ポプラ社の本

(010)季

(010)季 円地文子

「白梅の女」 個人的なイメージだけど、昔の女流作家ってすごく賢くてプライドが高そうだなっていうのが文章から滲み出ている。それがいっそ清々しくて嫌いじゃない 「仙酔島」 儘ならないところはあっても、登場人物が皆やさしい世界。 「玉碗記」 結婚の感覚に現代とはだいぶ隔たりがあるけど、こういう噛みあわなさは普遍的にあるものだよなと思う。

かいぶつになっちゃった

かいぶつになっちゃった 木村泰子

怪物になってしまった、絵本です。動物達の絵が可愛くて手に取りました。絵本て、端的にやられちゃいます。「私も気をつけます」って、反省しちゃいました。

パドルの子

パドルの子 虻川枕

非日常が日常の世界が、出来上がった理由が、解き明かされます。最初、気球が出てくるあたりで、基本構造が明確になりますが、その後も、クルクルします もう少し感情移入しておけば、より感動だったなぁ 水原さん、三輪くん、水野君

お父さんクエスト

お父さんクエスト 小山健

著者、マンガ家の小山さん夫妻の子育ての日々のできごとや、夫妻間でのやりとりが描いてある本。子育てとはこうあるべきという感じでは全然なく、著者の小山さんが子どものげっぷを出しているときにほめられたい、いつもありがとうと言われたいと思うけども、奥さんから「女もそれはいっしょ」と指摘されたり、散歩中に女性として出会った妻が母になるのは少しさみしくもあるなどと思ったりしたりだとか、父親になった著者が生活の変化や娘さんの世話、将来について、あと自分の中にある欲望(小山さん自身の性欲についてもかなりぶっちゃけた感じで描かれている)など、色々なことを考えたり折り合いをつけていくマンガなのかなと。興味深い話題が色々載っていて面白かったです。

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誰もボクを見ていない: なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか

誰もボクを見ていない: なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか 山寺香

2014年、埼玉県で起きた殺人事件。少年が祖父母を殺害した事件だということはニュースか何かを見てなんとなく覚えていた。 「お金が必要だったのかな」「感情的になってしまったのかな」「家庭環境に問題があったのかな」 この事件について考えたとしてもこの程度だったと思う。 この本を読んで、そんな単純なものではない事を初めて知った。事件の背景には更に背景があって、個人の生きづらさや社会の問題の積み重ねが事件を起こさせてしまったのではないか。 最後に「自立とは多様な依存先があること」という話が出てくる。余裕がないと偏った判断をしてしまう。自立の為には周りからのアプローチが重要となる。 自分の生き方を振り返る意味でも、たくさんの人に読んでもらいたいと感じました。

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(008)罪

(008)罪 ツヴァイク

「第三の鳩の物語」 鳩の三人称が彼女なのはなんか意味があるのかなーと思ったけど大地の神って圧倒的に女神が多いもんな、と納得 「小さな出来事」 道徳の教科書に載ってそう 「神父セルギイ」 1840年代の貞操観念は極端だけど180年足らずでは人間の考えることって大きく変わらないんだな。

海賊モーガンはぼくの友だち

海賊モーガンはぼくの友だち 那須正幹

この絵本の画を描いた方(関谷さん)のファンなので読んでみました。主人公の少年がある日おじいちゃんの笛を海に向かって吹くと、夜中に海賊がやってきて海賊船に乗ることになり…という内容の絵本。太く荒々しい線で描かれた画が海賊船の中での日々、そして他の船との荒々しい抗争の描写にとても合っていて、雰囲気満点。話も荒々しく、最後はあの海賊船は現実だったのか…という感じなので、読み終えてからまるで夢を見ていたかのような気分に。何だか親の立場から絵本を見るとドンパチな内容に眉をひそめてしまいそうで。しかしその荒々しい部分に魅力がある絵本なのでは? と僕は思います。親に見せずにこっそり読みたいタイプの絵本かと。

