角川春樹事務所の本

樹海警察

樹海警察 大倉崇裕

あまりの面白さに、一気読みしました。是非、続編を期待したいです。

風よ 僕らに海の歌を

風よ 僕らに海の歌を 増山実

関西でのお話。「勇者たちへの伝言」も関西のお話でしたね。 史実を取り上げているので、つい実在しているかと勘違いしてしまいそうに。宝塚の街にイタリア料理を運んできた!なんて、イメージピッタリですし。お店探しそうです。笑 第二次世界大戦時から親子二代にわたる軌跡です。

名刀伝

名刀伝 細谷正充

名刀にまつわる物語を描いた短編を集めたアンソロジー。一本目の浅田次郎「小鍛冶」が一番印象に残っている。元は黒後家蜘蛛の会的なシリーズの一編らしいので、そのシリーズも読んでみたい。

壊色

壊色 町田康

パンクロッカーで芥川賞作家の詩集。童謡の町田さんの新しい解釈は衝撃だった。言葉遊びを教えてもらえると思います。

あきない世傳 金と銀(四) 貫流篇

あきない世傳 金と銀(四) 貫流篇 高田郁

発売ほやほやのシリーズ4作目を本屋さんで発見。「商売の成功」という同じ目的に向かっていた夫婦。最初は良かったのだが、うまくいくに従って、妻の商才が目障りになる主人。呉服の材料の産地を育て、その素材の独占販売に成功。現在のユニクロやGAPなどのようなSPA(製造小売業)の走り。 ところが、主人は取引先への義理を欠いたために、信用を失う。 ここから主人公「幸」の活躍が始まる。 今回も商売のアイディア炸裂! 最後には、その男気にシビれます。

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料理通信 2017年 07 月号

料理通信 2017年 07 月号 

特集「一汁一菜」 日々こんなオシャレなご飯など作ってられないけど、ページをめくって眺めてるだけでもなんだか体にいい事してる様な気がしてくるから不思議。 個人的には掲載の一汁一菜メニューだと全体的にタンパク質と炭水化物メインで野菜が足りてない気がした。

サーベル警視庁

サーベル警視庁 今野敏

現代の刑事モノで人気の作家が初めて挑んだ時代モノ、けっこう好きな作家なので手に取ってみました。時代モノといってもまだ西南戦争から間がない発足したての警察が舞台。伝法な物言いの元幕臣ではという刑事部長の下、個性豊かっぽい刑事たちが事件に挑む。事件は忍ばす池に浮かんだ帝大教授の死体、調べを進めると大きな闇につきあたって、という話。元新撰組で警視庁にも在籍していた斎藤一まで出てきて実力派の作者らしく面白く読ませるが...それぞれ面白そうな刑事たちのバックグラウンドなどには殆ど触れられずちょっと不満が残る。これもシリーズ化しておいおい取り上げていこうということか、などと思ってしまうのはちょっと読者としてひねすぎだろうか...

今池電波聖ゴミマリア

今池電波聖ゴミマリア 町井登志夫

タイトル買い。世紀末な今池、いいですね。大好きな町今池が電波でゴミで嬉しい限り。(今池を知らなくてもまったく問題なく読めます!) 2001年の小説なのに、ストーリー全体に漂う救いようのなさは、2017年に読んでも古さを感じさせません。。 ネットがストーリーの鍵のひとつになってますが、そこは古く感じるかも。 トラボー、ペラ、パタイなど独特の若者言葉がいい味を出してます。(時計じかけのオレンジのナッドサット語みたいな) 私は真紀派ですが、この小説のヒロインはマリアなんでしょう。 一般人は何もできず振り回されるけど、今日のところはひとまず生き延びるしかない(そして、そんな日を繰り返すしかない)みたいな諦念が根底にある気がする。 そして無力感の象徴であり、死ねるなら死にたいマリアは、作中なんども死ぬチャンスに巡り合うのに生き残ってしまう。 救いのない話なのにきちんとエンタメしてるし、全体的にはテンション高め。なぜか爽やかな読後感。

