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最強のコンビには何を語ってもらっても面白い。今回は、各章で3~4冊の書籍を参考資料にして、現代社会を縦横無尽に斬りまくる。 まず、第1章のテーマは「人新世... 続き

コメント

「本物の知性をなめるなよ。」という煽り気味の帯コメントで損してる感があるが、いくつかの本の書評として見るととても参考になる。背景思想や世相なども含めて解説してくれるので、興味が湧きやすい。

聞き手(?)の池上氏がうまく流れを作っていく会話録なので、書いてることは難解でも、格段に読みやすい。
特に興味惹かれたのは最終章の「日本人論」。

その他のコメント

テーマが「教養を以て現代の様々な事象を再解釈する」というところだと思うのだが、終始著者の2人の周囲を見下す発言が鼻につく。

また肝心の切り口に関しても、古典の教養をベースに議論していくのだが、再解釈と言うには弱い、「これは昔から議論されている○○の延長にある話だ」「その通りですね」という踏み込まない対話に終始しており、悪い意味で衒学的なやり取りに滑稽ささえ感じてしまった。

少なくとも私の考える教養の面白味、それを持つことで目の前にずっとあったはずの現実に新たな論点や意味が見出され、世界の見方が変わるといった面白味はほとんど感じることができなかった。

個人的な価値としては、読んでみたい古典のリストができたといったところだろうか。

読者

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池上 彰/佐藤 優の本

真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960

真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960

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Toru Omae

欧米ミステリを中心に読んでいます…

タイトルと真っ赤な表紙に惹かれて。個人的に全体主義が嫌いなので左翼的なものも好まないし内ゲバやテロ行為をする人たちというイメージもあって嫌悪感すら持っているのだけどそれ故にちゃんと学んだことがなかった。最近、資本論が注目されたり欧米でも格差問題を扱ったベストセラーが出るなど左翼的な主張に注目が集まっている気がしていて、日本の左翼活動は何ができて何を間違ったか、を理解していないとおかしなことになるのでは、と思ったこともあって読んでみたのだけどまさにそういう目的で出されたものらしい。戦後、収監されたり迫害されていた共産主義者や社会主義者が広報活動できるようになり共産党や社会党を結成、自民党と社会党のほぼ二大政党制みたいな時期、いわゆる55年体制ができるところまで、が本作でカバーされている。一時期は最大野党であった社会党がなぜ今見る影もなく落ちぶれてしまったのか、かねり特殊な思想団体と思われた共産党がソビエトほうかいにも関わらず今でも一定の勢力を保っているのか、などが語られている。高校時代に既に社会党の下部組織に所属していた佐藤優とNHK記者として左翼系の取材を重ねてきた池上彰の2人はこのテーマを語るにはうってつけで他の対談よりも活き活きしているような気がした。共産党特有の弁証法(個人的には弁証法なのか?という気がするが)による無謬制というか、の危険性についても説明されておりかなり充実した内容。早く次作が読みたい。こういう作品に対しては珍しくそう思っています。面白かった。

10か月前