講談社の本

男子高校生を養いたいお姉さんの話(3)

男子高校生を養いたいお姉さんの話(3) 英貴

ちょっとずつお姉さんの秘密がわかってきた 実くん お姉さんを好きになり始めてないかなぁ 高校生男子の前に美人で巨乳でいろいろ世話をしてくれて ちょっと変態入ってるけど好意を向けてくれる人がいたら好きにもなっちゃうか 実くんも健全なる男子だし お姉さんの取り扱いにも慣れてきた実くん 今では年上のお姉さんの方が掌の上で転がされてる?

転生したらスライムだった件(18)

転生したらスライムだった件(18) 川上 泰樹/伏瀬

魔王達の前で繰り広げられる、リムル VS クレイマンの戦い。 激おこリムルに対して、まだ自ら戦わず他人を利用するクレイマン。 操られるミリム。 だけど、何やら周りの様子はおかしく…。 ミリムは本当に操られているのか? 意外に物語は単純ではなかったかもしれない。 様々な伏線が回収されている18巻でもあって、「そんな繋がりがあるのか!」とか、「リムルって何者なんだろう…」と新たに思ってしまったりも! そして、19巻ではようやくクレイマンが戦いの舞台に上がりそう。 魔王になったその実力、早く見てみたいものです。 どのくらいの強さなのか⁉︎ 乞うご期待。

真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960

真説 日本左翼史 戦後左派の源流 1945-1960 池上 彰/佐藤 優

タイトルと真っ赤な表紙に惹かれて。個人的に全体主義が嫌いなので左翼的なものも好まないし内ゲバやテロ行為をする人たちというイメージもあって嫌悪感すら持っているのだけどそれ故にちゃんと学んだことがなかった。最近、資本論が注目されたり欧米でも格差問題を扱ったベストセラーが出るなど左翼的な主張に注目が集まっている気がしていて、日本の左翼活動は何ができて何を間違ったか、を理解していないとおかしなことになるのでは、と思ったこともあって読んでみたのだけどまさにそういう目的で出されたものらしい。戦後、収監されたり迫害されていた共産主義者や社会主義者が広報活動できるようになり共産党や社会党を結成、自民党と社会党のほぼ二大政党制みたいな時期、いわゆる55年体制ができるところまで、が本作でカバーされている。一時期は最大野党であった社会党がなぜ今見る影もなく落ちぶれてしまったのか、かねり特殊な思想団体と思われた共産党がソビエトほうかいにも関わらず今でも一定の勢力を保っているのか、などが語られている。高校時代に既に社会党の下部組織に所属していた佐藤優とNHK記者として左翼系の取材を重ねてきた池上彰の2人はこのテーマを語るにはうってつけで他の対談よりも活き活きしているような気がした。共産党特有の弁証法(個人的には弁証法なのか?という気がするが)による無謬制というか、の危険性についても説明されておりかなり充実した内容。早く次作が読みたい。こういう作品に対しては珍しくそう思っています。面白かった。

獅子渡り鼻

獅子渡り鼻 小野正嗣

0238 2021/06/20読了 表紙のポップさとは裏腹に、暗い翳りのある話だった。 今生きているところでは明るいけど、元々暗い子でもないけど、尊と兄の環境が周りからすると「暗い可哀想な子たち」で。今のほうの世界でも大人たちは知ってるのか知らないのか。 母と兄がどうなっているのか語られないけど、明るい希望の話なんだろうなあとぼんやり理解…。

進撃の巨人(34)

進撃の巨人(34) 諫山創

なんとなく、エレンは悪者になっている予感はしていたから、納得のラストだったかな。 そこに行き着くまでのバトルや、ファルコの神秘の巨人化や、ミカサとアルミンの覚悟とか、見所満載だった。 …ジーク、本当は良い人だったんだろうな。 ラスト前の巨人バトルが壮絶すぎて読むの辛かったけど、でも良い展開でした。 全てが終わった後も変に浮かれているのではなく、現実的なのがさすが『進撃の巨人』だと感じた。 平和って尊いなって思った。 ジャンとライナーの友情は、許し合えたからこそたどり着けた境地で良いなって思った。 最後に少し寂しく思ったのは、ハンジさんだけでもいいからリヴァイ兵長の元に戻って欲しいと願ってしまった。 誰かと共に喜んで欲しかったな…。 でも、そういう厳しさも含めて、これが『進撃の巨人』なんだな…。 諫山先生、お疲れ様でした。

