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ぴあーす 2017年以降に読んだ本をストッ… |
率直に言って、参考になることしか書いてない名著。
小手先のスキルではなく、仕事で人と向き合う上での本質が柔剛折り混ぜながら書いてある。
1.プロジェクトは始まる前にすべてが決まる
・人は印象に左右されやすい生き物。初期段階で関係者の期待値をコントロールし、必要な人材を確保することでその後進めやすくすべし(交渉のカードにする)。初期段階でのアピールしすぎに注意(P.28-30、72-76)
・「アクティブ・ノンアクション」に陥らないための最重要事項は、PJ意義をメンバーと共有すること。そうすれば些末な仕事を意思決定含めメンバーに任せることができる(P.38-40)
・論理設計が破綻してないか?リスクがないか?を見極める(P.44-46)
・プロジェクトオーナーを明確化し、その期待を言語化させることでコミットメントを生むことが、PJの円滑な推進のためには必要(P.53-54)
・優秀なメンバーに簡単なモジュールを任せ、それについてはマネージャーは忘れる(P.62)
2.プロジェクト序盤に注意すべきこと
・メンバーのやる気がないのはリーダーのせい。PJ意義の刷り込みと期待する役割の明確化が大事(P.90-93)
・オーナーが複数いる場合は個別に会わない。皆が集まる場で議論させ、結論が出るまで待つ。決してなあなあで終わらせない。生意気なやり方で(P.118-122)
3.プロジェクトをうまく「着陸」させる
・定例では、必ず進捗だけではなく、アクションから得られた示唆や洞察を踏まえた仮説を提示する。たとえ対立があったとしても、意見交換がないと意味がない(P.133-136)
・マイクロマネジメントは悪だが、PJスタート時とクロージング時は自ら操縦桿を握れ!(P.165)
4.計画を成功に導くリーダーシップ
・嫌われることを恐れない。「慕われる」「恐れられる」の高次元での両立が必要(P.171-174)
・会議でもなんでも口火を切って話し始めると、場のコントロールが長けるようになり、受け身にならなくなる。(P.181-182)
・失敗は責めない。原因究明し再発防ぐのが大事。(P.183)
・いつも上機嫌でいて、相談しやすい空気を作る。(P.190-192)