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ヒトラー政権下600万ものユダヤ人を虐殺したドイツは、連合国の占領を経て1949年ドイツ連邦共和国として再生した。その前年、ホロコースト生存者らユダヤ人の... 続き

コメント

旧日本植民地の人々が「心からの反省」を求める時、具体的にそれは一体どういう状態なんだろうとよく思う。金ではない、気持ちだという人もいるが、ある一国の国民全てが一つの心を持つというのはありえない以上、やはり条約、立法、補償・賠償という政治によるカタチが必要になる。この本は、ドイツはこんなに素晴らしいのに日本はダメですね、という本ではない。例えば以外にもある方面への補償は2015年までされていない。ならば、今までされてきた補償とは、なぜどのようなリアルポリティクス(現実政治)でなされたのか。それは(西)ドイツの利益追求の過程でもあったことが明らかにされる。日本と違って早々に再軍備をし集団安保の中枢の座にも座るのだ。(一方で東独は全く熱心でなかった。)
一読して、やはりこの本から日本のこれからの政治が学ぶべきことはたくさんある。ただ、過ぎてしまった年月、地政学、相手国や国際状況を考えると、実行は全く簡単ではない。
一つヒントになりそうな点があるとすれば、ドイツは自国民の強制動員や戦争被害に対しても責任追及と補償を行なっていること。これが筋や法理の上でも現実政治の上でも、国際補償の遂行に大きな力となったように本書は読めた。最近、原爆手帳の交付が、二次被爆者や「韓国の被爆者」にもなされた。我々はそれを苦渋の被爆者運動と司法・行政の呼応の一つの形として安堵する事はあっても、反日運動による被害とは思わないだろう。ここに至るまでのリアルポリティクスを辿る事で、我々自身の戦後を否定的でなく他者と見直すことは、できないか。
ちなみにこのサムネイルは本扉の写真で、カバーはもっとカッコいいですよ。

読者

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社会

知の越境法 「質問力」を磨く

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高橋太介

最近読書の素晴らしさに気がつき、…

多くを学び、多様な視点から俯瞰して物事を捉えることを勧めている。 自身の転身や、越境のメリット、そのノウハウを伝えているため、読みやすくわかりやすい。その上、単純に面白い。 ①無知の知を学ぶ。 ②実際に知らない分野を学び、停滞を破る ③越境の際、両者の共通点を見つける。 ④自身を相対化。多様な視点を持つ。 これが越境の流れ。

1日前

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THE LAST GIRLーイスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語―

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電子書籍ラバー 記憶に残すために…

怖いほどに、つい先日世界のどこかで起きた実話。あまりに多くのニュースが日々飛び交い、物理的にも心理的にも遠くなり、麻痺してしまう。宗教とは何かを考えてしまう。特に無宗教が多い日本人にはわかりにくい部分があるのかもしれない。宗教は、人を救う以上に、苦しめているのではないか?人に、他者を傷つけ、殺す理由を与えてしまっているのではないか。でもそんな議論を展開してしまうと、著者の一番伝えたい、守りたいメッセージに相反してしまう。貧困や、憤りが、宗教と絡んだ時に、人に何をさせてしまうのかを考えさせられる。

5日前

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異教の隣人

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

興味深い皆さんが話題に出されていたので手にとってみた。日本の特に関西を中心にいろんな宗教施設や団体を僧侶でもある宗教学者を中心としたメンバーが訪問し対話する、というもの。とりあげられている宗教団体はイスラム教、ジャイナ教、ユダヤ教、台湾仏教、シク教、ベトナム仏教、ヒンドゥー教、正教会、韓国キリスト教、コプト正教、朝鮮半島の巫俗、で他に外国人墓地、修道院、ペルーのカトリックの祭、日本人ムスリム、ブラジル教会、ムスリムのファッション、ラマダン明けの祭、タイ仏教の終末ケア、イラン人の商人、在日クルド人、春節を祝う人達、なども訪れる。共通していることは異郷にあって同一の宗教体験を共有できることが人々の心を強くしている、ということ。文章は記者が手がけていて読みやすく、日本にもこれだけいろんな宗教が入っているのか、という驚きもあり非常に興味深かった。

5日前

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