新潮社の本

七つの恋の物語

七つの恋の物語 渡辺淳一

赤坂みすじ通りの、ちょっと変った名前のスナック“水曜日の朝”のお客たちが、聞き上手のママにさそわれて語りあかす話のなかに愛の美学を鮮やかにすくいとった連作小説。交通事故の手術のために骨盤の骨を提供してあげたことがかえって重荷となり、恋人に自殺されてしまうデザイナーの話「恋骨」。自分のベッドに他の女をつれこむような男でも別れられない「恋闇」など七つ物語。

おおあたり しゃばけシリーズ 15

おおあたり しゃばけシリーズ 15 畠中恵

貧乏神は頭にタンコブを二つもこしらえ、屏風のぞきは井戸に吊るされる。そして、我らが若だんなは一人、蕎麦打ち棒とお盆装備で包丁男に立ち向かう…まさかの展開といつもの結末が楽しい、シリーズ屈指の「おおあたり」な第15弾、久々に良作でした。

なにを食べたらいいの?

なにを食べたらいいの? 安部司

今まで気にしたこともなかった、スーパーやコンビニに売っている食べ物がどこから来て、なんの材料で、どのように作られているのかをこの本でわかった。化学調味料で育った子供はその味が本物だと思う。どんだけ砂糖や塩が入っていても化学調味料によって味が調整されて美味しくなる。今の世の中、そんなものばっかりで周りを埋め尽くされてるが、躊躇するようになったし、気にしていきたいと思ったし、地産地消できたら1番いいなと思った。

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中国の鳥人

中国の鳥人 椎名誠

科学的根拠もなく、現実には起こり得ない世界を「さもありなん」と書く難しさ。 得るものなんて何一つないけど、空を飛べる気がした。

ガルヴェイアスの犬

ガルヴェイアスの犬 ジョゼ・ルイス ペイショット

ポルトガルの小さな村が舞台、たくさんの人々のそれぞれの人生。 その土地に生きた記憶を読みながら想像する景色が楽しかった。 『誰にだって、運命の場所ってもんがあるのさ。誰の世界にも中心がある。』

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工場

工場 小山田浩子

3編の中短編からなる作品。 なんとも不安を掻き立てられる作品で読み終えるのにとても時間を要した。 SFの様なある種ファンタジーの様な不条理な世界でありながら、その登場人物たちの心情は痛いほどリアルで生々しくホラーの様ですらある。 非正規社員や正社員などそれぞれの目線で描かれる仕事の不条理や見るものによって形を変えるこの世の不安定さのようなものが描かれているのだと思うが、詳細な部分や語り手の心情が細かく描写されているのに反して大枠の説明が一切なく、それにとても不安を掻き立てられる。 しかし物語から感じる不安感に反して描写や文体がとても巧みで美しいと感じた。

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不連続殺人事件

不連続殺人事件 坂口安吾

2018 10月課題本 用事のため不参加。 皆様スグに気づかれると思いますが、 登場人物多すぎ(笑) 読みながら関係図を書こうと悪戦苦闘。 結局、ネットで綺麗に書かれてる方の図を参考に 読み進めました。 書ききれてない人が何人かいました。 特に女性ですね。 やはり多すぎるということでしょう。 本中にもありますが小細工もなく、読者を見据えて書かれています。 引っ掛けや振り回しがないので、エンタメ性は少ないです。 そこが意見の分かれる所かも。 時に文章が純文学で納得させられました。 堕落論読んでみようかな。

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最初の悪い男

最初の悪い男 ミランダ・ジュライ

狂おしいまでに誰かを求めて、その気持ちがこじれて、ねじれて、間違った方向に暴走してしまった43歳の独身女性シェリルと、20歳のクリー。 年齢も性格も共通点のない2人が互いの中に同じ“真っ当でない何か”を見出し、憎しみと愛情を全身で交換しながら、つかの間の同居生活を送る。 頭の中で自分本位な空想をするばかりで、実は他人と関わることを避けてきたシェリルが、止むを得ず関わることになったクリーに愛憎が入り混じる生の感情を抱き、身悶えする姿が愛おしい。 他人と繋がるというのは格好いいことばかりではなくて、繋がればこうして滑稽で深く濃い感情のぶつかり合いを経ることは避けられない。 醜い自分が苦しく、つらく、悲しい。 でもそれは自分の頭で考えているだけではたどり着けない境地であり、誰か他人と関わることでしか得られない生の手ごたえだ。

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