草思社の本

文庫 絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決

文庫 絶望名人カフカ×希望名人ゲーテ: 文豪の名言対決 フランツ・カフカ

希望と絶望の端にいるゲーテとカフカ ふたりの名言がエピソードと共に綴られています。 元気で明るい言葉は涙が出ます。前向きな言葉は勇気をくれます。 繊細でもろい言葉は背中を押してくれます。後ろ向きな言葉は不安を煽ります。 私達の感情は厄介で、常に揺れ動いています。 いつ?どこで?どんな気持ちで? ゲーテとカフカの言葉をそっと思い出し、心の拠り所にするのも良しです。

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死体につく虫が犯人を告げる

死体につく虫が犯人を告げる マディソン・リー ゴフ

法医昆虫学者の著者が関わってきた事件のことや、法医昆虫学における昆虫の役割などが書かれた本。 法医昆虫学はあまりメジャーなものではなく、私も名前を聞いたことがありませんでしたが本を読むと面白い分野だなという感じがします。 あの気持ち悪いウジが死体の分解、ひいては殺人事件における犯行の時期の特定にどんな役にたっているのか。 実際に起きた事件を元にした、著者の真摯な分析。それと間にさりげなく挟まれるブラックともいえるユーモアも良かったです。 とても面白い本でした。 今は「法医昆虫学者の事件簿」というタイトルで文庫化されているようです。 2015.02.08

女盗賊プーラン

女盗賊プーラン プーラン・デヴィ

冒頭を読んだだけでぐっと引き込まれる。カーストの厳しさ、男女差別、繰り返される辱め、警察の腐敗、それでも立ち上がるプーラン。なんて人生を歩んできた人なんだろう…。事実は小説よりも奇なり、まさにぴったりかもしれません。自伝ですがとても読みやすい。おすすめしてくれた知人に感謝です。

137 物理学者パウリの錬金術・数秘術・ユング心理学をめぐる生涯

137 物理学者パウリの錬金術・数秘術・ユング心理学をめぐる生涯 アーサー・I・ミラー

二ヵ月以上かけてようやく読了。たまたまある雑誌で「パウリ効果」を知り彼に興味が湧いて読み始めた。物理学も心理学も専門的なところはあまり理解できないが、天才物理学者パウリがあのユングとこれほど深い交流を持っていたとは知らなかった。1日数ページしか読めなかったのに挫折しなかったのは、パウリをはじめ登場してくる多くの科学者のユニークな生き様に惹かれたから。

江戸前魚食大全: 日本人がとてつもなくうまい魚料理にたどりつくまで

江戸前魚食大全: 日本人がとてつもなくうまい魚料理にたどりつくまで 冨岡一成

築地に勤めてたこともあるという筆者による「江戸前」の魚と魚食についてのあれこれ。古文献から最近のものまでたくさんの文献が渉猟されていて、江戸前の地理的な定義をはじめ、魚について詳しくなれる。鮮度管理の問題もあって、昔はマグロが下魚だったのは有名な話ではあるけど、白魚やノリの起源、はたまた日本人が世界的に見ても魚好きになったのはいつなのかなど魚好きなら楽しめるエピソード満載で筆者の江戸前と魚にかける情熱がひしひしと伝わってくる。 しかし、現代の魚事情は豊洲市場問題なんかも含めてなかなかにお寒いこともまた事実。それをどうするか。旨い魚を食べ続けるためにも考えなくちゃ。

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古代マヤ・アステカ不可思議大全

古代マヤ・アステカ不可思議大全 芝崎みゆき

イラストがたくさんで手に取りやすいことは確かだと思います。全編にわたる手書き文字が読みやすいかはその人次第。個人的には、後半になってスペイン人が侵略してくるあたりからは、興味が持てなくて読み進めるのが大変でした。

中国「絶望」家族: 「一人っ子政策」は中国をどう変えたか

中国「絶望」家族: 「一人っ子政策」は中国をどう変えたか メイ・フォン

中国が「一人っ子政策」を打ち出した当時、人が人の出生までコントロールするなんて自然の摂理に反すると憤りを覚えました。でも、強行するのが中国。人命軽視も甚だしい事実の数々。心も身体も傷つく女性たち。そして、至る場面での金品要求。 虐げられるのは、お金のない弱者ばかり。 女性として、母親として心が痛いです。

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本当は不気味で怖ろしい自分探し

本当は不気味で怖ろしい自分探し 春日武彦

精神科医である春日さんのエッセイ(ノンフィクション部分)と、その事に関連して春日さんの書き上げた短い小説(フィクション部分)が合わさってひとつの章になっている、一風変わった本です。 「自分探し」というまずこの言葉の定義をキチンとしてから始まる事が良いです。曖昧に「自分探し」という単語だけでは私とあなたの考える「自分探し」という単語から受けるニュアンスの違いから誤解を招く事が多いと思うのです。そして、この「自分探し」という単語は人によって受ける意味に開きが大きいとも思うのです。 また、春日さんの不思議に思う事、そしてそれに付随して考えが及ぶ細部がとても変わっていて、また、変わっているのに腑に落ちる場面が多くてとても面白かったです。 「自分探し」の最中に、用心してもらいたいものとして春日さんの挙げる『謙虚さの有無』に尽きると、私も同感しました。 『謙虚さの有無』が客観性の度合いを弱め、他人からいわゆるイタク見える、下品な(自分さえ良ければ構わないという考えが透けて見える)グロテスクな存在に陥るのだと。 「自分探し」は広義に解釈すれば、していない人はいない。それそのものがいわゆる人生といっても良いと思う。しかし、狭義の意味において、「本当の」が付く「自分探し」は逃避や幻想や妄想である。謙虚さの、客観性の無い所に正当な評価は現れない。 と、私は考えるので、春日さんと「自分探し」という単語を定義した意味を近く感じたので、また納得したので、そういう方にはオススメ致します。しかし、その考えに同意できる人ばかりが読むことでは春日さんの考える「グロテスクな人々」には届かない本でもあるとも思う。この本のタイトルから興味が湧いて読もうと思う人には既にそういう傾向が高いと思うので。 2007年 7月

異端の統計学 ベイズ

異端の統計学 ベイズ シャロン・バーチュ マグレイン

18世紀の牧師でアマチュア数学者、トーマス・ベイズが考案した確率の法則が、長い間の論争に浮き沈みしながら現代まで発展を遂げる歴史を辿る。科学的でないと非難されながら、不確実な状況下での推論に強く、アカデミックな分野よりは軍隊や保険業界、選挙予想などで成果を上げて次第に認められていく過程は非常に面白いです。

野宿入門―ちょっと自由になる生き方

野宿入門―ちょっと自由になる生き方 かとうちあき

著者は面白い人だ。女子高生の頃に野宿にハマっているのだ。幸いにも大学で同好の士に恵まれ、社会人になっても続けている。これはもう「趣味:野宿」だ。 野宿好きにしかわからない 野宿ポイントに「そうそうわかるー!」とはならないかわりに「へー!」を言い続けてしまう内容。あっさり口調の文章も好ましい。 必要に迫られる前に一読を薦めたい含蓄溢れる本。

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