角川書店の本

エデンの海

エデンの海 若杉慧

図書館のリサイクルコーナーで拾った本。1946年に書かれた、瀬戸内が舞台の青春小説。女学生と青年教師の恋愛を描いています。口さがない連中も出てきますが、二人の絆の強さを象徴するような終盤のシーンまで、お邪魔虫は殆ど付け込む隙ないという感じ。読後なんとも爽やかな印象を残します。合わせて収録されている『禁断』は設定は殆ど表題作と同じものの、一転ドロドロとしたお話で、登場人物の誰も爽やかな人物がいないという救いのない中編でした。私は陰惨な話が苦手なので、表題作の方が圧倒的に好きです。

数学物語

数学物語 矢野健太郎

2018/05/17読了 10年以上積読になってたのをやっと読んだ。もっと早くに読んでおけば、数学をもう少し好きになっていたかもしれない。 数学は嫌いだけど、数学の誕生から学者たちの発見を説明していて、経緯が分かると面白い。 ニュートンの猫のエピソード好き。 時々出てくる問題、解きたくなった。(答えも付いてるし)

約束

約束 石田衣良

短編集 読みやすいですが、短編集が苦手なので、この話を一冊にしてくれたら素敵だろうなと思う作品がありました。 前向きな一冊です。 ★★★

遠まわりする雛

遠まわりする雛 米澤穂信

シリーズ4作目 連作短編で 入学後から1年間の出来事の話 秘密倶楽部の海賊版勧誘ポスター探し、授業進度の間違い、古典部温泉旅行、偽札事件、初詣閉じ込め事件、チョコレート事件、雛祭りの手伝い等 日々省エネで生きたい奉太郎に降りかかるちょっとした出来事を いつものように推理 もう宿命ですね

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ファンタシースターオンライン〈1〉光の継承

ファンタシースターオンライン〈1〉光の継承 庄司卓

なつかし〜。思えばpsoがSFへの目覚めだった気がします。 ゲームの仕様(レベルとか、TPとか、リューカーの数とか)上手いことSF世界観におさめてて、なるほどそういう事だったのか・・・と納得しながら楽しく読みました。 水野暁一さんのイラスト大好きなので、本編の挿絵が違うイラストレーターさんだったのが少し残念。 キャラ設定も職業のイメージ通りで、特に真面目でシリアスなHUcastと、訳ありFOnewearlのコンビ(義理の親子)とか、ロマン溢れてます。あとフォニュームがとてもフォニュームだったので笑いました。オーケーオーケーオーケー。やっぱニュムはこうでなくては。

インド怪人紀行

インド怪人紀行 ゲッツ板谷

爆笑必至のインド紀行本です。 作者のギャグセンスと周りを固める脇役達がこの本の醍醐味です。 忘れた頃にまた読みたくなる。

ハッピーデイズ

ハッピーデイズ ローラン・グラフ

老人養護施設<ハッピーデイズ>で暮らすアントワーヌ、35歳。職員ではなく入居者として暮らす彼は、墓地と墓石を購入済み、墓碑銘を作ることが趣味。 淡々と<ハッピーデイズ>での日々が綴られる前半と、末期がん患者ミレイユとの出逢、彼女の死に至るまで見届けようと決め「命が消失することの何たるかを理解」しようとする後半、それと少しのその後から物語は成ります。老人養護施設に入居することを、最初は正気でないと所長に思われていることなどをみてもパラレルワールドやSFを描いているわけではありません。 施設名について「日々是好日」と当てたくなる、と訳者あとがきでもあるように、原著者は仏教にも造形が深いそうです。現実を憂うのではなく観達、憂いを解放するかのような読後感です。 ただ個人的には、物語中に出てくる老人たちの、個性的でかわいい様子が好きです。いつ往生してもおかしくないミレイユが、アントワーヌとの逃避行中ベンチで牡蠣を食べる描写も。

トパーズ

トパーズ 村上龍

読んでいて懐かしい気持ちになった。 バブルの頃の感じがというわけではなく、この理不尽で抑圧的な暴力や収奪によって主人公がボロ雑巾になりながらも、生命力だけはあって、空回りし続けるというストーリー、みたいなのって最近あまり見かけなくなったなと思ったから。 少し前、と言っても、10年前くらいに流行ったケータイ小説は、DVやレイプ、中絶、自殺未遂や不治の病などのこれでもかという悲劇が主人公を襲うストーリーが流行ったし、アニメもそういうのがたくさんあったような気がする。 SMクラブに勤める幸薄い感じの女性たちが酷い目に遭ったりする短編集。「ペンライト」という話がすごく面白かった。気が触れているような速度で疾走する女性たちの姿に共感できるかどうかで好き嫌いが分かれそう。 ちなみにちょっと色っぽい話なのかなと思って手に取ると火傷します。

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クドリャフカの順番―「十文字」事件

クドリャフカの順番―「十文字」事件 米澤穂信

シリーズ3作目 文化祭当日の話 古典部の文集「氷菓」が 手違いでたくさん届いてしまい 文化祭で少しでも多く売るために四苦八苦する古典部面々 いろんな方法をトライしながら 事件も解決していくといういつもながらの探偵ぶりで面白かったです

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病院坂の首縊りの家 (上)

病院坂の首縊りの家 (上) 横溝正史

金田一シリーズの東京を舞台とした最期の作(だったはず)。独特のおどろおどろしさがあり、切ない所あり。悪霊島と本作がシリーズの金字塔だと思う。