幻冬舎の本

リベラリズムの終わり

リベラリズムの終わり 萱野稔人

哲学的視点からの考察、素晴らしかった。見方が幾重にも広がって、自分のためになりました!

読書で離婚を考えた。

読書で離婚を考えた。 円城塔/田辺青蛙

もともと、円城さんと田辺さんのご夫婦ってどんな感じなんだろうか?と興味があった。お互いに薦めあう本はそれぞれの個性が出ている。ブックレビュー本でちょっとクセのあるものを探されてる方におすすめ。

イマジン?

イマジン? 有川ひろ

この人の本はうまく読ませるなあ。飽きないし、ワクワクの仕掛けについやられてしまう。

オーディションから逃げられない

オーディションから逃げられない 桂望実

読書から学ぶことや考えることは十人十色。なんでこんなことがてきないの。難しいことは言ってない、一つづつ丁寧にすれば、誰でもできる。この本を読んで、部下や同僚にもっと優しく喋ろうと思いました。

某

某 川上弘美

家族、愛情をめぐる物語。 幻想小説かもしれないし、SFかもしれない。 いずれにしても奇書、だと思う。 書店で偶然立ち読みを始めて奇怪な物語に一気に引き込まれてしまった。 それまでの記憶が一切ない、自由に姿形性別も変えられるという存在が主人公である。 物語にはどこか優しさと危うさを感じる。 この存在は人間と類似の姿をしている様子だが、人間性はあまり豊かでは事が多いようで、感情が偏っていたり、或いは欠如していたり、そしてその行動も何処か偏りがある。 人間性とは共感性ではないか、と考える。 親(家族)がいて、ピア(友人)ができて、恋人を作り、家族ができる。 しかしこの存在には始まりの時点で家族は存在せず、ある日突然この世界に誕生する。 物語冒頭の医師と看護師が疑似的な両親の役を果たそうとする。しかし、姿形・性別・年齢が変化してしまう(させる)ために、成長という物語を十分に吟味できない。 ここで、家族関係或いは重要な、親密な他者と関係を結ぶという事は物語を共有する事である、という考えがよぎる。 所謂ナラティブな関係性、或いは家族神話と呼ばれるものであって、その物語を共有するためには共感性が必要となる。 共有できる物語と共感性が有ればこそ、対人関係・対象関係は円滑で愛情深くなるのだろう。 そして、人間の姿に擬態するが人間性、共感性に乏しい彼等は家族や親密な他者をなかなか獲得できず、そして日々の糧も安定がなく何処か居心地が悪そうでもある。 居心地が悪くなれば、或いは何かのきっかけがあると姿形・性別・年齢・性格も変化させる。 解離性障害。 この古くて理解が難しい精神疾患をどうしても連想してしまう。 この疾患は多くの場合、幼少期早期の心的外傷或いは、幼少期早期から継続される養育者の情緒的応答性欠如がその病因とされる。 記憶が途切れる解離性健忘、記憶が交代して別の人生を送ってしまう解離性遁走、自分の姿が別の視点で見える離人症、そして人格の交代が生じる解離性同一性障害と様々な様相を見せる。 最も困難な場合は養育からの虐待によって、虐待されている時の自分を感じさせず、別の記憶・人格を構築してやり過ごそうと始まり、やがてストレスに直面する度に新しい人格を形成させるようにしてしまう。 従って、人格は二重人格から多重人格へ移行してしまう。 この疾患のひとたちとこの物語は重なってしまう。 彼等に必要なのは、他者との十分に安全で保護された安定した関係性であり、そのためには共感性をもてる他者との交流が必要となる。 この物語は人格を統合する物語であり、損なわれつつある人間の共感性に迫る物語だと思う。

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しらふで生きる

しらふで生きる 町田康

2019/12/26 読了 町田節炸裂❗️ 「脳髄がええ感じ」で書いても、町田節は健在ですね❤️ 読めない漢字がいろいろあって、辞書を引きつつ読みました。ちょっと賢くなった気がします(^。^) 酒を止めるきっかけなんて、人それぞれ。そんなに大仰に考えなくてもいいんじゃないでしょうか。僕は、きっと、死ぬまで呑み続けると思います。まぁ、「負」を引き受けるほど飲むわけでもないしねー。

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一度死んでみた

一度死んでみた 澤本嘉光/鹿目けい子

ページ数はそんなに多くないのに読んだ後は満足感に浸れる楽しい小説だった。愉快な伏線が張り巡らされている。 人生において大切なことは何かをポップに描いた安心しながら読むことのできる作品。