闇の盾 政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男

闇の盾 政界・警察・芸能界の守り神と呼ばれた男 寺尾文孝

山口組の作品を手に取った時に並べて売り出されていた作品。これも言わば闇の世界の大物が書いた回想録ということで興味を惹かれたので手に取ってみた。作者は長野の高校を卒業後に警視庁に入り機動隊で活躍するも将来に疑問を感じ警察を辞め、実業の世界に入った時に元警視総監の参議院議員秦野章の私設秘書となりそこで得た人脈や経験を活かして危機管理会社を経営、暴力団の組長から企業の経営者、果ては芸能人に至るまでのトラブル解決屋として活躍してきたのだという。作者の会社は電話番号非公開、ホームページも無く紹介制で年会費二千万ということなのだが多くの顧客を抱えているのだそうだ。作者の一番の功績として多くのページが割かれているのがバブル期のエピソードで、暴力団上がりの仕手筋に食い物にされつつあった日本ドリーム観光に秦野章から指示されて副社長として乗り込み闇の勢力の排除にあたったというもので数々の興味深いエピソードが描かれている。ということで最初は面白かったのだが読み進めるうちに要は一部の政治家や高級官僚、資本家たちがいかにずる賢く自分たちだけ特権と利益を得たのか、という物語であることに気がついてどんどん不愉快になった。そもそもがろくな担保も持たない作者が議員の口利きで多額の融資を受け都心にビルを所有するに至り、その収入で議員の交際費を全て賄っていたことがまるで美談のように語られている辺りから頭の中に疑問符がチラつきだし銀座で豪遊していて作者がバブルの崩壊で危機に陥ったあたりではザマみろとすら思ったほど。心の広い方は楽しく読めると思いますが自分は無理でした。

GIANT KILLING(58)

GIANT KILLING(58) ツジトモ/綱本 将也

「それよりお前は、自分のプレーに集中すればいい。ゲームに出始めた頃みたいに、周りに活かされ、周りを好きに使え。お前の周りには俺たちがいる。だからミスを恐れずプレーしろ椿。」

きのう何食べた?(18)

きのう何食べた?(18) よしながふみ

ケンジかわいいよケンジw食べ物は好きか大好きしかないとか。 そして今回特にシロさんの深い(重い)情が胸を打つ。 周囲の人との確かな絆を育みつつ、ゆっくりやってくる老いなど社会の営みを描いていて、ラブコメやグルメ漫画やBL?とかといった、単一のカテゴリに収めきれない漫画だと思う。

長い一日

長い一日 滝口悠生

 本書は夫、妻、友人、第三者と様々な視点に移り変わる。それは作中のテーマと考える 時間と記憶の感覚が混在するように視点も混ざり合い一つの世界を作り出していく。 「何かを思い出せば言葉になり、その先には誰とはっきりしなくとも誰かが宛先らしく立つ。どんな楽しい事でも、思い出すという行為の中には、必ず少しの寂しさがあって当たり前だが寂しさは過去形のなかにしかないし、誰かに向ける言葉も過去形のなかにしかないが、過去がなければ幸せだと感じることもたぶんなく、寂しさも幸せも思い出す愛着の影」p.27 「この日の八朔さんの涙もまた、表面的な理由や昂ぶりの下にもっと個人的な、絡み合ったいくつもの時間があって、そこに潜むなかなか言葉にはできない悔いや遠ざかってしまった喜怒哀楽に涙するのではないか」p.69 「もちろん子どもの頃や若い頃にはもっと複雑な思いや憧れや悩みがあったはずで、何かがあった影のようなものは思い出せても、いまではもう仔細にはよみがえってこない」p.158 友人である窓目君三十五歳の自意識過剰な滑稽さの裏にある悲しみが愛おしい。 そしてしょうもない妄想にふけることになる立ち寄った美容院で流れていたジム・オルークのアルバムは [Bad Timing]1998 リリー・フランキーではなく友沢ミミヨイラストがジャケットの2作は ①[Eureka]1999 ②[Insignificance]2001 そして、こちらも友人の八朔さんが住んでいるのは、阿佐ヶ谷と鷺宮の間で道路建設計画の為立ち退きになる可能性があるとのことだから補助第133号線にかかる白鷺のあの辺りなのかな。

ψの悲劇 The Tragedy of ψ

ψの悲劇 The Tragedy of ψ 森博嗣

再読。 島田文子さんがここまで主要な登場人物になるなんて、全く予想してなかったです。 自作でGシリーズは終了のようですが、いつ発売されますかね。読みたい.....!

猫狩り族の長

猫狩り族の長 麻枝准

とても拙く、完成度の低い小説です。この文章を読むような読書家が満足するような体験は得られないと思います。 しかし。 私はこの作家が作った音楽を、学生の頃から何万回も聴いてきました。そのときいつも感じる巨大な「何か」を、この小説の最終章で感じました。 だからこの文章を読んだ人に、一人でも最後まで読んでくれる人がいたらすごく嬉しいです。

