草思社の本

文庫 健康帝国ナチス

文庫 健康帝国ナチス ロバート・N. プロクター

健康やタバコの害についてナチスが異様なまでに統制を強めていたことはあまり知られていない。こうしたナチスの科学政策に光を当てた労作。 もちろんそうした健康志向はゲルマン民族、ひいては第三帝国のためであるわけだが。 ただし、その結果なり成果なりに対しナチズムに対する色眼鏡のかかった眼差しでのみ見ることの危険性も指摘する。

昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか

昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか 大塚ひかり

大塚ひかり「昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか」読了。当時の老人の生産性、結婚率の低さ、そして貧困度の高さに注目。社会的な弱者を主人公に据える事で、劇的な展開が際立つのではないかと説く。長生きが必ずしも幸福ではなかった時代の残滓と考えると興味深い。 身寄りもなく、社会保障もない老人たちは、高齢になっても働くしかなかったわけで、昔話の常套句「お爺さんは山に芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に」という言葉が、俄かに厳しい現実を突き付けてくる。こうなると確かに「めでたしめでたし」とハッピーエンドで終わりたくもなるだろう。 もう一つの視点として、昔話の語り手は爺婆が多かったのだから、主な登場人物が爺婆になるのは当たり前というツッコミは面白かったな。

5c50f524 f6b7 412a b19b e458d59db9fd7f36f001 795b 4428 a594 5f3a8cd6be7f
銃・病原菌・鉄―1万3000年にわたる人類史の謎

銃・病原菌・鉄―1万3000年にわたる人類史の謎 ジャレド・ダイアモンド

なぜヨッローパ人がアフリカやアメリカを征服できたのか、なぜ歴史は逆にならなかったのかを、地政学・生物学の観点から解き明かす良書。 上巻時点では、銃も鉄もまだ出てきておらず、さながら「農作物・病原菌・家畜」感があるが、それでも内容は首尾一貫しており、説得力がある。 下巻にも期待。

07b27cb7 6c1f 4301 a6be e20e6e4d312282d317db 536e 490a 9a61 5a2a13affd1c16649117 b764 4711 b578 310122f0c29c5838b434 ebdd 417d b446 f0a18cdcf982
犬たちの明治維新 ポチの誕生

犬たちの明治維新 ポチの誕生 仁科邦男

この本を買った時、丁度大河ドラマで、同じところをやっていたのですが、全然違ったぞぉ(笑) 犬に個性がついたのは、明治になってからなんですね。