コメント
|
まこと 二児の父親 |
「東の羽生と西の村山」。そう評された天才棋士村山聖。その純粋さゆえ皆に愛され、難病と闘いながらも名人になるという夢に挑戦し続けた生涯を描く。
聖が勝ち続けていく様を読んでいて嬉しくなる一方で、彼の夢を阻むように立ちはだかる病魔が何とも切なかった。とはいえ、常に死を意識し続けたからこそ、彼は命を賭けて将棋を指せたのかもしれない。それでも彼が健康で、今も生き続けていたら思わずにいられない、非常に魅力的な人物だった。