筑摩書房の本

その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。

その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。 山本 貴光/吉川 浩満

やさしい『嫌われる勇気』か…?! 古代ローマの哲学者、エピクテトスの教えを現代に置き換えて考えてみよう!という本書。一番最初に語られる権内、権外を見分けることの大切さなんて、まさに「課題の分離」と同じでは…。いや、確かに古代ローマの方が古いかもしれないけど…まぁでも、知識人の行き着くところは皆同じなのか〜と思うと、この考え方は結構的を射てるのかもな。 分かりづらいエピクテトスの考えを丁寧に繰り返し教えてくれるので、とっても優しい。だが少し、優しすぎると感じる人もいるかも

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評伝 獅子文六

評伝 獅子文六 牧村健一郎

0175 2020/01/28読了 娘と私、また各小説のあとがきや解説などで何となく知ってきた獅子文六の半生を知れた。「昭和」という時代も知れる。 今のところ私が読んだ作品は再評価後に人気になった作品が多いぽい。戦中・戦争直後の作品の方が当時は人気だったようだ。 まだ読んでない作品もどんどん読みたいし、映画も観たい。

本屋、はじめました 増補版

本屋、はじめました 増補版 辻山良雄

本屋をはじめたい人の背中を押してくれる素敵な一冊でした 開業までの前史として、辻山さんが勤めていたリブロでの日々が描かれています 池袋本店でのフェアやイベント、お店の終わらせ方など 「どんな姿勢で挑むのか」 大きな書店での働き方について、たくさんの気づきがありました 後半からは、出店するまでの実務的な情報が想像以上の丁寧さで綴られています 最終ページには事業計画書や営業成績表も掲載されており、数字を見るとかなり具体的にイメージできます もし自分のお店ならこうしたいな…とつい想像してしまいました 黙って売っているだけでは売れない時代 自分の経験を文章で残し、活かしてほしいという想いからこの本は生まれています 「はじめに」で、何かを始めようと思っている人へ、とありました 本屋をはじめたい人はもちろん 今、何か一歩踏み出したい人にもぜひ読んでほしい一冊です

ことばの教育を問いなおす

ことばの教育を問いなおす 鳥飼 玖美子/苅谷 夏子

毎日会話しているようで、実は極端な省エネモード(摩擦を起こさず通りのよさそうな言葉で間に合わせ、かんたんに共感しやすい短い言葉を多用する)を繰り返す日々を過ごしていることを実感。 思考力を鍛えるためには、小さな違和感を大切にして使う言葉を丁寧に選びたい。

世界最強組織のつくり方

世界最強組織のつくり方 國井修

その辺のビジネス書とは一味違うマネジメント論理。何せ、この組織はHIV、結核、マラリアの三大感染症を相手に、公的私的を問わず資金を集めてきて闘う国際組織。そこでは、徹頭徹尾実践的な「マネジメント」が求められる。医療福祉という結果が数字で読みにくい分野で、どのように目標を設定するか。説明責任(accountablity)と実行責任(responsibility)との差異。組織の目的と、個々人の働きをどう結びつけるか。ステークホルダー全員を動かして、プロジェクトを遂行するという断固たる意志と行動力に支えられて彼らは今日も任務を遂行する。組織論としても大変示唆に富む内容。

ザ・ヌード

ザ・ヌード Clark, Kenneth McKenzie

著者が日本語版への序文でいうように、「本書の基本的な議論は、〜紀元前五世紀のギリシャの流れを受けていない文化圏においては理解しえないに違いない」。バッハの宗教曲をどれだけ理解しているか、同様、この600ページの本を読むのにはかなりの忍耐を要する。 それでも読むのは、人間の裸体の表現に西欧の人々は何故これほど執着するのかという疑問からだ。 答えは?んー。

変半身

変半身 村田沙耶香

世界を皮肉的に見る事は誰にでもあったのではないかと思う。 その究極はニンゲンを辞めるという事になるのかなぁと。 でも、それが出来る人は選ばれた人だと思う。言い方が悪いが狂うしか方法がないかなぁと。 集団心理で、最後の場面に自分がいたら… 小さく声を出すのだろうか? そして、急展開をする要因になる人が人格が変わったと思うのだが、これは…。 復讐なのか?金儲けか? 村田さんの作品はいつも余韻が後味悪く残るが、それが魅力の1つになってるのかも。 村田沙耶香作品を読む前の気持ちは、ホラー映画を見る前の気持ちに似てる。

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父が子に語る近現代史

父が子に語る近現代史 小島毅

父が子に語る日本史の続編。 聖徳太子や推古天皇、源平合戦よりも身近であり 今も色濃く影響を受けている近代について考えさせられるかもしれない。割と辛辣かも

次の時代を先に生きる

次の時代を先に生きる 高坂勝

前作「減速して自由に生きる ダウンシフターズ」より、過激とは言わないが、とんがった感じがした。ワタシ的には、痛い所を突かれたということではなく、文字通り痛みを感じた。今はまだ、著者の領域まで振り切れていないということか。とは言え、近頃は迷走しているのが分かる。高坂勝氏の本から、悩みではなく迷いを受けて、考えているのだ。次の時代、か。そこに居場所があるのだろうか。

やっさもっさ

やっさもっさ 獅子文六

0170 2020/01/15読了 限定デザインの崎陽軒デザインカバーがかわいい。 元のカバーの束芋さんのイラストも、読み終わった後に見るとなるほどなあと。作品を要約したようなイラストが素敵。 ドタバタ喜劇。戦後の横浜の暮らしがわかる。喜劇だけど、横浜の戦後現実がリアルで大変な時代がこの街にもあったんだなと改めて思った。獅子文六自身が出身であり、住んでいたこともあって、横浜の街並みの描写が細かい。他の作品よりも風景がたくさん出てきて細かいなと感じる。 登場人物もみんな愉快。左右田寧もっと出てほしかったな! そして女性が力強い。亮子はもちろんだがいわゆるパンパン達や園長など、女性キャラが強くてたくましい。

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どこからが病気なの?

どこからが病気なの? 市原真

とても読みやすく、(月並みな感想ですが)病気についての難しい事を分かりやすく書いてくれている本だと思いました。「複雑系」…言われてみればまさにその通りの事なのですが、確かに人は物事を単純化したがる傾向がありますよね。多分それについて理解しようとしたり、深く考える事がめんどくさいのだと思います。しかし、このタイトルを見てこの本を読もうと言う方は、少なくとも病気について理解しようと言う気概がある方だと思うので「複雑系」な病気の世界に触れて、自分で今まで抱いていた病気のイメージとの違いを、是非楽しんで欲しいと思いました(・ω・)

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猫語の教科書

猫語の教科書 Gallico, Paul

0161 2019/11/26読了 猫語…!そういうことか! まさか猫視点の解説本とは思わなかった。こうして私たちは猫に服従させられてるのか…。声なしのニャーオ聞きたいなあ。

言の葉(2)

言の葉(2) 茨木のり子

あの、自分の感受性くらい自分で守ればかものよ、の茨木のり子さんの詩とエッセイ集。 中でも面白かったのは、金子光晴さんについて。金子さん自体が面白いのに茨木さんのエッセイ。面白くないはずがない。その中で言う、チェホフの名言、「男とつきあわない女は色褪せる/女とつきあわない男は馬鹿になる」また、金子さんの詩、「おれは六十で/君は十六だが、/それでも、君は/おれのお母さん。」