とんでもない甲虫

とんでもない甲虫 丸山宗利/福井敬貴

世界には色んな昆虫がいるんだなぁ。かっこいいヤツが沢山載ってて見てるだけで楽しかった。実物を見てみたい。

のまえで

のまえで 原田マハ

本で泣いたのはこれが初めてでした。 凄く良い短編集で、美術館に足を運びたくなった。

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食のほそみち

食のほそみち 酒井順子

わたしが日頃読む「食」に関するエッセイは、日常の食事のありがたみとか特別な会での食事だとかをつらつらと書き連ねていくタイプのものなのですが、酒井順子さんの鋭い洞察力にかかると、日常の食生活はこんなにも「その人そのものを表すもの」と化してしまうのか!と驚きました。 たったそんなことだけで?!と言いたくなるけれど「…たしかに」と妙に納得してしまう説がたくさんありました。そして、名付けの面白さ。笑 「無駄海老」って安直そうだけど、一番的確に表現しきってますし。 わたしの何気ない「食事」にも、わたしを表すあれやこれやが滲み出ていて、もしかしたらそんな所から私は相手に何かしらを感じ取られてるかもしれない…そう思うと、日常に接している食事って、自分を作り上げる要素として切りたくても切り離せない存在なんだなあと痛感しました。 とりあえず、作者の酒井順子さんの観察力には感服します…!

同人誌をつくったら人生変わった件について。

同人誌をつくったら人生変わった件について。 川崎昌平

会社員の主人公が周囲の同人誌活動をしている人たちから影響を受け、マンガを描いて本を作り、同人誌のイベントで自分が作った本を売ることが描いてあるマンガであり、同人誌の作り方・売り方が書いてある指南書でもある本。なぜ本を作るのか? 作った本をイベントで売ったら何が起きるのか? などといった同人誌の創作活動、販売等の模索や楽しさが伝わってきます。イベントで本を売る行為は僕は一箱古本市というイベントで何度も経験しているので売れる喜びはよくわかる(僕が売ったのは自分で作った本ではありませんが)。会社員でも同人誌活動はできる、ということがこの本のテーマの一つで、かつ親近感を持ったポイント。

銀行籠城

銀行籠城 新堂冬樹

主人公の一人である五十嵐はなかなか魅力的だし、バイオレンス描写は割と壮絶で心惹かれたが、五十嵐の過去のパンチが弱くて(そこそこ壮絶な過去だが語られ方がサラっとしすぎている気がする)前半の壮絶さとのバランスが悪く感じた。娯楽小説としてはちょっと時代を感じる印象がある。あと五十嵐のモノローグ(地の文における心情描写)には高校生が考える「俺が考えためちゃすごい犯罪者」みたいな臭みは正直ある。 しかし倫理や道徳に対する思考実験みたいな意味ではかなり心動かされたし、夢中になって一日で読んでしまったのでつまらなくはなかったのだと思う。再読したいとは正直思わないが面白かった。 銀行内の役職事情や警察の内部事情などはよく取材されていてためになった(今も通用するのかはわからないが)。

あの男の正体

あの男の正体 牛島信

成功した軍医との二足のわらじを達成した森鴎外ではないが、現役弁護士の牛島信氏が書いた本に興味を持ったのは、自社が入居しているテナントビルの以前の敵対的買収防衛に一役買ったらしいことを、彼自身のブログで拝見したことによる。この本を読んだことの思わぬ収穫は、「内外海行」という架空の中堅商社の事業承継を巡る男女小説において、ビジネスでは人は必ずしも合理的とは言えないという行動に出ることがあるという心理学の文脈で、自分の考えが深まったことである。また、株の分割の仕方なども、著者がプロフェッショナルであることから、参考になるテクニックだと感じた。さらに、実在する芸術作品や日本料理屋の名前も出てきて、調べながら読む過程も面白かった。牛島信の著書を、また機会があれば読みたいと思う(特に前述の敵対的買収防衛の一件については内容を理解したい)。

ワルツを踊ろう

ワルツを踊ろう 中山七里

21世紀の津山事件。 というか主人公、村に溶け込むやり方アホか…と思うくらいギャグすれすれ。感情移入出来ないぶん、かえってドライな感覚で読めた。 キナ臭いと思っていた人物が、やはり黒幕だった。限界集落版アウトレイジ。 全員悪人で気分がけったクソ悪い。 とりあえず黒幕には報いあれ。

潔白

潔白 青木俊

この国は、父を二度殺した

祝祭と予感

祝祭と予感 恩田陸

マサルは全身が耳になってしまったような気がした。身体全体で、すべての肌で、音を聴いている。浴びている、吸い込んでいる。

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