太田出版の本

通勤の社会史

通勤の社会史 イアン・ゲートリー

通勤の歴史を通勤手段のみならず、それに伴う社会変革まで包括的にまとめた本。 とにかく面白かった。移動範囲の拡大による街の発展、人々の生活にもたらされた変化、それに伴い発達した他の分野、等々。

最後の晩餐の真実

最後の晩餐の真実 コリン・J・ハンフリーズ

欧米ではそれどうなの、と言われるとは思うんだけどカトリックの高校に三年、プロテスタントの大学に四年通ってたので信者では無いけどもそれなりに宗教、特にキリスト教には興味があるので手にとってみた。イエス最後の晩餐がいつで磔刑がいつだったのか、を解き明かした本。福音書で微妙に内容が異なるため、最後の数日については昔から諸説あるらしくこれを天文学や聖書以外の文献にもあたって追求した内容。かなり説得力のある展開で磔刑でこと切れた日付を西暦33年4月3日と特定し、それに至る行動も具体的に解き明かしている。その情熱がすごいし信者では無くてもある程度楽しめる内容だと思いました。

没頭力 「なんかつまらない」を解決する技術

没頭力 「なんかつまらない」を解決する技術 吉田尚記

要するにミハイの「フロー体験」の解説を作者の独自解説と体験で劣化コピーした本。 「フロー」という心理学用語を知らない人なら、読んでも意味があるかもしれないけど、知ってる人からしたら読む時間が無駄な内容。

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神童は大人になってどうなったのか

神童は大人になってどうなったのか 小林哲夫

神童は大人になってとても偉くなった。 という結末が先にきて、単なる子どもの頃のことが書かれている。 頭の良さは遺伝であるようだ。 タイトルを大人になった神童の子どもの頃 とした方がふさわしいと思う。 読んでいてつまらなかった

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エロマンガ表現史

エロマンガ表現史 稀見理都

自分のお盛んな期間が80年代後半、ミレニアム初期にあたるため、規制華やかなりし頃の苦闘の成年コミック史は知らなかったが、触手他で春画との連関(直接的な影響がないにしろ)などへの言及があるが日本の文化精神史は風姿花伝あたりにシンギュラリティが存在したのではないか、と仮説をたてたりしています。蟹江敬三さん亡き後、ほどなく新橋ロマンも潰れ、「ピンク映画」の最期に立ち会おう、とピンク映画を年間2、30本は劇場で観ているが、まだまだ「表現」はなおざりにされている作家も多く(今年「マジカルセックス」はこと表現としては冒険作だった)、エロマンガの苦闘に触れてみるのも一つの手かと考えた。あ、「断面図」表現って必殺シリーズのレントゲン描写に影響受けてる、と思います。

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クリームソーダシティ 完全版

クリームソーダシティ 完全版 長尾謙一郎

長尾謙一郎先生渾身の傑作、とくと味わいました。スピリッツで読んでいた頃、どこへ行くものかと手に汗握っていたのを思い出す。よくぞ、完結させてくれました、スリリングな読書。これは革命の話だ。でも、正直言って分からないという山田孝之の推薦コメントも見事。僕もクリームソーダシティが好きです。

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さなとりょう

さなとりょう 谷治宇

坂本龍馬が好きな方はご存じでしょう。 女達が出会い、闇の事件が浮かび上がってきます。 この二人をよく会わせたもんだと、作家様に感心をし展開を憂慮致しました。だって、前途多難な関係なんですから。笑 幕末に志を捧げた男達全ての 絡めていた糸を解し、絡めた糸を解し。 心病んだ人に対峙していくのは女性なのです。 男達のなんと悲しいことか。 さなとりょうの掛け合いがこの物語を引っ張っていきます。

鉄工所にも花が咲く

鉄工所にも花が咲く 野村宗弘

ウチに帰らず会社で寝て暮らして働く男や、他人に怒りながらもサービス残業を黙々とこなす塗装職人のおばちゃん、会社を退職しても会社に来てしまう元工場長など、仕事の効率化から相当遠いところで働く人たちのマンガ。登場人物はたぶん皆仕事が人生の重要な部分にあるということ、そして不器用に見られても仕事は最後までやり遂げるという意志が強く伝わってくる。僕はこのマンガの面白さ、渋さはお酒やタバコの旨さみたいなところがあるのではないかと。内容に興味、又は実際に登場人物たちと同じような経験があればこのマンガを読める、色々思うことや感じることが出てくるのではと。

ここは、おしまいの地

ここは、おしまいの地 こだま

本の中に絶えず漂う哀しみと愛おしさ。 こだまさんの書く文章は本当に好きだなぁと。 本の中に私がいる。ずっと「どうして自分なのか」と迷う私のかわりに、こだまさんが言葉にしてくれている気がした。 こだまさんが幸せであったらいいな。

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妄想中学ただいま放課後

妄想中学ただいま放課後 宮藤官九郎

宮藤官九郎さんが的場浩司さん、阿部サダヲさん、相田翔子さん、羽生善治さん(!)といった方たちと「学生時代はどんなことやっていたのか?」ということを話す対談集。羽生さんが「中学時代はジャージを着て通学が流行」ということを話されたり、相田さんと宮藤さんが自分の芝居の初舞台は何を演じたのかを語ったり、阿部さんの高校の帰宅部の人は何をしてたの? と聴いたら阿部さんが「江戸川で酒飲んでキスしてた」なんて話になったりと、フリーダムな内容。全体的に甘酸っぱい感じなのは喋っているのが思春期の話だからか。面白いです。

この世界には有機人形がいる

この世界には有機人形がいる 蜈蚣Melibe

絵柄がマイルドになって倒錯感やフェチ感は減ったけど、そのぶん、SF成分が増量されてる〜! 読みやすい。興味あるけど心臓が弱い方は、こっちから読むのもいいかも。 あきつちゃんとかミーガンみたいな、有機人形が主役の話が好きです。 服従こそ最上の幸せ!な有機人形たちがピュアで可愛らしい。 健気な道具っていうシチュエーションに弱いです・・・。( ; ; )

恋と罰 下

恋と罰 下 松居大悟

ダメだった!なんでダメなのか言えないあたりが凄い。表現は面白い。最後の展開が、スピード感を失わぬよう丁寧に描写はされてはいふけど、えーって感じ。なんだろなあ