幻想古書店で珈琲を―招かれざる客人

幻想古書店で珈琲を―招かれざる客人 蒼月海里

新しい魔神もお話に加わって、少々の賑やかさは加わったけれど、でも止まり木にはいつもと変わらない穏やかで優しい時間が流れています。 今回の表紙もまた素敵。(完全に表紙イラストのファンです) ツカサの、ちょっと煮え切らない、一生懸命道を探す姿勢はきっと亜門には可愛く思えてるんだろうな、という亜門の視点も好きです。

某には策があり申す 島左近の野望

某には策があり申す 島左近の野望 谷津矢車

地元の奈良では松永久秀と並び高名な武将。歴史のお勉強的には、前半生が不明で筒井順慶の重臣としていきなり歴史に登場、筒井家を出ていろんな武将に雇われたが最後に自身の所領の半分で召し抱えにきた石田三成に義理を感じ、負けると分かっていた関ヶ原で主君と運命を共にした、とされている男なのだが…。本作では武士としても強く戦術にも優れているがしょせんは田舎侍の悲しさで大きい戦に恵まれ無かった戦に飢えた男として描かれている。いわば関ヶ原もこの男が戦下手な三成を煽って起こさせたようなものだと。個人的には歴然の家康に戦下手の三成が挑んでしまったのは主人公や上杉家などに煽られた面もあるのでは、と思っていただけに興味深く読めた。簡潔かつどこか余裕のある文章も良くて面白かった。

ミサコ、三十八歳

ミサコ、三十八歳 群ようこ

私は、田舎暮らしだし、一流企業に勤めてる訳でもない。 主人公ミサコとは全然違う生活をしている。 キャリアも貯金もないけれど、私が三十八歳のときどんな生活をしているのだろう。

優しい言葉―パンとスープとネコ日和

優しい言葉―パンとスープとネコ日和 群ようこ

きっかけは、かもめ食堂の映画を見たこと。そこから、この役者さんたちの出ている映画やドラマを片っ端から見て、この本に辿り着いた。私の家には犬がいますが、ネコもとっても大好きです。手作りのパンもスープも読んでいるだけで食べたくなって、そして作りたくなる。読んでいるだけで幸せになれる本です。私も電車を乗り継いでお寺へ行ってみようかしら。

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今日のハチミツ、あしたの私

今日のハチミツ、あしたの私 寺地はるな

2018/1/11読了 もし自分が碧の友達だったら、多分私も真百合と同じように、その男はダメだからさっさと別れなよーと言うと思うんだけど、でも自分自身に安西の要素もあるからしんどいな。物語の最初の方の碧と、自分で自分の行き先を決めて動きだしてからの碧では輝きが違うというのは、読んでいて自然に感じられるので、置いて行かれた感のある安西はより惨めだったのだろうと思う。やっぱり人間って主体的に動いてないと後悔するんだなー。

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檻

檻 角川春樹

P202 高ぶって眠れない夜も、罵る世間の声の幻影も、秋の大和路を恋しがる気持も、早々とやってくる消灯後の時間の長さも、父母の像が鮮烈に浮びだす想いも、誰も彼もやたらに憎悪したくなる瞬間も、そして自分のぶざまに返りみられる姿への自嘲も、何となく成熟してひと皮削りおとしたような感じも、すべて描きだされている。

火星ダーク・バラード

火星ダーク・バラード 上田早夕里

『華竜の宮』の世界観にハマり、この本に辿り着きました。タイトルからSFをイメージしていたけど、SFではあるけど、ハードボイルドさが満載です。『華竜の宮』の方が好きだけど、この作品の方が読みやすかったな。

ふんわり穴子天―居酒屋ぜんや

ふんわり穴子天―居酒屋ぜんや 坂井希久子

前作がとても楽しかったのでかなり期待して借りてみたのだけどやはり面白かった。江戸時代の後半、日本橋で居酒屋を一人で営む美しい女将と、鶯の飼育で一家を養う旗本の次男坊が中心人物。鶯の飼育を通じて大店の主たちとも交流があるという設定なので登場人物がいわば垂直に広げられておりなかなかうまいなと。女将が作る料理がかなり美味そうなところも素晴らしい。次作が楽しみなシリーズ。