あるかしら書店

あるかしら書店 ヨシタケ・シンスケ

読み出して三秒でハマりました! 今年一番の楽しい本でした。 笑いながら、じんわりしながら本が好きでよかったとしみじみ思える時間が過ごせました。みんなに読んで欲しいです。

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ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました

ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました 松本救助

ハンガリーの国宝と呼ばれているマンガリッツァ豚。モコモコの毛に覆われた姿がとってもラブリーと、漫画の主人公?にしたら、ハンガリーの方の目にとまり、国賓として招待されてしまったという夢のようなお話です。ハンガリー旅行ガイドとしても楽しめる内容です。ご縁ってどこでどう繋がるか分からないものですね。 豚がホントにかわいい! ピンバッチ欲しい!!!

(6-1)おとめの流儀。

(6-1)おとめの流儀。 小嶋陽太郎

剣道は何となくわかるがなぎなたって全く知らなかったので新鮮。試合の映像とか見たくなりました。 さとこが自分のことをかわいいって言ってるのがかわいかった。なぎなた部と同時並行でお父さんのことが進んでおり、気になるから一気に読んでしまう。いつのまにか剣道部との試合もすぐに訪れてて、ドキドキしながら読んだ。 後半に出てくるおじさんの泥団子のくだりで笑ってしまった。

ペチカはぼうぼう猫はまんまる

ペチカはぼうぼう猫はまんまる やえがしなおこ

小さい頃にふと心を戻してくれる優しくて不思議な五編の童話の短編集。 枕元に置いて眠れない夜に一話ずつ読むのもおススメです。 チェルノブイリと福島について書かれたあとがきはとても胸に響きます。 あとがきも含めて何度も読みたい本です。

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月のぶどう

月のぶどう 寺地はるな

2017/8/14読了 寛容さというのがなかなか難しい。上手に人に助けを求めることも。光実の頑なさは私にも覚えがあるもので、それを歩に指摘されるシーンは耳に痛いものがあった。読んでいてテンポが良いので、するっと読めてしまうんだけど、仕事とか家族とか色んなことを考えさせられる話だと思う。

十歳までに読んだ本

十歳までに読んだ本 西加奈子

みんな昔はちいさな子供で、本の中で繰り広げられる物語にドキドキ、わくわくしていたんだ。 幼い頃の読書経験は、確実に今の彼らを形作ってる。私もそうであるように。

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(7-9)真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥

(7-9)真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥 大沼紀子

2017/11/11読了 長いこと待っていたシリーズの完結編。希実の相手が弘基なんだろうなーと前々作あたりから分かってはいたのだけど、擬似家族的な三人やその周りの常連の人々の緩やかな繋がり方が好きだったから、あんまりはっきり描かれるとどうなんだろ?とちょっと思ったりしてた。でも、この本読んだらすごく納得できたし、素直に良かったと思えたから、この終わり方で正解なんだろう。 世の中には理不尽なこと、しんどいこともたくさんあるけど、でも人を傷つけるより、人に優しくできる人になりたいと思わせてくれるシリーズだった。

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(007)闇

(007)闇 コンラッド:大岡昇平

「進歩の前哨基地」 「暗号手」 「聖ジュリアン伝」 闇と冠するだけあってどれも鬱々とした気分になる作品。梅雨にマッチし過ぎた。特にコンラッドは重いし大岡昇平はまだ理解の余地があったけど、ジュリアンはよく確認しろよな!と思いました

幸福ロケット

幸福ロケット 山本幸久

読み終えてすぐコメント書いてるのだけど、余韻がすごい。とても素敵な本だった。小学生達の恋愛に、こんなにも心動かされるなんて。

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全員少年探偵団

全員少年探偵団 藤谷治

江戸川乱歩が元になっているのに 今風にアレンジしているから 携帯電話が出てきて でも話はどことなく昔風なので 時代錯誤感があります