中央公論新社の本

聯愁殺

聯愁殺 西澤保彦

突然 見知らぬ男性に殺されかけた主人公の一礼比梢絵(いちろいこずえ) 何故自分が襲われたのかわからないまま 4年の歳月が過ぎ ある日当時関わった警察官が〈恋謎会〉メンバーであるミステリー作家や私立探偵を集めて検証してくれることとなった 犯人は思いもよらない人でした 登場人物たちの名前がみんな変わってて 覚えるまでが大変でした おバカなもので(泣)

イタリアの鼻 - ルネサンスを拓いた傭兵隊長フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ

イタリアの鼻 - ルネサンスを拓いた傭兵隊長フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ ベルント・レック

ピエロ・デッラ・フランチェスコによる特徴的な鼻が際立つ横顔の肖像画で知られる傭兵隊長にして小都市ウルビーノの領主フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロの生涯からルネサンスの世界を描く。ヤーコプ・ブルクハルトが賞賛した、文化・芸術を保護してウルビーノを一流の都市に育てあげた英明な君主像は果たしてどこまで実像に沿っていたのか。弟殺しや戦争に負けたことがないとされる戦績、あるいはライバルのマラテスタ家没落の真相など、ブルクハルトの評価に隠れていた真実を明るみに出しながらも、豪華絢爛な宮殿、また当代随一の蔵書など、フェデリーコの文化的センスや知識を紹介していく。非常に読み応えがあった。 そういえば、あの名高い鼻は、鼻梁が視野を邪魔して死角が生じて傭兵隊長としては不便なので手術したという風にどこかで読んだ記憶があったけどそうじゃなかったのね…。にしても、目を槍で貫かれても軽口を叩く胆力には驚嘆。

きまぐれ歴史散歩

きまぐれ歴史散歩 池内紀

いただき物の本でずっと積まれたままだったので、整理を兼ねて読了。 非常に小気味よい紀行。 歴史の勉強になりつつ、作者の情景が目に浮かんでくる。 この作家どっかで見たことあるなぁ、と思っていたら、ファウストの邦訳を拝読していたことに気づく。ファウストの時にも思ったが、ドイツ文学の先生だけど、書く文章が巧い。 中でも個人的に笑ったのは、秩父の話が出てきて、唐突な あの日見た 花の名前を 僕達はまだ 知らない。 というポスターを見たという部分笑。 池内先生は何のことだろうなぁと感じていただろうなぁと思いつつ、そのことを想像したら思わず笑ってしまった。 蛇足だが、個人的に気になったのは、こんなトリビア。 ●法隆寺金堂が火鉢を炊きっぱなしで燃えた。 ●北海道はアイヌの「この国に生まれた者」を意味するカイという言葉を使い、「北にあるアイヌの人々の暮らす国」という意味をこめて、探検家松浦武四郎が北加伊道と付けたことに由来。 ● ウィリアム・メレル・ヴォーリズという、アメリカから来た英語教師が聖書の内容を教えてクビになった。その時にメンソレータムの日本販売権を獲得。それを近江兄弟社が販売していたが、会社更生法による再建の際に販売権を失う。そして、愛称のメンタムの名で現在近江兄弟社が販売しているという話。 ●GUNZEは旧何鹿郡の「郡是」となるようにと、GUNZEが名づけられた。

聖者の宇宙

聖者の宇宙 竹下節子

“結局、サン・ジョヴァンニ・ド・ロトンドには一発の爆弾も落とされる事が無かった。パイロットはイギリス人、アメリカ人、ポーランド人、パレスティナ人などがいて、宗教もカトリック、ギリシャ正教、プロテスタント、ユダヤ教等とまちまちである。彼らの多くは戦後サン・ジョヴァンニ・ド・ロトンドまで来て、パードレ・ピオを確認している。”

マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ 古内一絵

夜だけ開く秘密のカフェ、「マカンマラン」 今日も迷える人たちの心と胃袋を温かくしてくれるのです。 「苦しかったり、つらかったりするのは、あなたがちゃんと自分の心と頭で考えて、前へ進もうとしている証拠よ」 − 予想外に心に響いたフレーズ。 そうだ。私は前に進みたい! − 美味しい料理と優しい言葉。 何となく手にとった本だけど、心が満たされた一冊でした。 嬉しいことに続編もあり☺︎

