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1995年3月20日の朝、東京の地下でほんとうに何が起こったのか。同年1月の阪神大震災につづいて日本中を震撼させたオウム真理教団による地下鉄サリン事件。こ... 続き

コメント

地下鉄サリン事件から25年、先日のニュースで事件により脳に重い損傷を受けその後遺症と闘ってきた女性が亡くなったこと知る。この女性とその兄の事は「アンダーグラウンド」村上春樹著講談社、読んでいたので無力感というか人生の不条理について改めて考える機会となった。本書は事件の被害者達のインタビュー集である。不条理な暴力によって損なわれた事件前の日常生活を丹念に聞き出すことによりその尊厳を回復する一助になっているのではないだろうか。被害者達の人となりを限りなく優しく描写しているのも印象深い。

只、本文中のインタビューにあるように

「戦争が終わって何十年かのあいだに経済が急成長して危機感を欠いたまま物質ばかりが大きな意味を持つようになって、人を傷つけてはいけないだとかそういう気持ちがだんだん薄らいできた。そういうことは前からいろんなところでいわれてきたわけだけれど、それが実感として迫ってくるようになったんですね。」p.150

四半世紀が過ぎたネット社会の今日その危惧はより一層加速し他人に痛みを想像できないまま親指ひとつで人を傷つけていく。

最後に先日亡くなられた女性の兄が報道機関に寄せたコメントを紹介して女性と事件で亡くなられた方のご冥福をお祈りしたい、

「今年3月10日、病院に案内していただいた時には、亡くなっていますと言われました。
私は耳元でこんなことを言いました。

『幸ちゃん、25年間よく頑張ったね。お兄ちゃん、自分が頑張って下さいとまわりの人から言われてつらかった思い出があるから幸ちゃんには言わなかった。でも幸ちゃんはリハビリ、さまざまな困難に打ち勝って笑顔もみせてくれたよね。だから幸ちゃんにはリラックスしてオウムなんか忘れよう、楽しくいこうよ、って話したよね。でもお兄ちゃん、今は言うよ。25年間本当に、本当に頑張ったよね。お疲れ様。幸子、これからはなにも頑張らなくていいんだよ。ゆっくり休もう』

幸子、私たち家族に携わってくださった皆様ありがとうございます。本当に感謝いたします。」
2020年3月20日朝日新聞朝刊

その他のコメント

20年前の3月20日に何があったのか。あの日を境に分断された(ように感じた)人たち。日常は、こんなに簡単に、前触れもなく断ち切られるほど脆い約束で結びつけられているのだ。

川上未映子との対談本から、読んでみようかなと。つらつらと読める。この本は彼にとってかなり重要な位置を占めると本人が言ってたのだけど、そうなんだ。なお騎手の指導者(外国人)の手記は、英語→日本語(村上)翻訳となっていて、翻訳文が村上ワールド全開というところがちょっと笑える。本当に翻訳好きなんですねー。
___
さきほど、小田急各停のなかで読了。あとがきが素晴らしい。意味がなければスイングは...でも感じたのだけど、彼は極めてロジカルが考え方をする。まるで理系男子みたい。彼の言う物語を理解できれば、もう一段深く付き合っていけそうな気がする。

読者

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村上春樹の本

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みかんぼうや

電子書籍ラバー 記憶に残すために…

著者が自身の父について記憶と下調べをベースに回顧する。著者の父は青年期に戦争を経験し、実際に何度か徴兵、出兵した。戦争について多くを語らなかった父ではあったが、数少ない父からの情報や、在籍していた部隊の史実から想像される情報から父が戦争からどのように影響を受けただろうかを語る。 父にインタビューをしたわけでもなく、多くの情報はないが、著者の美しくスムーズな文章と少ない情報を徹底的に下調べした事実から、戦争の惨さや戦死しなかったとしてもいかに一塊の青年を傷つけただろうかが想像できる。 著者が後段で語る。"我々は、広大な大地に向けて降る膨大な数の雨粒の、名もなき一滴に過ぎない。固有ではあるけれど、交換可能な一滴だ。しかしその一滴の雨水には、一滴の雨水なりの思いがある。一滴の雨水の歴史があり、それを受け継いでいくという一滴の雨水の責務がある" 非常に短い本で、感動する小説でも笑えるエッセイでもないが、パパッと読んで、日本の歴史や、父子の関係、などについてぼんやり考える軽いおやつのような本。

27日前

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