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コメント

時間も場所も定かでない、遊女屋街くらいしか目立つもののないうらぶれた島。
拾われ、遊女として売られるために育てられる少女白亜と、彼女にそっくりな弟スケキヨ。
二人の過酷な運命を恐ろしく、そして美しく書き上げた作品。

読者

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千早茜の本

透明な夜の香り

透明な夜の香り

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人生で何度目かの読書熱

色彩に溢れる美しい文章。 非日常的で幻想的、美しさを経由して、やがて日常へ戻るという体験ができる。 あぁ、いい本だ、と思う。 この物語に登場する人たちはみな、過剰ななにかを持っている。 或いはこれを才能と言ったり、障害と言ったりもするだろう。 過剰といえば、ことばの美しさだ。 物語自体も素敵だが、ひょっとすると、ストーリーテラーの才能がある人ならば容易に語れる程度の物語なのかもしれない。 しかし、この物語は語りではなく、この作家が書いた文字を読むという行為でしか美しさや瑞々しさまでを堪能する事ができないように思う。 例えば、ある作家の本は読めば映像として生き生きと見て取れる。 しかし、この作家はおよそ読むという行為でしかこの美しさに触れる事ができなさそうだ。 この作家の文章は美しいが、その美しさからは暴力的な一面を感じる。 ある種の女性搾取的側面をどうしても感じてしまう。 決してフェミニズム文学ではないし、社会派ではない。 幻想的な物語であるのは間違いない。 しかし、そこに女性性の痛みやぐちゃぐちゃとした病理の深さが漂ってくる。 この痛みや恐怖、わかりあえないが共感に巻き込むという暴力的、操作的な部分もこの物語と作家の舞台装置なのだろう、それがあって美しさを際立たせる。 暴力的な美しさ。 決して美しい暴力ではない事だけは強く指摘する必要があるだろう。 この本を読んで、良い物語とは死と再生の物語なのではないか、と考えてしまう。 この物語と文章の美しさの前に、語れる事は少ない。 なにかを言う以前に暴力的な美しさに溺れてしまう。

6日前

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