集英社の本

抵抗都市

抵抗都市 佐々木譲

日露戦争終結から11年、日本は外交権及び軍事権をロシアに委ねる実質的な統治下にあった。 「政府はもちろん、日本はロシアの保護国になったのだ、とは認めなかった。「二帝同盟」が成ったのだと、と国民に説明した。世界の二大帝国がお互いの友好関係の発展といっそうの隆盛のために、強固な同盟を結んだのだと。」p.184 これは現在同盟関係を結んでいる(という建前だが地位協定等考えれば属国状態)某国とのメタファーであることは瞭然であろう。 そのような状況下、あくまで法に忠実であろうとする特務巡査新堂の職務倫理にグッとる。 本書の主な舞台は神保町を中心とすると半径3キロほどだが地図帳と照らし合わせて読み進めると なじみのある地域だけにいっそう楽しみが増す。小川町一帯はロシア人街! こうあったかもしれない世界を想像し物語としてくぐらせることにより心に届ける力となる。

やめるときも、すこやかなるときも

やめるときも、すこやかなるときも 窪美澄

0168 2019/12/27読了 来年ドラマ化されるので、予習として読む。 主人公が家具職人なのがよかった。木や家具の知識がところどころに入ってて面白かった。 2人の関係はとてもピュア。32歳だよな?もっとドロドロしたもの来るか?と思った。ドロドロはないが、それぞれの抱えてるものが重い…。 妙子や柳葉くんなど周りの人物が好きだな。

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パレオマニア : 大英博物館からの13の旅

パレオマニア : 大英博物館からの13の旅 池沢夏樹

大胆で浪漫ある、著者ならではの小説。 その都度展示品の写真がついているので、読者としても臨場感が高まります。 博物館や美術館に行く時の作品の観方が柔軟になり、より楽しめるようになりました。

キングダム 56

キングダム 56 原泰久

年末年始にイッキ読み。今さらですが、キングダム面白いてす。戦国時代の武将たちのカッコよさよ!歴史にどれだけ基づいているのか調べたいくらい、戦略がドラマチックで続きが気になるストーリーになってます。少年マンガの王道だと思うけど、命をかけて仲間を守る(ワンピースとかナルトとかブリーチとか)ことの尊さよ。国のために、王のために。今の時代では信じられないけれど、命をかける男の戦いはカッコいい。でも、この時代に生まれていたら間違いなくすぐ死んでいるので、現世でよかったと思うのであります。 2020.01.05

白のファルーカ(2)

白のファルーカ(2) 槇村さとる

印象的なシーンがいくつもあります。最近NetflixでSpinning out というスケートのドラマ見て、ストーリーが似ているなあと。ドキドキしながら読んでた頃を思い出します。

レディ&オールドマン 8

レディ&オールドマン 8 オノ・ナツメ

懲役100年の囚人が出所してから運び屋をやり、自分の運命と向き合う話(と書くとちょっと大袈裟かも)。この巻で完結。 絵柄によって実は重たいエピソードも軽く見えてしまうのは、この漫画家の優れているところでもあり、欠点でもある気がする。実写映画にでもなったら、全然印象が変わってしまいそう。 この物語の登場人物はみんなどこかに孤独を抱えているけど、大きさや重さの差はあれ、それは誰もが持っているようなものなのではないか、なんて考えたりした。

血界戦線 Back 2 Back 7 -災蠱競売篇/壱ー

血界戦線 Back 2 Back 7 -災蠱競売篇/壱ー 内藤泰弘

この巻から、ちょっと大きめのお話をやるそうです。 血界戦線の長編はストーリー練り込まれていて好きです。 まず、最初のページで飲み物吹き出すシーンを重ねて場をほんわかさせて、エイブラムスでニヤリとさせての、世界崩壊幇助器具“カロプス人蠱”のエグい紹介。 この流れは素晴らしい。 そこから殺伐な感じで、ライブラにも魔の手が襲い⁉︎…等々、情報量がギュウギュウの盛り沢山。 全面戦争って感じです! バトルだけど、要所要所に頭の良い言葉選びとかしていて、そういう所が私は好きですね。 あと、犬可愛いです。

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異国の客

異国の客 池澤夏樹

一番笑った池澤夏樹作品。 こんなに笑えるのがあるなんて意外でした。 池澤氏が楽しそうに執筆されている姿が思い浮かび、こちらまで楽しくなります。あれもこれも描きたい、そんな気持ちなのだろうかと思いながら。 電子書籍化されているので、ぜひ。

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明日ちゃんのセーラー服 6

明日ちゃんのセーラー服 6 博

今巻も明日ちゃんの無垢で、真っ直ぐで、それでいて芯のある、世界のふわふわとした優しい綿のようなものをありったけ詰めた言葉に、仲良しの女の子達が心解されていくシーンが印象的だった。 日常を切り取り、本当に彼女たちがそこで暮らしている情景が伝わってくる、という筆画がとても好きなのだけれど、今回はお話も含めて感情移入(主人公である明日ちゃんには自分は絶対にこれが出来ない)をした。 最後まで読み、まさかと思い表紙をもう一度見ると、また涙が溢れてくる。良かったね、と心から想える。 追記 これを書いた後作者の6巻インタビューを見つけた。(https://media.comicspace.jp/archives/13281)上は勢いで書いてしまったのだけれど、大体この中に書いてあって恥ずかしかったのと、ちょっと嬉しいのとであいまぜ……

ポバティー・サファリ イギリス最下層の怒り

ポバティー・サファリ イギリス最下層の怒り ダレン・マクガーヴェイ/山田 文

生々しく臨場感をもって 「貧困」と呼ばれているコミュニティの実際が語られている。とにかく飾り気がなく淡々として筆致が諦めに似たような心情を炙りだしているよう。 労働者階級と中流階級の間に横たわる大きな隔たり。実際のところ 国や官が行う「中流階級」的支援が地域のコミュニティから尊厳や考える力を奪っているのではないか。そしてそれはある種の「貧困産業」であるわけで、貧困が存在するからこそ労働が確保されているという社会の仕組みとして予定調和というか支援事業が存在することがパラドックスのようになってしまっているのかもしれない。 本当のところの地域再生は、それを成す地域のコミュニティが生み出さずにはあり得ないのでは と考えさせられる。

SPY×FAMILY 2

SPY×FAMILY 2 遠藤達哉

遂にアーニャがエリート名門学校に入学。 これまでは「スパイの父」と「殺し屋の母」との関わり合いが全てでしたが、学校に行くことによって同い年の子と関わり、アーニャの世界が広がっていきます。 子供にも色々あるようで、学校生活編も楽しめそうです。 そして、ヨルさんの弟が黄昏の天敵という…! こっちの関係も見所です。 よくありそうな設定だけど、でもスパイ×殺し屋×エスパーの家族関係の行く末が楽しみに思います。

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