筑摩書房の本

鉄を削る―町工場の技術

鉄を削る―町工場の技術 小関智弘

・・・いったん機械に押し込められたノウハウは、孤立したものとなり、やがては陳腐化するものです。誰が、次のノウハウを育てますか?・・・

ニッポニア・ニッポン

ニッポニア・ニッポン 杉浦日向子

今ブームである北斎の娘・お栄を描いた先駆的な漫画『百日紅』でお馴染みの杉浦日向子。 江戸時代漫画のイメージが強いが、『東のエデン』など明治初期の若者の青春群像劇も描いていた。 本作はページ数は少ないものの、江戸時代と明治初期の両方を楽しめる贅沢な一冊。 因みに日本で最後の斬首刑者の高橋お伝の最期を描いた『陽炎法師』はガチでトラウマ。 個人的に気に入っている作品は欧州へ留学へ行く若者の前夜を描いた『前夜』(←そのまんま)。 杉浦日向子はガロ出身の作家だが、この頃活躍していた大友克洋や高野文子をはじめとする80年代ニューウェーブ漫画家は、何気ないワンシーンや会話や間を丁寧に描写する。

美しの首

美しの首 近藤ようこ

いつか「スピーチバルーン」という本で紹介されていた中世を題材にした本。 「水鏡綺譚」も好きだけど、こっちの方がまとまっていて好きです。

死刑 その哲学的考察

死刑 その哲学的考察 萱野稔人

読み進めるにつれて気持ちが死刑肯定、反対のどちらにも揺れ動きました。哲学はかじったことすらない私でも分かりやすく読めました。道徳、感情、権力について考えることは死刑についてだけでなく普段の人間関係を良好にするためにも役立つと思います。

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大学生からの文章表現 無難で退屈な日本語から卒業する

大学生からの文章表現 無難で退屈な日本語から卒業する 黒田龍之助

前の感想で先生の本エッセイっていっちゃってごめんなさいいぃぃぃ・・・ 立派な文章や、社会人として恥ずかしくない文章ではなく、「読みやすくて楽しい文章」の作り方をテーマに、言語学者の黒田先生が大学の講義風に書かれた本です。 「この授業を受けて綺麗な日本語を学ぼうと志しているならば、それは間違いである。決して良い日本語が身につくわけではない。というのも、実はこの授業の目的は「相手のつぼを突くテクニック」なのである。」(本書の講義を受けた学生さんによる授業紹介) タイトルに大学生とありますが、個人的にはライターさんやブログ書く方にもおすすめしたいです! 読みやすくチャーミングで、ダイエットされた文じゃないと読んでもらえない世の中ですから。 私は一生けんめい長く書くのがエライと信じて生きてきましたが、その呪縛から解き放たれた気分です。 (記念すべきStand投稿100冊目の本!)

ソーシャルワーカーという仕事

ソーシャルワーカーという仕事 宮本節子

著者の経験を踏まえてソーシャルワークとは何なのかを教えてくれる。著者も迷いながら自分なりの答えを見つけ、それが信念になっていったのだと感じる。 世の中の矛盾や自分の感じたことのない苦しみを抱える人と向き合い判断に迷う時、どうしたら良いのか。著者なりの答えが一貫して示されているように思う。その答えを限りなく正解にする為にも、毎日自分の気持ちと照らし合わせ考えながら、丁寧に行動して行かなければならないと思わされました。

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身近な虫たちの華麗な生きかた

身近な虫たちの華麗な生きかた 稲垣栄洋

雑草版に惚れ込んでしまって、うっかり買った「身近な」シリーズ。 昆虫なんて別に好きではなかったんだけれど、そんな事を忘れさせる面白さ。 みんなの嫌われ者は能力だけ見るとやたら強いとか、毎年6月に我が家に出る大量の羽アリは、どうやら子孫大繁栄の結果らしいとか。 昆虫は好きじゃないけど、でもなんか観察したくなる、なんだかそんな本。

