新潮社の本

将棋指す獣 1

将棋指す獣 1 市丸いろは

「将棋棋士=男性」 漫画の世界では、まだそのイメージが強い。 でも彼女・弾塚光はプロになろうと今戦っている。 その姿を見たプロ棋士が、“獣(ケモノ)”ではなく、“ 獣(ケダモノ)”と言うくらい、恐ろしい将棋を打っていた。 そう、それは、勝つために相手の手を殺し続ける、友達を失くす手。負けた相手の気力を平然と奪う指し方。 その胸の内に何を秘めているのか?、…元奨励だった過去に何があったのか?、俄然気になってきます! 私は将棋のルールとか全く分からないけど、主人公の将棋へのとてつもない執着が呪いのようで、物語に惹きつけられます。 熱量で押し切るというより、戦略的なもので将棋を表現している漫画だと感じました。 「女性初のプロ棋士」をキャッチコピーにしているようですが、それだけではない深さがありそうです。

モンスターマザー: ―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い―

モンスターマザー: ―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い― 福田ますみ

文庫化していたので購入。なぜかこの事件はリアルタイムの記憶が自分になかった。母親側は裁判でことごとく負けたにもかかわらず、母親からの賠償金は未だに支払われておらず、弁護士からの謝罪広告も出されていないそうで、事件を終わらせない意図がうかがえていっそう虚しい気持ちにさせる。

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ミッテランの帽子

ミッテランの帽子 アントワーヌ・ローラン

次は私が帽子を見つけたい。大人のための幸福な物語と帯に謳われていたとおりちょっとHappyになりました。 80年代のフランスの息遣いが聞こえてきそう。

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蟻の棲み家

蟻の棲み家 望月諒子

貧困というインフラがない土地で生きる弱者の構成は、きれいごとで解決できるほど単純ではない。

拷問迷宮 1

拷問迷宮 1 田近康平

デスゲームが好きだったのであらすじに惹かれて購入しました✩.*˚ 名前の通り、拷問をする、される。痛みを感じることが閉じ込められている場所からの脱出の鍵となっています。 誰しも自分自身を傷つけるのは怖いものだと思います。 その苦悩だったり、それを振り切って行った時の思い切りだったり、また痛みの表現がとてもリアルで正直他のデスゲームでは感じたことの無い痛々しさを感じて1回ではじっくり読むことができないシーンがありました。(2回目は痛い痛いと連呼しながらなんとか読みました) 痛い表現が苦手な人にはあまり向かないかもしれないです。 個人的には主人公の行き過ぎた自己愛が少し苦手です…。でもストーリー自体は面白かった!

白い服の男

白い服の男 星新一

本全体のタイトルにもなっている「白い服の男」星新一にしては珍しい、わかりやすい「ディストピア物語」だ。 ただ、主人公が「革命側」や「支配される側」では無い。 会社で言えば「中間管理職」とも言えるポジションの男。 「支配する側の男」が当たり前のように、歴史を改ざんして、違反者を虐げる。 その「違和感を感じる」日常生活の描写が、なんとも言えない「嫌な感覚」を与えてくれる。 皮肉屋の星新一らしい物語。 淡々と進んでいくのが、逆に怖い。 また「自分が思っている常識とは?」という質問を自分に問いかけてしまう。

チェンジザワールド 今日から殺人鬼 1

チェンジザワールド 今日から殺人鬼 1 神崎裕也

「エリート刑事」と「人生に絶望した自殺志願者」の身体が入れ替わるストーリー。 ここまでは、よくある話。 だけど、このエリート刑事ってのがとんだサイコ野郎で、どうやらただ元の体に戻るような話ではないような感じがして、そこは一味違って楽しみです。 まだ1巻で自己紹介的な所だからなんとも言えないけども、ラストページや次巻予告で不吉な言葉を残してて、どうストーリー展開していくかは見ものです。 エリート刑事の裏の顔、ちょっと興味ありません??

ノモレ

ノモレ 国分拓

嘘のような現実の、それもごくごく最近の話。夢中になって一気読みしました。この本をきっかけに、本にのめり込むようになりました。

七つの恋の物語

七つの恋の物語 渡辺淳一

赤坂みすじ通りの、ちょっと変った名前のスナック“水曜日の朝”のお客たちが、聞き上手のママにさそわれて語りあかす話のなかに愛の美学を鮮やかにすくいとった連作小説。交通事故の手術のために骨盤の骨を提供してあげたことがかえって重荷となり、恋人に自殺されてしまうデザイナーの話「恋骨」。自分のベッドに他の女をつれこむような男でも別れられない「恋闇」など七つ物語。