角川春樹事務所の本

九十九書店の地下には秘密のバーがある

九十九書店の地下には秘密のバーがある 岡崎琢磨

人は失敗しながら多くのことを考え成長して行く。 周りの人から見れば大したことでなくても、本人にとっては耐えられない悩みになることもある。 そんな時に受け止めてくれる場所や人がいる(できる)と、心の底から感謝したい気持ちになる。 この本は、自分で立って歩くための「居場所」とは何かを教えてくれる物語。 どんなにどんなに頑張っても、自分一人で立てずに動けなくなることはある。 人や場所、本や経験が背中を押してくれるきっかけになることを物語を通して伝えてくれている。

幻想古書店で珈琲を7 あなたの物語

幻想古書店で珈琲を7 あなたの物語 蒼月海里

今巻で完結。 思えば、ただただ頼りないだけの司が、だいぶ地に足ついて来たと思う。彼の本には何かまた文字が現れていたんだろうな。この先も紡がれていくんだろうな、と思える終わり方。ここ物語らしくて素敵な終わり方でした。

くらまし屋稼業

くらまし屋稼業 今村翔吾

ノンストップエンターテイメント時代劇とはーーまさしく! 「くらまし屋稼業」平九郎一味は、一癖も二癖もある、其々に謎を背負ってる人達の集まりです。知恵を使っての「くらまし」も小気味がいい。 シリーズ敵役も堂々登場!これから、如何に話が進んで行くか、楽しみです。

キッチン風見鶏

キッチン風見鶏 森沢明夫

「キッチン風見鶏」で働く漫画家志望の翔平の悩みは、幽霊が見える事でした。 怪談ではなく、優しいお話です。 章ごとの目線の切り替わりがありますが、これは効果と仕掛けでしょうか。 読者に伝えたい思いがハッキリしているので、気持ちいい読後感です。 連ドラにして欲しい。翔平君は神木君で。

Icon user placeholder1c81c53e fffc 4e52 a0ac aad944d8e01dE60d665d 8e63 47e5 bc6f 9b04dae698ca53faee56 087c 4df2 bf35 2817db8d08e2956d2271 8c26 4469 8d7d 162f6cb03d69Icon user placeholder
幻想古書店で珈琲を6 それぞれの逡巡

幻想古書店で珈琲を6 それぞれの逡巡 蒼月海里

今回はアスモデウスの話しが中心。サラとの過去が更に詳細に描かれ、アスモデウスの心情を読み解いてゆくツカサと亜門。亜門の悲恋とは違うアスモデウスの悲恋の意味合いが姿を変えていく。

あきない世傳 金と銀(五) 転流篇

あきない世傳 金と銀(五) 転流篇 髙田郁

店の外部には悪役の影がちらつきますが、基本いい人ばかり出てきて心地よい。 この5作目でも主人公の商売の知恵、アイデアが大当たりで痛快。 でもまだまだ課題もあり、これからの展開が楽しみ。 当時の大坂や江戸での商慣習を知ることにより、生身の生活を感じられて面白い。

9620f375 2488 49fb 9bb5 a39c6d12a33468cf50e6 a041 456b 916e 9f6380044ab6Daf6073a 6c66 4126 bc03 676433aab319Icon user placeholder
樹海警察

樹海警察 大倉崇裕

あまりの面白さに、一気読みしました。是非、続編を期待したいです。

風よ 僕らに海の歌を

風よ 僕らに海の歌を 増山実

関西でのお話。「勇者たちへの伝言」も関西のお話でしたね。 史実を取り上げているので、つい実在しているかと勘違いしてしまいそうに。宝塚の街にイタリア料理を運んできた!なんて、イメージピッタリですし。お店探しそうです。笑 第二次世界大戦時から親子二代にわたる軌跡です。

童の神

童の神 今村翔吾

わかってはいたけれど、ラストが泣けて……。 登場人物達の豪華な事!そして、見事な事!白髪の安倍晴明も渋い! 何故なのだろう異端を忌み嫌うのは。現代でも桜暁丸の志しが、決してかなっているとは言い難いのが。 悔しい。悲しい。 「奥州ぼろ鳶組シリーズ」の、怒涛の展開はそのままに、命をかけて希望に向かう男達を丁寧に長い時をかけて描いている。 解決の糸口が見つからない重い話を、塞ぎ込む事なく読めたのは、桜暁丸と今村先生のおかげかな。

Icon user placeholderIcon user placeholder
春はまだか くらまし屋稼業

春はまだか くらまし屋稼業 今村翔吾

今回の仕事は少女救出です。 江戸の大きな闇の影は、チラホラ出てきますがそこは、まだ謎です。凄腕の「炙り屋」も登場。飛脚の風太さんも、素敵です。 情が厚くて優しい所を捨てきれない堤平九郎は、これからどんな依頼をこなしていくんでしょう。楽しみです。

ネコと昼寝 れんげ荘物語

ネコと昼寝 れんげ荘物語 群ようこ

勤めていた会社を自ら辞め、月10万円という予算で貯金を切り崩しながら日々を生活するキョウコのれんげ荘物語、第3弾。第2弾の「働かないの」というタイトルに惹かれ読み始め、第1弾、第3弾と変則的に読み進めてきた。今回はわりと過去にこだわり、読んでるほうもちょっと暗い気持ちになったり。でもお金があろうとなかろうと、自由であろうとなかろうと、人は悩みや不安は尽きないのが当たり前なんだよねえ。大きな岐路に立ちそうな予感を感じつつ、つぎの展開を楽しみに待とう。

Icon user placeholder87d4ebfc 67c9 4829 8877 939d2fda796d
北方版三国志 全13巻

北方版三国志 全13巻 北方謙三

今まで読んだ三国志の中で一番面白かったなぁ。 登場人物ひとりひとりがとても魅力的に描かれてます。 この作中に出てくる呂布や張飛に惚れる人が続出すること間違いなし!か否かはアナタ次第です!

