文藝春秋の本

十二人の死にたい子どもたち

十二人の死にたい子どもたち 冲方丁

13人目の子供は誰なのか。気になって一気に読了。 子供たちがなぜ死を選ぶのか、13人目の真相を 辿りながら12人全員の人生に触れたことで、 最終章での安心感はすごかった。

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銀漢の賦

銀漢の賦 葉室麟

第14回松本清張賞受賞作品。 源五と小弥太と十蔵の友情が羨ましい。男として生きる道が異なる中で、信念を貫きお互いを認め合う。 それが、辛く心に傷を残しながら生きる事であったとしても。 侍には珍しく、主人公源五のキャラクターがユルイのがいい。小弥太と対象的だ。人生も……。 歳を取り人生の先が見えた時、振り返りそして前に進む力を持っている二人の頭上に天の河が横たわる。 徐々に明かされる友情と陰謀、終盤は疾走感があります。読後感はすっきりといっていいでしょう。 歴史的に有名な侍は出てこない葉室麟さんらしい、時代小説です。

コンビニ人間

コンビニ人間 村田沙耶香

最初は、コンビニのマニアルから生き方を習ったとしても、今はコンビニ店員のプロフェッショナルであり1人で生きている。 身内は、それは良しとせずにもっともっとと思うのでしょうね。 コンビニ店員のプロと認めて欲しい。 そして、1人で生きて行く事を見守って欲しい。

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武士道ジェネレーション

武士道ジェネレーション 誉田哲也

0065 2018/09/28読了 大人になっている…! 特に香織が! 早苗の幸せな生活は読んでて嬉しかったし楽しかった。 どう生きるかとか、守りたいものとか剣道はすごく深いところまで掘り下げられるんだなあ。

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ナナメの夕暮れ

ナナメの夕暮れ 若林正恭

社会が生きにくい。自分の中での感情の起伏が激しくシンドイ。折り合いをつけながら生きようとしても、折り合いの付けどころを見つけるのが難しい。 ボンヤリ生きてこれた自分に感謝。 若林さんの人生は、映画のようだ。何気ない言葉や行動に一つ一つ意味を持たせてる。それは、辛いな。

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侠飯5 嵐のペンション篇

侠飯5 嵐のペンション篇 福澤徹三

ご飯が美味しそうなシリーズも5段目になると、過去の登場人物はもう全員は出て来ないですねー舞台も奥多摩なので、場所的にも難しいかな… 今回の迷い人は若者二人。かと思いきや、もう一人二人三人…結構いっぱいいました。 ちょっと不便な奥多摩のペンションで、5億円強奪事件も絡んで、ちょっと面倒な人々と、頼りないペンションのオーナーさん。 人間模様も魅力です。

あの世の話

あの世の話 佐藤愛子

対談した内容を文字に起こした書物です。なかなかあの世とは面白い所のようですね。

輓馬

輓馬 鳴海章

東京で事業に失敗し、借金を背負った男が北海道でばんえい競馬の調教師をしている兄の元に居候することになり・・・というお話。 何百頭もの輓馬と、その世話をする人たちで構成されている「厩舎村」。 公営競技のため、レース開催期間は出るのも入るのも禁止、という特殊な舞台。(今は毎週やってますが、どうなってるんでしょう・・・?) そんな環境で、東京に染まり疲れ果てた主人公の再生が描かれる。「田舎らしさは都会人の贅沢品だ」みたいなセリフも出てきたり、ローカル対グローバルな小説でもあるかも・・・ 主人公のことを気にいっている馬のウンリュウ。 気づいたら仲良くなっていたので、もっと距離が縮まるまでの過程が読みたかったかも。この小説は、一癖ある登場人物、特殊な舞台、変わった競技を扱ってるのに、けっこう展開が早いんです・・・。 矢崎のことを気に入って口をもぐもぐするウンリュウ、乗馬してるときのウンリュウの耳、いたずらをしかけてくるウンリュウ、とにかく馬はかわいい・・・帯広競馬場で間近で見た馬のかわいさ、暖かさを思い出します。また帯広行きたいなあ。 追記/実写版、伊勢谷友介さんなんですね!ステキ!読みながら、天野浩成さんで再生してました。

花まんま

花まんま 朱川湊人

昭和30年頃の日本は、手が届きそうで届かない菓子箱みたいだ。何もかもが雑多で、いい事も悪い事も一緒に起こった。 明確にオチがある訳でもないところに、「語り」のリアルさがある。 大阪が舞台で怪異短編集にすると、なんだか趣が感じられるのは何故だろう。大阪弁が滑稽や哀しみを醸し出すのかな?関西人はセリフの機微を余す事なく読み取ることが出来るんだろうな。羨ましい。

ツチハンミョウのギャンブル

ツチハンミョウのギャンブル 福岡伸一

福岡ハカセの文章はいやらしさがない。 フェルメールを語るときも政治について語るときも、ニューヨークでの滞在を語るときも、生命を語るときも、軽やかで淀みない。 文章の流れを滞らせてはいけない。 動的平衡の流れに身を任せて、 ハカセの言葉に浸ろうじゃないか!

天地に燦たり

天地に燦たり 川越宗一

儒学の話は難しい。そして、戦国の世の中では矛盾しかない。巡り会うはずのない人生で「久高」「真一」「明鐘」は出会う。国籍や立場が違う三人だが、世代が違う事にやはり意味があるのだろうか。決して混ざらぬ三人に「礼」がある。 豊臣秀吉の無謀な「唐入り」朝鮮への出兵。あまり語られない、朝鮮からみた侵略者「倭」の悲惨と恐怖を始めて読む。鬼のような戦地で鬼になるべく戦う「久高」は見ていて辛い。「久高」は「礼」を人に語る事はない、人に知れる事も無い。心の中でのみ呟く「久高」に、胸が締め付けられる思いがした。 儒学の教えは尊い。「明鐘」の「道学先生」への問いは私の問いだし、解は納得がいく。机に座っていればの話だけれど。 読後、沖縄の空の青さが目にしみてきた。