岩波書店の本

カラー版 書物史への扉

カラー版 書物史への扉 宮下志朗

『図書』2008〜2014年の表紙とその解説がまとめられた本。歴史的な出版物がずらっと展示された美術展の図録のような内容。お気に入りは作者不明『第五の書』の「酒びん詩篇」。線画の酒びんの中に詩が書き込まれていて可愛いです。15Cにパリで出版された『羊飼いの暦』は、彗星が竜のように描かれていたりして、当時の羊飼いの生活が垣間見えます。19Cのエピナール版画「赤ずきんちゃん」組み立てキットは、小学館の雑誌付録みたいに紙でできたお家が作れるようです。もし手に入れることが出来ても、勿体無くて切り抜けなそう。

代表的日本人

代表的日本人 内村鑑三

5.日蓮 5世紀 伝来 聖徳太子 天王寺 奈良朝 9世紀 最澄 天台宗 比叡山と空海 高野山 仏教の華美虚飾 12世紀終わり近く 禅の導入と法然(源空)「南無阿弥陀」 13世紀 日蓮(蓮長)

音・ことば・人間

音・ことば・人間 武満徹

1970年代後半『世界』で連載された、文化人類学者と作曲家の公開往復書簡。音やことばが一応のテーマになってはいるものの、まとまりはなく議論が深まらない。日本が経済的に豊かであった頃の連載であり、書簡が書かれた場所はアフリカであったりパリであったりニューヨークであったり。金あるなあ。豊かな資金を背景に海外に飛びながら、辺境である日本から西欧に赴く人類学者・作曲家というねじれに二人とも悩んでいること、日本の音楽やその他の芸術に対する愛憎の念が入り混じっていることが行間から伝わってくる。これが裏テーマか。

被災弱者

被災弱者 岡田広行

災害は過ぎた。ではそれから? 一度破壊されたコミュニティや暮らしを再建するにはどれほどの労力が必要なのだろうか。見えないものこそ重要であり、すぐに再生するものではない。目に見える“家”ですら、再建の見込みが不確かなのに。 だが世間は被災がある程度落ち着いたことに安心し、支援の手を引いていく…。これは“四年後”の話。私自身、反省することが多い。

パンダ――ネコをかぶった珍獣

パンダ――ネコをかぶった珍獣 倉持浩

東京・上野動物園でパンダの飼育を担当されている職員の方が書かれた本。内容はパンダの模様の話から食べるもの、クマとパンダの比較、職員さんがパンダの体を動かすトレーニングや繁殖についてなど。繁殖が難しい理由はパンダの繁殖季節が年1回、季節中に2、3日しかないこと。さらにパンダ同士の相性も大事など。読んでみてパンダは謎の部分が多い、かなり繊細、デリケートだということが分かりました。報道陣への対応、パンダの輸出先、中国へのレンタル料の話などパンダ以外のデリケートな部分も知ることができるパンダの本です。

アーベルチェの冒険

アーベルチェの冒険 アニー・M・G・シュミット

2018/2/12読了 小学生の頃にこの本に出会っていたら、どんなに幸せな読書体験が出来ただろう。今読んでも面白いけど、子供時代にまっさらな気持ちで読みたかったな。 ちなみにエレベーターで天井を突き破って空に飛び出てしまうというアイディアは、ダールのチョコレート工場の秘密よりこの本の方が先らしい。 続編もあるから早めに読まないと。