Icon user placeholder9345ebe2 88d8 4554 a4b2 8993e5f52024
わたしの本の空白は

わたしの本の空白は 近藤史恵

記憶喪失になった主人公の話 目が覚めたとき ここはどこ? 私は誰? 状態ってめちゃくちゃ怖い 会いに来た家族を見ても 知らない他人に映るってことは 本人にとっても不安だし 忘れられた周りの人にとってもショックだと思う 主人公が少しずつ記憶を戻すキッカケになったのは夢でした あとは身の回りにある物や携帯を調べたり 昔の携帯に残っていたメールから 過去の自分を知ることとなった主人公が新しい人生を歩んでいくことにしたのは良かったと思いたい

C9584f8f 2258 4507 a920 cb169b4ce7152d8198c1 1600 48f1 87c7 bdb334078bf7Icon user placeholder9922679c 987e 440a beab 7bdc46dc49f4C391ee8e 4de3 4dcc bea6 83ce85bba15f66b38508 5a46 4f97 a0fb 87ff00c4b34aIcon user placeholder 15
食堂メッシタ

食堂メッシタ 山口恵以子

二作続けて料理人の話。タイトル見て中身あまり確認せずに買ってしまった。てっきりドキュメンタリーだと思ったらいちおうフィクション。タイトルが前のお店名そのものだったけどシェフの名前など微妙に変名にしてあった。こちらは常連には程遠いけども前からたまに伺っていて移転された今でもポツポツ伺ってるお店。何年か前に同じくメで始まる亀戸の予約困難店に伺った時に、同じように予約が難しいお店が目黒にあってしかもそこは女性が一人で切り盛りされたると聞いて興味本位で電話したらたまたまあっさり予約できて以来のお付き合い。作品中に出てくる料理を思い浮かべることができたこともあってとても楽しかった。果たしてこの作品のどこまでが事実でどこまでが作者の創作なのか…できれば次に伺った時に聞いてみたい。たぶん答えてくれないだろうけど。作品中に自分も知ってる常連さんが出てきたのも含めてとても面白かった(笑)

E63fb75f 17cd 43ae be86 19004edaa2da25306675 8b5f 455a 99bd a409f623142e53faee56 087c 4df2 bf35 2817db8d08e2
世界で一番美しい病気

世界で一番美しい病気 中島らも

若い頃大好きだった作家。 今では小説の登場人物よりもずっと年上になってしまったな。 らもさんは出会った時に思ってたよりもずっと、知的で大人な人でした。

Ac175e93 27ca 4cda 822b e41d829b5f1e38aecb1e ab6d 44a9 8407 9f126a093a219dd1b988 517b 4f84 9c73 550d4205f3ed77404981 fc50 4a53 a1a2 da9d0bba4746D3f10d98 87b1 4c10 8449 416c757048fe
今池電波聖ゴミマリア

今池電波聖ゴミマリア 町井登志夫

タイトル買い。世紀末な今池、いいですね。大好きな町今池が電波でゴミで嬉しい限り。(今池を知らなくてもまったく問題なく読めます!) 2001年の小説なのに、ストーリー全体に漂う救いようのなさは、2017年に読んでも古さを感じさせません。。 ネットがストーリーの鍵のひとつになってますが、そこは古く感じるかも。 トラボー、ペラ、パタイなど独特の若者言葉がいい味を出してます。(時計じかけのオレンジのナッドサット語みたいな) 私は真紀派ですが、この小説のヒロインはマリアなんでしょう。 一般人は何もできず振り回されるけど、今日のところはひとまず生き延びるしかない(そして、そんな日を繰り返すしかない)みたいな諦念が根底にある気がする。 そして無力感の象徴であり、死ねるなら死にたいマリアは、作中なんども死ぬチャンスに巡り合うのに生き残ってしまう。 救いのない話なのにきちんとエンタメしてるし、全体的にはテンション高め。なぜか爽やかな読後感。

幻想古書店で珈琲を―招かれざる客人

幻想古書店で珈琲を―招かれざる客人 蒼月海里

新しい魔神もお話に加わって、少々の賑やかさは加わったけれど、でも止まり木にはいつもと変わらない穏やかで優しい時間が流れています。 今回の表紙もまた素敵。(完全に表紙イラストのファンです) ツカサの、ちょっと煮え切らない、一生懸命道を探す姿勢はきっと亜門には可愛く思えてるんだろうな、という亜門の視点も好きです。

76be9bd8 f9d5 4972 a8f2 c8ed2532d9abD72a3222 91f0 40ad b34d 2642e29c3ad7