朝日新聞出版の本

オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組つくってます

オンエアできない! 女ADまふねこ(23)、テレビ番組つくってます 真船佳奈

本物のテレビ東京のADが描いているということで若干話題になったコミック。 全然素人が描いたとは思えない感じに話はまとまっていて面白い。 (絵はそこまで上手いとは言いづらいが…) ただ、テレビ局ということもあって、どれだけ自虐されても、でもお前給料高いし安定してるじゃん…という穿った見方をしてしまうのは私だけだろうか。 昨今の本当に厳しい状況にある人が書いたとびきりの自虐エッセイが多く出版される中においては、そういう意味でちょっとインパクトに欠けるコミックという印象。 勿論、描かれている大変さや、中々公開しづらい内部事情を公開するように会社を説得したりと、大変な中でよくこのクオリティのコミックを出版できたな。 この点において、尊敬以外の何物でもない。

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ゴースト

ゴースト 中島京子

どの短編も、怪奇現象に立ち会っていながら、主人公達が怖がっていないという点で、晩年の人間の記憶の自由闊達さを描いた吉田健一の「怪奇な話」とも似ている。山を動かす魔法使いも出てくる「怪奇な話」よりも、さらにこの本は、青年や中年の記憶にも出てきてくれそうな、普通の、ありうる、ひどく納得できる心惹かれるゴースト達が登場する。都市や記憶のそこかしこに私達の意識がグッと引きずり込まれる一瞬を描くのが本当に上手い。

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紳士靴を嗜む はじめの一歩から極めるまで

紳士靴を嗜む はじめの一歩から極めるまで 飯野高広

男性用の革靴を奥深く知れる、最高の一冊。この「嗜む」という言葉が良くこの本を表しています。装いに合わせた適切な靴選びとデザインのルーツが書かれている。筆者が語りかけてくるようで、読んでいて心地がよくスッと内容が入ってきます。個人的には革靴を履く男性全てに読んでもらいたい…笑 序盤、足の骨の部位名や形状が出てきますが、そこは専門系の方だけが読めばいいかも。

臨床とことば

臨床とことば 河合隼雄

対談本は「読んで学ぶ」というより「体験する」という感覚に近い。 本書に限った話ではないが、「普遍性と個別性」や「イニシエーション/モラトリアム」などの対談に対して、能動的に二人の対談から答え探しをするのではなく、受動的に答えのない多くの問いに好奇心を刺激されながら読むのが、本書を楽しめる読み方だと思う。

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明治・妖モダン

明治・妖モダン 畠中恵

明治時代を舞台にしたほんのちょっぴり怪しげな物語五編。 しゃばけシリーズとはまた少し違う雰囲気ながら、切なくも優しい人情ものです。

眠れぬ夜の奇妙な話コミックス りんたとさじ

眠れぬ夜の奇妙な話コミックス りんたとさじ オガツ・カヅオ

怖いです。人のサガとかエゴとかによって怪異が出るタイプのホラー漫画。だからそこに人間ドラマが生まれ、一筋縄ではいかない重厚さが出ている。 とりあえず一話目が一番怖い。典型的なホラー。それ以降はしみじみと怖い感じ。怪異に気付いた瞬間ってのが一番怖いし、それをうまく表現してあると思う。

3行しか書けない人のための文章教室

3行しか書けない人のための文章教室 前田安正

読み始めて「あれ?」と思ったら「マジ文章〜」の著者とその時気づいた。インパクトは「マジ」が強いのだけど、Twitter黎明期で400字を書くのが辛くなってしまい、ロジカルな文章作成術や文章表現・構成本を読んできても変わらなかった自分に必要なのはただひとつ、なんで?だったことに気付かされた。「話が飛ぶ」と人に言われるが「自分にとっては繋がっているのでワザワザそこを伝えるの面倒だしカッコ悪い」という観念は一度置いとこう。

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隠れ疲労 休んでも取れないグッタリ感の正体

隠れ疲労 休んでも取れないグッタリ感の正体 梶本修身

メモ ・脳の疲れがピークに近い状態になると、脳は半ば強制的に意識をシャットダウンし、本人の意思に関わらず休息に入る。これが『寝落ち』。 ・朝の習慣を整えると、疲れにくくなる ・食後は『牛になったほうがいい』身体の右を下にして横になったほうがいい

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エッグマン

エッグマン 辻仁成

10年以上片想いしていた 元人妻と仲良くなり 心に傷を負って男性に警戒心を持っている彼女の娘のために 大好きな卵料理を何度も振る舞って 少しずつ少しずつ仲良くなる努力をして 自分たちの未来を考えるようになる話 いろんな卵料理が出てくるのだけど(作者自身 お料理上手)簡単そうなのもあれば 手の込んだものも出てきて やっぱり作るより 食べさせてもらいたいなと思う今日この頃です

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ことなかれ 1

ことなかれ 1 星野茂樹

オガツカヅオと聞いて読んでみた。『りんたとさじ』のキャラクターも出てきて嬉しい限り。 話は基本一話完結っぽい形だが、綺麗にスパッと終わるものはほとんどなく、後の話と繋がったりする。そういうカタルシスがある。もしかしたら最後にドカンと全てが繋がるのかも。 本当にオガツカヅオは不気味さを出すのが上手い。あと女の子が可愛い。

恋の法廷式

恋の法廷式 北尾トロ

普通の人が感情を大きく揺り動かされた(揺り動かした)ことで、事件にまで発展してしまうことがある。東京だけでも毎日たくさんの裁判が行われていて、その多くは報道されない世の中的には小さな事件。でも、犯罪を犯してしまうのには、その人が感じる大きな理由があるわけで。その理由は結局のところ周りの人には分からないのかもしれないけど、その感情の一端でも知るだけでも他人を理解できる幅が広がるのかなと感じました。

売れる数字 組織を動かすマーケティング

売れる数字 組織を動かすマーケティング 佐藤義典

ベンチャー企業に勤める身としてはかなり参考になった。 ベンチャーはいろいろ整ってなくてブラックボックス化していることの多い。 それを見える化して、がむしゃらに働くだけじゃない仕事の考え方がわかった。 特に差別化の3軸や戦略の立て方は具体的ですぐに実践できそう。

少女ゴーレムと理科室の変人たち

少女ゴーレムと理科室の変人たち 榎本ナリコ

オカルトコメディーって感じ。ドタバタの中にオカルトが絡んでくるぐらい。怖くはない。 導入は確かにゴーレムの女の子だけど、普通の高校生の人間関係の悩みに後半に行くにつれ焦点が合っていく。それに上手くオカルト要素が絡んでいて面白い。 百合もある。

星の子

星の子 今村夏子

そろそろ芥川賞獲りそうだけど、と思いながら読んで最後が弱かったかなとも思った。最後まで読ませる面白さはあったんだけど、最後がなぁ、弱い。宗教をテーマにしながら立場は中立的で、主人公が全く排除されているわけでもなく、あまり見たことのない書き方で面白かった。宗教の信仰は自由だけれど、子どもに関しては難しいところだな。それが当たり前なものとして育てば疑問も抱きにくい。宗教を嫌悪する人間も何かしらの洗脳を受けているものだけど。それぞれが信じたいものを信じてればいいんじゃないかなと個人的には思う。ただ他の人には強要しないで、って思うくらい。次回作も期待。

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