Btn appstore Btn googleplay
9784152098450

GDP(国内総生産)を拡大し続ければ、我々は幸福になれるのか?『日本‐喪失と再起の物語』で話題を呼んだ《フィナンシャル・タイムズ》の元東京支局長が、日本の... 続き

コメント

FTの編集者がGDPという概念の不完全さと代替となりうる指標について説明した本。東京支局にいたこともあるということで、ちょいちょい日本についての言及もある。
簡単に要約すると、GDPは1920年代の世界恐慌下、クズネッツが初めて概念として確立させたもの。単純な値段の総計なので、単純化して言えば、渋滞でタクシー代が余計にかかったらそれはGDPを押し上げる一方で、ネット通信料が値下げされたらそれはGDPを引き下げる。創始者のクズネッツもその欠陥には気付いており、GDPはあくまで経済活動の近似値でしかないと考えていた。
近年環境問題がより深刻になる中、GDPの「誤差」はより大きくなってきているにもかかわらず、それがあまりにも強力な(単純で分かりやすい)指標であるがゆえに、政治家も皆GDPを成長させることを政策目標にしている。しかし経済成長の是非を語るために環境破壊とのトレードオフを語ることは避けては通れず、GDPはそのトレードオフをうまく可視化できているとは言いがたいため改良の余地がある。代替となりうる指標について色々な人の取組み、研究を紹介する。著者自身、完全な指標はない(特に、環境破壊によって失われる「価値」を数字にすることは極めて難しい)としつつも、何もしないより、他の指標をトライしてみる方がマシだ、という結論。

言っていることはしごく真っ当で、理解できる。何もしないより環境の「価値」を可視化する努力をする方がまだマシだ、というのもその通り。ただ、GDPに関する議論は環境問題という視点からのものだけではなくて、サービス業やIT産業の価値を正しく測れているのかという論点もあるはず。戦間期に作られたという経緯からも分かる通り、経済のほとんどが製造業だった時代の産物であるGDPによって、GAFAやBATなどの企業のもたらす経済効果は正しく測れているのだろうか?もちろん広告収入とかは計上されているんだろうけど、GoogleやFacebookが世界にもたらした途方もない利便性は正しく捉えられているのか?環境問題よりもむしろそっちが自分の問題意識だったので、今度はもう少しそこを掘り下げている本を探したい。

読者

A3bc5656 a93c 4b59 a56e 4067119d6e79Icon user placeholder

ビジネス

居酒屋チェーン戦国史

居酒屋チェーン戦国史

Bf7b6cac ec2c 42a1 8c3d e94159cf5c97

nebe

本好き

ネオンが時代の移り変わりを表す。 人生の節目ごとにお世話になった、居酒屋チェーンたちの誕生ストーリーが一気に把握できる。 成功の秘訣は、 ・明確なコンセプトとターゲット設定 ・トップを狙う執念 ・若い時の経験と苦労から学んだ逆境魂 ・運命的な出会いと縁 ・消費者目線の店づくり ・そして、誰にも負けない情熱! 逆風が続く居酒屋業界の生き残りをかけた、新たな世代交代が楽しみ。 いつの時代もお酒は人を酔わす

1日前

Icon user placeholderIcon user placeholder
戦略の創造学

戦略の創造学

A9504c83 10b8 4512 a256 3f075c9db531

Yoshi Yasumoto

本を読むこと、勉強する事に逃げて…

デザイン思考を、すんなりこれまでの戦略策定のステップにいれる、考え、方法を説明。 わかりやすく、入口にはよいほんです。

7日前

高橋宣行の発想ノート

高橋宣行の発想ノート

5543d474 6380 4c2f b69a f80530976777

ぱんだお

歴史、ファンタジー、ノンフィクシ…

今でも色褪せない「考え方」のポイントが簡潔にまとめられていてよかった。 発想するには、やはり現場での情報収集が必要。 また、ビジネスマンもアート的感覚が必要で、差別化できている要素?事象もアートなのだと知った。 定期的に読み返して、実践していきたい。

7日前

A9027523 1118 483c 9df2 b96860d6dcfe7a2174b5 7576 4432 93ae db1f3735e17e15fea761 1ecc 4f2c 9bad 17edd272b21c 8