幻冬舎の本

某

某 川上弘美

訳あって久々の読書となったが、あぁこれぞ川上弘美という読後感。この物語でないと語られない、人間が人間になるとはどういうことなのかを深く掘り下げた作品。そしてさすがと思ったのは、男⇄女の恋愛が取り払われて、人⇄人の物語になっているということ。見事としかいいようがない。

ゴッホのあしあと

ゴッホのあしあと 原田マハ

原田マハさんの美術の史実をもとにしたフィクション小説「たゆたえども沈まず」に続けて読みした。 ゴッホ、印象派、浮世絵、その当時活躍した日本人画商など、小説によって興味を持った事柄についてのノンフィクションの部分を知ることができたので、読んで良かったです。

ウチダメンタル 心の幹を太くする術

ウチダメンタル 心の幹を太くする術 内田篤人

ちょうど受験で心が折れそうになった時に読んだ。自分は"大口叩いて失敗するキャラ"みたいなの作ってて17年生きてきたけど、そういう考え方よりも内田の言う"冷静な心"を持つことも考え方に入れてみると心が落ち着くかなと思った。 最初の方にも述べていたけど、あくまで内田自身の考え方でそれを吸収するのは自分次第だと言う構え方が彼らしくて良かった。

ヒトコブラクダ層ぜっと(下)

ヒトコブラクダ層ぜっと(下) 万城目学

2021/09/16 読了 梵天・梵地・梵人、そして銀亀三尉の活躍によって無事帰還。万城目版ハムナプトラ? なんだか『竜の柩』を読みたくなってきた。

ほねがらみ

ほねがらみ 芦花公園

怪異現象を複数の視点から組み上げていくスタイルの作品。 ネット怪談、寄稿記事、ブログ、知人の体験談。さまざまなエピソードが、集まっていく中で、物語の解像度が次第に鮮明になっていく。 主人公のSAN値が、ガリガリ削られていく展開も怖い。

信長、天が誅する

信長、天が誅する 天野純希

大河ドラマもそうだけど、なんとなく裏切った光秀は実は大義に沿っていたのだ、みたいな説があって信長贔屓の自分としてはこれが気に食わず...ということで打倒信長を願った五人〜明智光秀、武田勝頼、お市の方、今川家の家臣、一向宗の僧侶〜から見た信長の物語、とあったので手にとってみた。小難しい理屈や新説の類はなく娯楽作品に徹した内容で楽しく読めた。特に光秀に関しては案外こんなところが謀反の理由として正解なんじゃないのかな、という印象。さらっと読めて楽しかった。

別ればなし TOKYO2020.

別ればなし TOKYO2020. LiLy

2020年 コロナと死と炎上と距離。 ブランコのように離れたり近づく距離の、もどかしさたるや。 勢い良く上がったものは勢い良く下がる。 恋愛にしろ、芸能にしろ、バズにしろ。 途中全てが繋がった時の哀しさはこの上ない。 かき乱されるけれど、読む手が止まらない恋愛。

レッドリスト 絶滅進化論

レッドリスト 絶滅進化論 安生正

バイオハザード的展開を期待して購入。 中盤?まで読み進めても中々敵が現れず、方向違う事に気付く。 序盤、中盤部分はサラッと終わらせてほしかった。 災害に見舞われる焦りや恐怖を煽る描写が期待していた程無かったのが残念。 扱うテーマは身近でリアルな割に、読後に残る印象が薄く感じた。

プリズン・ドクター

プリズン・ドクター 岩井圭也

続編求む。 著者の本で初めてそう思った 新米ドクター是永史郎は 奨学金の免除のために 刑務所の医者、矯正医官をしている 3年過ぎれば学びたい神経内科へ変わる この仕事はキャリアにはならない と思いながら始めるのだが... 医療ミステリの差別化が難しい中 閉塞感とか破滅傾向の話が多い著者と相性はいい 逆にライトに読める点も高評価だと思う お医者さんが書けば有利だと思うけど 頑張っていただいて(笑) 続編を期待してます。

みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~

みにくいマルコ ~えんとつ町に咲いた花~ にしのあきひろ

「えんとつ町のプペル」の数年後の話 えんとつ町からえんとつの煙がなくなり炭鉱夫の仕事がなくなったためモンスターの醜いマルコを雇ってくれたのはモンスターハウス「天才万博」 町で知り合った綺麗な女の人ララに恋をしたマルコ 会うたび渡していたタンポポの花 会えなくなった今 タンポポの代わりに渡しているもの 『I still love you!』 いつかまた2人が再会できますように

ヒトコブラクダ層ぜっと(上)

ヒトコブラクダ層ぜっと(上) 万城目学

普通の人なんだけど、実は特殊な能力を持っている主人公(今回は三子)が強者の思惑に巻き込まれていく万城目ワールド全開の話。今回はなんと日本を飛び出しての物語

みがわり

みがわり 青山七恵

姉妹にしかわからない伝え方がある。 流し雛のように、流れて変わってくれることもなく みがわりでしか、語れない姉妹の結びつきが悲しい

野良犬の値段

野良犬の値段 百田尚樹

「罪の声」を読んだとき、こんな事件は現代では成り立たないと感じましたが、フィクションでは可能でした。 防臭剤で悪臭を誤魔化すような人間たちがリレーしてハチ公前に生首を置いても、「誰も気づかなかった」とだけ書けばいいのですから。防犯カメラも「死角になっていた」というのは、都合の良すぎる設定と感じました。 作品としては面白かったのですが、ちょっと力技でやりすぎた感があります。

13