新潮社の本

春待ち雑貨店 ぷらんたん

春待ち雑貨店 ぷらんたん 岡崎琢磨

4話からなる連作短編集 ターナー症候群である主人公の北川巴瑠が 辛い自分の運命と向き合い 学生時代に雑貨店でバイトをしたことをキッカケに ハンドメイドアクセサリー作家となって 自分のお店を切り盛りしながら日々を過ごしている お店には不思議な出来事が舞い込み 巴瑠はひとつひとつに寄り添い 優しく解きほぐしていく うまくいかない人がうまくいっている人の足を引っ張るのは よくあることだけど うまくいってる人にも悩みや辛い運命があって 唯一大事にしているものを拠り所にしている場合もあるのに 何も知らない人が妬みだけで 嫌がらせをするのは 自分勝手だと思う

飢餓同盟

飢餓同盟 安部公房

かつての温泉街花園を舞台に土着の支配者とひもじいと称されるよそ者が結成したアナーキスト同盟たる「飢餓同盟」戦後民主主義を象徴する「読書会」3すくみのわちゃわちゃした対立を哀しくもどこかユーモラスに描く。 招致された医師である森が町につくも一向に病院にたどり着くことができない阿部公房的な不条理たらい回しぐるぐる地獄や人間をいかなる機械よりも精密な機械と化してしまう!ドイツ製の怪しげな薬「ヘクザン」の実験台となった地下探査技師織木、飢餓同盟員に対し「たとえばソロバンを盗んでこい、財務部長らしくなるために、明日までに割り算の九九をおぼえろ。電球を三つ盗んでこい。将来キャラメル工場の煙突塗り替えるために、毎日電柱にのぼる練習をしろ。姉さんの指紋をとってこい。電気コンロを盗んでこい。そして昨日は姉からヴァイオリンを盗んでこいというわけだ」P185と無茶ぶりをするリーダーの花井(ヒロポン中毒)等々奇妙奇天烈な登場人物が繰り広げる人間喜劇。

戦争の法

戦争の法 佐藤亜紀

佐藤亜紀には戦地体験があるのだろうか、少年だったことがあるのだろうか。多分ない。なのになんなんだこのリアルは。この小説には戦地体験のない読者にこれはリアルだと思わせる力がある。

実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。(1)

実録 泣くまでボコられてはじめて恋に落ちました。(1) ペス山ポピー

ああ、ぐっと胸に迫る作品を読みました。どのページかはアレですが、自分も意外なところで股間がうずいてびっくりしてます。こういう自分の話を赤裸々に描いてくれて本当にありがとうございます。読みやすいし。ずっとモヤモヤしていたものの正体が徐々にあらわになってきている気がします。続き読みます。もっと知りたい他人のこと、自分のこと。

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素顔の西郷隆盛

素顔の西郷隆盛 磯田道史

現代人感覚だとひょっとしたら、付き合い難い人だったかもしれません。「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。」

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求天記―宮本武蔵正伝

求天記―宮本武蔵正伝 加藤廣

武蔵の小次郎との戦いの後の物語。 でも、やっぱり小次郎までが面白いね。 フィクションとしてどうかな? 本物は、ちょっと違ったと思う。

鬼謀の人

鬼謀の人 司馬遼太郎

面白い。 人斬り以蔵、喧嘩草雲、楽しく読めた。 アマゾンで買えて良かった。 バーコードすらない本でした。

主婦病

主婦病 森美樹

生活の中で、ふとしたことで歯車が少しづつズレていく怖さと、人を愛する罪深さを描かれている。

総力捜査

総力捜査 安東能明

警察の総務とか人事を扱う内勤部門を警務部というらしく内勤一筋の警部を主人公とした警察小説シリーズの第5弾。なんとなく地味なシリーズだけど推理小説としての出来も良く新作が出るのを楽しみにしているうちの一つ。いわゆる刑事を主人公にしたものは多いけど警察内部のことまで題材にできるので〜本作でもパワハラを扱った一編がある〜マンネリ化を防ぐことができてなかなか上手い設定。今回は新たに異動してきた一見ちゃらちゃらした警察官らしくない男に相棒扱いされ振り回されながらも様々な事件に取り組む姿が描かれる。まだまだ好調なこのシリーズ。楽しかった。早くも次作が楽しみです。

九月の恋と出会うまで

九月の恋と出会うまで 松尾由美

時間のパラドックスを主体にしたラズストーリーです。お隣の「平野さん」と謎を解決しようとします。 平野さん説明し過ぎです。笑 パラドックスの概念が自分と違っていたので、少し不思議な気がしました。

あぶない叔父さん

あぶない叔父さん 麻耶雄嵩

叔父さんは、いい人なんですけどね。 主人公は、とても運が悪い人と言っています。しかし、運が悪いのは関わった人達ではないのかな? 守秘義務があるので本当の事は言えないので、誰にも知られてはいけないのです。笑 ちょっと変わった探偵モノ?サスペンス?推理小説?よくわかりません。流石「貴族探偵」の作者ですね。

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海亀たち

海亀たち 加藤秀行

心地よい生暖かい風を感じる作品です。ですが、もう一つ踏み込んで欲しいという物足りなさを感じました。まだ作家になりきれてないのかなあ。

刑事一代―平塚八兵衛の昭和事件史

刑事一代―平塚八兵衛の昭和事件史 佐々木嘉信

期待以上の掘り出し物。吉展ちゃん事件、帝銀事件、下山事件など関わった事件を本人の回想で詳しく語られる。時効直前だった三億円事件は最も多くのページが割かれていて未解決を悔やむとともに残された数ヶ月での解決を切望する語りが印象的だった。

機巧のイヴ

機巧のイヴ 乾緑郎

昔の時代に人と間違えるほどの精巧な機械人形が存在して.....この取り合わせの妙!話もひとつひとつ面白い!SF 好きにはオススメです!

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