NHK出版の本

やまと尼寺 精進日記 2 ふたたびの年

やまと尼寺 精進日記 2 ふたたびの年 NHK「やまと尼寺精進日記」制作班

普段TVを見ない私は、NHKでこんな番組があることを知らなかった。たまたま図書室の利用者さんが他館所蔵のこの本を返却されたことで知った。 ふもとから徒歩で40分かかる奈良の山寺で暮らす女性3人の朗らかな顔。特に庵主さんのお顔はお地蔵さんのよう。四季折々を味わい尽くすこんな暮らし、ちょっとしてみたい。こちらは2冊目。

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親の脳を癒やせば子どもの脳は変わる

親の脳を癒やせば子どもの脳は変わる 友田明美

自己肯定感が低い親。その親の、まず良いところを探して「褒める」。親自身を褒めて、ポジティブを連鎖させる。 マルトリートメントは奥が深い。杉山医師との対談は、その奥深さをしみじみ感じる。 トライ&エラーを繰返しながらも、地域で共同で子育てする仕組みと環境が必要。

暴走するネット広告

暴走するネット広告 NHK取材班

ネット広告の闇の側面に迫った一冊。 悪質なアフィリエイターによるフェイク広告。勝手にページが切り替わりインプレッションを稼ぐアドフラウド等、様々な手口を紹介。 これからは広告を見る側のリテラシーも問われそう。 広告をクリックして、反社会的な存在にお金を回しているのは、自分であるかもしれないわけだ。

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クジラアタマの王様

クジラアタマの王様 伊坂幸太郎

あっちの世界とこっちの世界、現実原則とファンタジーが絆的ななにかで繋がっている。 こうした物語で印象的なものは数多くある。 映画の『アバター』も文字通り宇宙生物に意識をインストール(ダウンロード?アップロード?)していたしキズナ的な感覚器官で他の宇宙生物を操っていた。 そして本好きならば(あえて文学好きとは言わないでおこう)村上春樹『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』も等しくあっち(幻想)とこっち(現実原則)を往復しつつ世界を救う的な物語だった。 古今東西、あっちとこっちを行き来しつつ世界を救う物語は沢山あるし、普遍的な集合的無意識が物語として顕れているのかもしれず、『アバター』や『ハードボイルド〜』もまた等しく匿名的で普遍的だった気もする。 東 浩紀氏曰く匿名的なセカイ系、といったところか。 では、なぜこの物語に星をつけるのか? 面白いから。 東 浩紀氏概念的なセカイ系に対してこの物語は東京、宮城という土地、日本的な男性アイドル、日本的な政策立案者(議員)、モラハラ・パワハラ・セクハラといった極めてにっぽんドメスティックな土壌・文化、そして社会を批判的に眺める眼差しがなければ楽しめない物語なのかもしれず、普遍的足りうるかというとちょっと苦しいのも欠点かもしれない。 そして犠牲を払えば多数が救えるが・・というジレンマもどこか興醒めなところもあった。 それはそれでエンターテイメントとして面白く楽しい物語だったし、そういう体験があってもいいではないか。 なによりアクションシーン(?)の描写が活字でこれだけ引き込ませるのはテンポ・語彙・文脈と鮮やかで、なるほどポンポン映画化される作家の表現とはおそろちい、と上から目線になってしまう。 この物語は、いまや古典的手法かもしれないあっち(ファンタジー)・こっち(現実原則)モノ=セカイ系(©︎東 浩紀)を伊坂幸太郎の爆発的な表現力によって陳腐さのない新鮮な体験ができる物語でした。 (アクションの描写はあとがきにも触れられていた。この本はあとがき先読み派の人もあと読みをお勧めしたいところ) その他 『「お節介なんです。帝王切開で生まれてきたし。」』(p.100) これは普段使い出来そうなフレーズ。 『拍手とブーイング』(p367)どちらが望み?

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バシレウス

バシレウス 塚本青史

中華統一の物語。 呂不韋。秦の公子嬴異人(始皇帝の父)を人質から救い出し、王位につけた大商人の伝。 商人の目からの秦国の成り立ちの様子を描いている。 アレクサンドロスの血脈が、語られている。 有名な人物やお話があったので飽きることはなかったが、それなりに頑張って読んだって感じです。 「キングダム」読まないと!