本当に君は総理大臣になれないのか

本当に君は総理大臣になれないのか 小川 淳也/中原 一歩

田舎の生まれ育ちなので政治家というと地域のボスがなるもの、というイメージだったので東京に住んで選挙公報とかを見てスペックが高い人が多いことに驚かされた。本作品も東大法学部を出てキャリア官僚から政治家に転身した人物のドキュメンタリー。同名で映画にもなったみたいで店頭でプッシュされていたので興味を持った。四国のパーマ屋さんの息子で特に地盤や財産があるわけでもなく公立高校で野球にも取り組みながら現役で東大の法学部に入り「役人になって世の中の役に立て」という父親の言葉に従う形で自治省に入り、公務員の限界を知ってより世の中のためになろうと周囲の反対を押し切って政治家になった、という人らしい。選挙区には世襲議員で現役のIT大臣がいることもあってずっと比例復活で代議士活動しているらしい。この人の凄いところはきちんと政策があってそれは文書化されており(入手は難しいみたいだけど)本作でも「かなり練った政策だから簡単にブレないしなんでも聞いてくれて構わない」と言い切っている。かなりの理想論、という印象ではあるが政治家が理想を語り役人が実施を担うと考えるとこれぐらいの理想論でいいのかもしれない。政策だけではなく実現へのマイルストーンも公表しているところも素晴らしい。またTwitterで千本ノックと称して指摘や質問、そして攻撃にも回答していく、ということもずっとやっていて実際に見てみたけどもかなりの切れ味と真摯さだと感じた。選挙の前だけ駅前に現れて自分の名前を連呼するだけ、みたいな政治屋が多いけれども日頃から真摯に活動している人をこそ応援したい。その意味では個人的には同調できない立憲民主党の所属議員ではあるけれどこの人のことは今後も注目していきたいと思った。代議士なのに安アパートに住み続けてひたすら正論を吐き続ける、近くにいたらしんどいだろうけどこういう議員がいる

アルスラーン戦記(15)

アルスラーン戦記(15) 荒川 弘/田中 芳樹

アンドラゴラスとアルスラーンの再会。 そして扱いの酷さ。 タハミーネの無関心。 この親子は本当何なんだろうと思ってしまう。 この秘密は絶対知りたいと思う。 この扱いを知ったヒルメスが何か変わるのか? .その辺も気になります。

国家情報戦略

国家情報戦略 佐藤 優/コウ・ヨンチョル

約15年程前に書かれた本。 この手の本は、古い本を読んでもあまり得られるものはないと思っていたが、父親に譲ってもらった本ということもあり、読んでみた。 なかなか自分の知らない世界のことが書いてあり面白く、また、その未来である今読むことで答え合わせ的なこともしながら読んだ。 日本人には、「こういう国家情報(インテリジェンス)は大切だけれど、エライ人が頑張ればいい、あまり自分には関係ない、自分の生活に関わってこないし」という人、未だに多いんじゃなかろうか。

花野井くんと恋の病(8)

花野井くんと恋の病(8) 森野萌

花野井くんのお父さんはハーフで 花野井くんはクォーターだったなんて しかも父方の両親はイギリスにいて 花野井くんは一週間 イギリスに行くことになって初めてほたるちゃんと離れ離れ それだけで2人とも寂しくなっちゃうなんて どんだけラブラブ ほたるちゃんに片想いしている八尾くんも 想いが消せなくて辛いけど こればかりは仕方ない ほたるちゃん いい子だもんなぁ

ヴァンパイア男子寮(2)

ヴァンパイア男子寮(2) 遠山えま

美人(みと)は男装女子だけど ルカや蓮や周りの人達は男であると疑いもしない なのにルカや蓮は美人のことが気になって気になって仕方ない 2人は気付いてないがそれは恋愛感情 男だと思っているが本能で女だと感じてるのかな 吸血鬼のルカは運命の相手しか好きになってはいけないルールがあるため 美人に対する気持ちに踏み込めない だけど蓮は居場所がない者同士 美人のそばにいて守ることができる 蓮を好きになったら美人は楽になれるのに

ブルーピリオド(10)

ブルーピリオド(10) 山口つばさ

世田介クンとの関係性がホントに好き。 世田介クンの母親が毒親すぎて辛い。 大学一年生編もそろそろ終わり。 迷いの中にいた主人公は少し前に進めた感じ。 好きなものを、やっぱり好きだと言えるところまで来られた。

密やかな結晶 新装版

密やかな結晶 新装版 小川洋子

この人が薦めるのだから面白いはずと捜した本が見つからず…の時に有名な作家さんなのにそもそも読んだことが無いなと思い、何か一作と背表紙の情報だけで手に取ってみた作品。正直なところここまですごい作家さんだとは思っていなかった。舞台となる架空の島では次々とモノが消滅していく…この消滅の仕方が物理的に無くなるのではなくて人々の記憶から抜け落ちていく、というもので記憶から抜けてしまったものを人々が消滅させる…というか消滅させられる。例えばある花が「消滅」すると人々はそれが何かわからなくなってしまい、その花は物として存在するのだが人には意味をなさなくなるため破却しなければならない。このならないというところもポイントでまとめて燃やしたり川に流したりするわけだがそれを怠ると秘密警察の取り締まり対象になってしまう。記憶をずっと保持できる人もいるのだがそういう人たちは秘密警察に連行されて…という物語。こんな分かりにくい設定〜自分の説明が下手なだけではないと思う!〜の荒唐無稽な物語をこんなに自然に読ませるというのは只者ではない気がする。イデア論とか実存主義とかそういう哲学的な深い背景があるような気もするがそれが鼻につく感じもなく物語世界に引き込まれててしまった。マッカーシーとかオースターとか欧米の作家のデストピアものとは一線を画す静かな物語。素晴らしかったです。不学を反省し、他の作品も読んでみたいと思いました。