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コメント

本書は、新宿ゴールデン街で右翼左翼の活動家や有名無名の芸能人たちが出入りをする店を営業し、ブラジル奥地でも拳銃片手に店を営業しサンパウロに私設図書館を作った日本人女性佐々木美智子さんに、その来し方を聞き書きしながらまとめたもの。
とにかく発想が自由でパワフルな女性なんだけど、なんだか派手な東京・ブラジルでの暮らしよりも、軍隊でのリンチで長兄を喪ったり家族の反対を押し切って結婚、離婚して故郷を追われた前半生の描写に心魅かれた。
心の土台はやっぱり子どもの頃の原体験によって作られるんだなあと。
最後の知人たちへのインタビューで語られる彼女の目標に対するひたむきさ、落ち込んだ人に向けられる明るさ、どうしようもない人にも向けられる優しさに感動する。
そこには自分語りの際には自分に厳しい彼女の、「マリア」と呼ばれた一面が現れているから。
本当にカッコいい女性だ。

読者

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