました。

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かのディランがアルバム「Love and Theft」で表現をパクったとう事で話題になった作品。 話題に釣られて手にとってみましたが実に面白い。ディランと同い年で現役の開業医でもある作者が患者である浅草の元ヤクザから聞いた一代記をまとめたもの。 背中にもんもんしょって指も二本詰めてて人も殺してるやーさんの話だから殺伐としてるのかと思うと指詰める羽目になったのはどちらも女がらみだし、博打の話も想像と違ってフレンドリーでほのぼのしてる。明治産まれで大正時代を中心に活動してた博打打ちってこんな感じなんだね。震災や戦争のときのかなり酷い話とかも満載なんだけど作者の筆致故か汚らしい感じがしない。古き良き時代の任侠が美化されるわけでも無く淡々と語られていて却って凄味がある。因みに作者はディランにパクられたことについて「光栄です」というニュアンスの反応でそれも良かった。実に良い作品。もっと売れてもいいのに。

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モモちゃんシリーズで有名な著者。 晩年は民話や不思議な話に興味を持っていたことが意外で読みたい本だった。 この本は、実際に体験した人の話をまとめた一冊。不思議だけど、なぜか心温まる話の数々。

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フラグとかバキバキに折って、いい具合にスカしてくれた印象。最初は誰が勝つんだろーとか楽しく妄想していたところに予想外の結末。登場人物全員根が悪い奴じゃない。だから予想外の展開になっても気分は悪くならなかった。

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子供の頃は、近所のおばさんに映画館で任侠映画ばかり見せられていた。したがい昭和48年の正月、中一の時に立川で見た「男はつらいよ 寅次郎夢枕」(第10作)と同時上映のドリフターズの映画は良く覚えている。映画館は大爆笑の渦。今、思えば大したギャグではない。「おい、さくら、そこのミドリ取ってくれ」。これだけでも場内大爆笑である。日本人が車寅次郎に洗脳されていたのかもしれない。 で、本書は渥美清という人間を描いたノンフィクションの傑作。作家の小林信彦さんは20代の頃から渥美清と親交があった。「夢で会いましょい」の頃だ。初めて渥美清が小林さんに挨拶した言葉が「金が欲しいねぇ」。そして「アベベは純情な青年なんだねぇ」「戦争は起こるかねぇ」と続く。このつかみの良さからハマってしまい、ほぼ一気読みだった。 「彼は複雑な人物で、さまざまな矛盾を抱え込んでいた。無邪気さと計算高さ。強烈な上昇志向と自信。人間に対して幻想を持たない諦めと、にもかかわらず、人生にある種の夢を持つこと。肉体への暗い不安と猜疑心。非情なまでの現実主義。極端な秘密主義と、誰かに本音を熱く語りたい気持ち。ストイシズム、独特の繊細さ、神経質さをも含めて、この本の中には、ぼくが記憶する彼のほぼ全てを書いたつもりだ」。車寅次郎とは全く違う渥美清が450ページの厚めの文庫本に描かれる。 本書で「男はつらいよ」が登場するのは、後半以降。前半はテレビ創成期の頃の作家と渥美清との交流、当時の俳優やコメディアンと渥美清の関係が中心に描かれる。小林さん自身が「記憶力には自信がある」と書かれている通り、その描写には真実味がある。伴淳三郎、植木等、フランキー堺、ハナ肇、などなど、昭和のコメディアンが続々と登場する。 中盤に「男はつらいよ」の詳細な評論があるが、これも楽しい。ただ、渥美清が45作目以降、病魔におかされながら寅さんを演じる様子は痛々しい。個人的には初期の方が好きだ。 個人的ベスト3は「第1作」、長山藍子がマドンナの「望郷篇」、榊原るみの「奮闘篇」。渥美清ファンは必読の★★★★★。

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流し読み。復習かつ次に読む文献のチェック。

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週刊誌勃興期からの貴重な私的証言集。

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キレのある文章。パンクとビールと。

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哲学書はあまり読まないのですが、タイトルに惹かれ購入。私なりの解釈ですが、あり得ないということがあり得ないので、リスクを回避、最小にするという考え方ではなく、破局と真正面から向き合わねばならない、という事。 コメントも難しいのですが、東日本大震災、ツインタワー等を経験した私たちにとっては響くところもある。想定外はないのだと、そのために今何ができるのか、考えさせられます。

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ムズい。後半は特に。

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ストレスとは慣れによって克服されるものである。