発現

発現 阿部智里

ホラー仕立てなんだけれど、ホラーじゃない。 新しい視点からの作品だと思います。 過去と現在が重なり合い、仮説を描いていく。 人が殺し合う戦争ってなんなのか、改めて考えさせられました。昨今戦争が歴史になってしまっている気がしますが、決して昔の話ではなく伝承されるべきものだと思いました。 ページ数がもっと多くても良かったような気がします。

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発現

発現 阿部智里

戦後と現代と二つのストーリーが、実態のないものによって、繋がる。 戦争体験者とその家族の悲しい話。 個人の感想としては、阿倍智里さんの八咫烏シリーズは面白かったけど、これはそれほどでもなかった。

酒場歳時記

酒場歳時記 吉田類

良い酒場をみわけるポイントは『使い込まれた旧さや清潔感』。立呑みに行きたくなる。

時間は存在しない

時間は存在しない カルロ・ロヴェッリ/冨永 星

 あるのは出来事と関係だけ。現在も存在しない。時間に対する感情の高ぶりが"時間"というものなのかもしれない。  詩的な部分もあって理解するのが難しかったけど、自身の中にはない考え方を得られるのは楽しかった。

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「いいね!」戦争

「いいね!」戦争 P・W・シンガー/エマーソン・T・ブルッキング

SNSが政治や戦争に及ぼしている影響を軍事研究家がまとめたもの。SNSを日々使っている者としては目を通しておくべき内容かと思い手にとってみた。前半の1/3くらいはインターネットの誕生とSNSの生い立ちについてまとめられているのだがこれがかなりコンパクトで分かりやすく良かった。中盤以降がSNSがいかに「悪用」されているかの実例で、ISISのSNS活用、ロシアによる情報操作とアメリカ大統領選に及ぼした影響、同じくロシアによるウクライナ紛争、インドの大規模テロにおけるSNS活用、メキシコの麻薬戦争におけるSNS活用などがこれでもか、と列挙されている。フェイクニュース、それも怒りを駆り立てる情報は真実の報道よりはるかに早く広がる、という指摘が悲しい。何気なくいいねやシェアをすることで知らないうちに我々のような一般人も戦争行為に加担してしまう可能性がある、という指摘が怖い。SNSが生まれてから実はそんなに日が経っておらず、その意味では規制なども考えられていくだろう、ということだが我々自身も気をつけなければならない、ということが分かった。それにしても透明性を気にしない国家、要はロシアと中国のことだが、のITの「悪用」の上手さはちょっと驚くほど。ロシアの活用した4つのD(批判を一蹴「dismiss」、事実を歪曲「distort」し本題から目をそらさせ「distract」、聴衆を動揺させる「dismay」)が新たなSNS時代の戦争行為における文法であり戦略であるのだそうだ。しかしいろいろな事例を解説、分析しつつもよくある規制を強化せよ、みたいな文脈にならないところはやはりアメリカの研究者だからか。なにげに使っているSNSだけれども気をつけなければいけない、と分かった。ためになりかつ面白い作品だった。

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55歳からの時間管理術

55歳からの時間管理術 齋藤孝

まだ少し先かなと思って読みましたが、将来を見越して今の時間を大切に過ごしたいという気持ちになりました。

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いだてん 前編

いだてん 前編 宮藤官九郎

今年の大河ドラマが何倍も楽しめ、 来年のオリンピックが待ち遠しくなるに違いない一冊! 制作者や豪華出演者の物語に挑む熱い意気込みと、日本人のオリンピックにかけた歴史。 そして、この本の表紙にもなっている「いだてん」のポスターに込められた想い。 知りたくない?

プラスチックスープの海 北太平洋巨大ごみベルトは警告する

プラスチックスープの海 北太平洋巨大ごみベルトは警告する チャールズ・モア

【プラスチックスープの海】 著者の研究者としてではなく、一人の海を愛する人としての熱意が伝わる。 ページ数も文字数も多かった。 でも、内容は今まで読んだプラスチック汚染関連の本の中で最も優れていると感じた。 ニュースでしか知ることができないそんな現状に対して、世界には自分の目や耳に触れない現実なんていくらでもあることに気付いた。 たとえ自分の力は微力でも、自分の活動に希望を見出してくれる人がいるのではないか。 そうして行動を起こす人が増えていけば、世界がよくなるのかもしれない。 この言葉はとても素敵。 義を見てせざるは勇無きなり。孔子の論語にもあったけど、知ってるのに行動しないのはただ勇気がないだけ。自分が何かできる自信もないけど、研究で解決すると言う覚悟はある。 未来の世代にプラスチック汚染を置き土産にするのは絶対に防ぐ。 大学院進学を決めたのも、原子力のバックエンドの部分で環境問題解決をしたかったから。 希望の大学院に行くことは叶わなかったけど、中学から憧れてた場所には行くことができて、幸せ。 プラスチック汚染と放射性廃棄物の処理はいつも説明で一緒に出てくるから、何となく因果を感じる。。。 根本的な分野である環境問題の解決ではやりたいことが同じ。今の研究も楽しい。 毎日、ワクワクしながら研究できてる今が一番幸せかも。 これからもやりたいことと楽しことずっとやっていこう。 それが誰かの為になれば、より良いかなと思います。