さいごの色街 飛田

さいごの色街 飛田 井上理津子

確かに日本ではもはやここだけ、と思われる特殊な街を描いた作品。特段風俗好きというわけでも無いのだが性風俗ものには何か心惹かれるので手にとってみた。本業は旅行が専門の女性ライターがたまたま宴会で訪れた飛田に興味を持ち12年かけて取材したものらしい。昔からの色街で古い形態のまま商売してるのは確かにもう飛田くらいなのかも知れない。作者のスタンスがこの特殊な街のことを世間に知らしめたいというだけで変に悲惨さを強調したりせず事実を淡々と述べているところが良い。アポなしでヤクザの組事務所にまで取材をかける根性にも驚かされた。読んでて気持ちのいい話では無いが変な偏りがないので読めたのだと思う。興味深い街だし面白いと思ったがおそらく一生行くことはないだろう。本だけでじゅうぶん。

白いひつじ

白いひつじ 長野まゆみ

短期間の話ですが、時間が過去にも未来にもしっかり繋がっていて奥行きが感じられました。BLも少々入っていて、あれこれ主人公も私もアタフタしてしまいましたが、愛情ある話でした。寮生達は個性的で、鳥貝は羊の雰囲気!漫画にしたい!

リアル人生ゲーム完全攻略本

リアル人生ゲーム完全攻略本 架神恭介

設定はなかなか面白かったのだが攻略本がどっかで見た経済の新書そのものだったのが残念。もっと現実をデフォルメした内容に振ってくれたらよかった。ああ、だから新書なのか。

アレント入門

アレント入門 中山元

『人間の条件』を読む、ために読んだ。 労働・仕事・活動という人間の行為の分類(pp.77-89)や、市民と住民の違い(pp.92-93)、〈見えざる手〉と支配の問題(pp.96-97)、権力の三つの特徴(pp.111-115)など、ハッとさせられるアレントの思考がコンパクトにまとめられている。 なかでも面白かったのは、アレントの世界の説明の仕方。世界とは「事柄が公的になる空間として、人間が生きる空間、それにふさわしく見えなければならない空間」のことである(p.17)。とても独特だと思う。そしてこれを実現するためには次の2つのことが重要だという。 ①話すことを含めて、公的な場で発言し、みずからの思考を明らかにすること。 ②人々の間に人間関係の網の目としてのネットワークを作り出し、そこで行為すること。 これらを支える空間・領域をどう実現していくか、思考し活動へとつなげていきたい、、

現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護

現代の貧困―ワーキングプア/ホームレス/生活保護 岩田正美

仕事で貧困層と関わることが多く、彼らの不利な状況を目の当たりにしてその原因と解決策を知りたくなった。この本には、今まで知らなかった貧困となりやすい職種や生き方、また社会的背景と今後の対策のあり方が書かれている。新書なので初心者向け。私にはちょうど良かったが、さらに学びたいとも思わせてくれる一冊だった。

カニバリズム論

カニバリズム論 中野美代子

てっきりカニバリズムの歴史などについて語るのかと思ったら、カニバリズムの行為そのものについての論集。筆者の専門は中国文化らしく、「狂人日記」などを用いて「中国における食人文化」について論じている。話自体は面白いな、と思ったけれど、この特異性は中国だけなのかな?

高校図書館デイズ: 生徒と司書の本をめぐる語らい

高校図書館デイズ: 生徒と司書の本をめぐる語らい 成田康子

自分が高校の時、これ程深く本について考えた事があっただろうか?今も無いな。。大人になってもちゃらんぽらんに読んでます。笑 未来の大人達の言葉に、ちゃらんぽらんな大人はちょっと感動。 本を読む時は孤独「暖かい孤独」いい言葉です。 本への向き合い方が、登場する高校生となんら変わらない自分にびっくり。そして、同志だ!と勝手にほくそ笑んでいます。

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