集英社の本

ハチワンダイバー 1

ハチワンダイバー 1 柴田ヨクサル

将棋のマンガ。今まで触れる機会がなかったのですが、最近読んでみたら無茶苦茶面白い! このマンガは執念と欲望のマンガだと思います。奨励会三段まで行きながら将棋の棋士になれなかった主人公が、将棋がめちゃくちゃ強い女の人に振り回されながら将棋を指していくという内容。このマンガは将棋を指す人たちの思考、感情、内部に抱えているものをマンガの中で豪快に爆発させているなと。勝負に勝つための執念、色々なものを手に入れたい欲望…。読んでみて出てきた感想は「痛快」。駒の動かし方が分かれば読める、強烈な将棋マンガ。

なんて素敵にジャパネスク 2

なんて素敵にジャパネスク 2 氷室冴子

最初に読んだ時の、ストーリー展開のテンポの良さとか瑠璃さんのチャキチャキ感が好きだったことうぃ思い出した。 年を経て再読して、あれ、こんなに泣ける話だっけ?!と。 燃え盛り夜の空を焦がす炎の中の二人別れのシーンも、美しくて清らかな雪景色も、全部わかって「謝らない」「ぼくで我慢しなよ」という優しさと、でもやっぱり瑠璃さんと一緒に別の人を思ってしまうラストシーンも。 懐かしくて、大好きなお話し。

後宮剣華伝: 烙印の花嫁は禁城に蠢く謎を断つ

後宮剣華伝: 烙印の花嫁は禁城に蠢く謎を断つ はるおかりの

妃嬪たちの位階の名称が違ったり、いくつも制度が違ったりで、いったいいつの時代?!と思っていたら、今までにも何かと出てきた聖楽帝のお父上とお母上のお話でした。 いつの時代もじゃじゃ馬っているのねー!この子の場合は体育大好き女子だけど、体育会系ではないなー。体育会系だったら、1巻目に出てくるコの方が体育会系だし。

錏娥哢奼

錏娥哢奼 花村萬月

伊賀には表と裏がある。八劔なる裏伊賀の忍者たちは、血を掛け合わせて人材を生み出す謎の集団。元和5年、八劔に美しく能力を備えた赤子・錏娥哢〓(あがるた)が誕生する。忍びの技を修練し、見目も麗しく成長。いくつかの旅で男たちと交わり、ますます妖しく輝きを放つ。寛永14年、錏娥哢〓(あがるた)は天草四郎時貞を追って島原に潜入する。島原の乱異聞ともいうべき、破天荒、前代未聞の忍者小説。 錏娥哢〓(あがるた)は常人離れした美貌と忍び技を兼ね備えた裏伊賀の女忍者。まさに島原の乱の渦中にあった。一揆を煽動する時貞。時に彼を手助けする錏娥哢〓(あがるた)。だが、強大な幕府軍の攻撃の前に、ついに一揆は潰えてしまう。裏伊賀と根本的に対立する存在である徳川家康の正体を知った彼女は、これを滅ぼすため、江戸へ。果たして難敵と勝負はいかに…。歴史小説の枠を超えた傑作エンタテインメント。

また君と出会う未来のために

また君と出会う未来のために 阿部暁子

昨年刊行されて、なかなかいいじゃん!と話題になった、「どこよりも遠い場所にいる君へ」の続編が登場。 今回も、メチャ泣けるボーイミーツガール作品に仕上がってる。 物語の展開があまりに、純愛過ぎて、心の汚れたオッサンにはややもすると眩しすぎるお話であるけれども、良いものは良いとキチンと評価しなくてはなりません。 主人公の抱える心の闇が、さまざまな人々との触れ合いを通して、浄化されていくあたりの展開が実に上手い。 前作のメインキャラクターも、脇役ながらちゃんと登場するので、ご安心を。

F92a09c0 8b7f 49ed 82a2 7eb73343c7977aae84de d26f 4899 9171 6d0dd79e0441Icon user placeholder0b942a59 e664 4015 8c0f 2b0c9d795383
泥棒はスプーンを数える

泥棒はスプーンを数える ローレンス・ブロック

巨匠ローレンス・ブロックは複数のシリーズを持っているがこれはその中でも一番軽妙なもの。主人公は言わば本格派の泥棒。不在の家に忍び込んで目当てのものだけ盗み出していくという。長い稼業の中でいろいろあってマンハッタンにビルとその中にある書店を手に入れて猫と書店で過ごし、昼は近所でトリマーをやっているレズビアンの友人とテイクアウトのご飯を一緒に食べ、たまに夜は歩いていける馴染みのバーに二人で行くという優雅な生活を送っている。本作では依頼を受けてフィッジェラルドの生原稿を盗む話と、金で買える最高のお巡りと主人公が呼ぶ警官から協力依頼された老女の不審死の調査が並行して進み最後は、という話。まぁ正直なところミステリというよりスタイル小説という感じで好き嫌いは分かれる感じ。特段の盛り上がりも無いがこれがシリーズ最終作だとか。アル中探偵スカダーと殺し屋ケラーのシリーズも終わったみたいだし…かなり寂しいがもう作家引退ってことなんだろうな。

炎の蜃気楼

炎の蜃気楼 桑原水菜

大人になって電子書籍で読み直し。やっぱりおもしろい。けど、この頃は普通の戦国ものと思ってたなぁ…。5巻まではサイキックアクション。以降は…嫌いじゃないけど、あんなにドロドロ腐らなくても良かったのに。