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魔法のハイヒール ジミー チュウ ストーリー

魔法のハイヒール ジミー チュウ ストーリー ローレン・ゴールドステイン・クロウ  

ジミー・チュウの靴はデザインが好きなものもあったので注目していたのだけれど、この本を読むと、ジミー・チュウを履くのはやめようかなと思ってしまう。履くならタマラの靴ではなくて、ジミーさん本人の靴がいいな。ジミー・チュウのショップにある靴はジミーさんの靴ではない。それがちゃんとわかった上で買うか買わないかを消費者は考えて買い物をしなくてはいけないなあと思う。雑誌やネットのファッションの煽りに踊らされずに、まずは自分でブランドについて調べたりしないとと反省。そういう意味で、本当に読んでよかった。

きまぐれな夜食カフェ - マカン・マラン みたび

きまぐれな夜食カフェ - マカン・マラン みたび 古内一絵

ドラッグクィーン「シャール」さんの夜食カフェ 第三弾。 優しくて美味しい料理が、貴方の心を包んでくれます。 シャールさんの昔の後輩のお話では、カッコイイシャールさんを見ることができて、感無量です。 何時も何時もそっと心に寄り添ってくれて、暖かくしてくれる。「傷付いても、愚かでも、嘘つきでもいいよと」いってくれてるようで。。。それだけで、一人でもう一度立ってみよう!って思えます。 食べ物って本当に大切だと実感します。

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老後の資金がありません

老後の資金がありません 垣谷美雨

誰にでも訪れる老後。不安の元はお金のことが大きいかな?時代が変わろうとも知恵や工夫で乗り越える事で、人間は繋がって続いていける。コミカルな文体で深いテーマが描かれた佳作。こういう本を読みたかったのだろう。

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青空と逃げる

青空と逃げる 辻村深月

窮地に陥った時、それも絶体絶命の時にどうするか。 逃げてというメッセージは多いがそれだけでよいのか? 辻村さんは躊躇なく助けを求めて!という。そしてできれば助けを求める時に、何かしら自分の得意技があれば理想で、なくてもできることをすれば世の中捨てたもんじゃないと。 助けるほうにも、相手が恐縮しすぎないように配慮できれば、いいなぁ。

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ポースケ

ポースケ 津村記久子

誰しも心の中に靄がかかったような灰色の部分がある。それを完全ではないけど、どうにか払拭しながら日々暮らしている。 カフェ「ハタナカ」という場所、店主ヨシカが、癒してくれるというわけではない。いつも同じように迎えて、食事を出して、送り出してくれる。いつも同じが、嬉しい。 旅行で訪れた町の商店街のアーケードを歩いていて、ふと見上げた先に「ハタナカ」を見つけれそうな、親近感わく物語です。

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賢者の愛

賢者の愛 山田詠美

痴人の愛と対比して賢者の愛。 現在と過去を行き来する語り口が面白くて読み進めてたけど。 ユリとマユちゃんの関係が内面的すぎて置き去りにされた感が…憎しみはなにも生まないということかな。

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日本雑記

日本雑記 ブルーノ・タウト

中公クラシックスのなかでは相当読みやすい一冊。 安吾を辿って行き着いたもので、いかなるもんかと身構えていたが、個人的にすごく気に入った。

天皇陵の謎を追う

天皇陵の謎を追う 矢澤高太郎

地元堺の観光ボランティア活動のために古墳の基本的な勉強はしていましたが、分からないことも多く、何か詳しい本を読んでみたいなあと思っていた時にこの本に出会いました。 知らないこともたくさん載っていて、地元ボランティアにとっては百舌鳥古墳群と古市古墳群の部分だけを読んでも充分価値があります。 陵墓参考地や陵墓治定の話など興味深いお話がたくさんありました。 全てが明らかになる日は果たして来るのだろうか。