朝日出版社の本

本の読める場所を求めて

本の読める場所を求めて 阿久津隆

「本を読もう!」と思って入ったカフェで本を開いたものの周囲の騒音であったりとか、お店の雰囲気とかで結局はSNSを巡回して飲み物飲み切ったら、長居の心配(客単価のこととか)なくお店から出ちゃって、読書失敗……みたいなことって本当に結構頻繁にあって、だから読んでいて、「ものすごくわかる…確かに本を読める場所ってあんまりない!」とものすごく共感した。 そして本の読めるお店は、ゆっくり読書をしたいひとたちを全力で肯定し、そのために長い長いメニュー表があり、それで読書をしたい人たちが守られている。そんな場所が存在しているだけで、阿久津さんの切実な気持ちが存在しているだけで、わたしは救われたような気がした。東京は少し遠いけど、いつか必ずフヅクエへ行ってゆっくり読書をしたい。 文章もおもしろくて、例え話をするところとかは、小説家…?つぎは小説を出版なさる?と思った。おもしろかった。

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本の未来を探す旅 台北

本の未来を探す旅 台北 内沼晋太郎

現在進行形の台湾出版事情を理解する良書、「田園城市」ヴィンセント・チェンさんのインタビューは台湾出版界の流通形態がよくまとまっており、理想主義ではなく現実を見据え出版をまっとうな商売として成り立たせるべく積みあがるアイデアにこうゆうやり方もあるのかと膝を打つ。 「台湾の書店が取次を通して出版社から本を仕入れる場合、いちばん安くて本体価格の6.5掛け、普通は7掛けに、ほとんどの場合は5%の営業税がかかるのがスタンダードです。たとえば本体価格が1000円の本だとして、出版社の取り分は450円(45%)、取次は200~250円(20~25%)、書店は300~350円(30~35%)ですが、そこから割引をする分だけ書店の利益は減ります。 直取引の場合も、出版社は通常、書店に本体価格の65~70%で卸します。ただ誠品書店と博客來の2大販路は別格で、出版社は誠品には委託でおよそ55%、博客來には60%ほど(8割方が買取)で卸します。(それぞれ5%の営業税を含む)。」P.96 取次の取り分が20~25%とは! 先週話題となったアマゾンの買い切り問題も博客來の掛け率及び買取率が参考となるのか。

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働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」

働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」 川添愛

言葉がわかるとはどういうことか。それをロボットにわからせるために今どんな技術があるのか。動物達のお話として語る入門書。後々技術を思い出そうとする時、これは蟻神、あれはフクロウの目とか思うのでとってもわかりやすい。言語学と自然言語処理。

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パラドクスの匣

パラドクスの匣 ジョージ・ブレヒト

具体的な例をもとに、パラドクスとは何であるか説明している 脳内で事象がグルグルと回る感覚に襲われるが、よく考えながら読みたい一冊

西洋絵画のひみつ

西洋絵画のひみつ 藤原えりみ

可愛いイラストにとても癒されます。 とても丁寧で分かりやすい解説なので、もし子供ができたら読ませたい1冊です。

触楽入門

触楽入門 仲谷 正史

触覚と心ってリンクしてるんだ!一人暮らしをしたときは柔らかいものを置いて、心を穏やかにしようと思うのであったw

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銀河の片隅で科学夜話 -物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異

銀河の片隅で科学夜話 -物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異 全卓樹

文章の上手い人の本は、門外漢でも楽しく読める。 科学の知識が乏しくても、それは変わらない。 もし学生時代にこんな人が先生だったなら もう少し有意義な時間を過ごせたのかも。 外出が憚られる今なら、科学の世界を 少し覗いて、ふらふらと読書に いそしむ夏も悪くない。

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自殺会議

自殺会議 末井昭

軽い気持ちで手にとったけれど、筆者の経験がわりとショッキングだったので最初から少しぎょっとした。ダイナマイト心中なんてなかなかリアルに想像しづらい…けど現実にあったわけなんだよなぁ。ふむ。 死を選択することは基本的にタブーとされているのだけど、確かにその選択を尊重してあげることで当事者も周囲の人も救われることがあるように思う。「死ぬな」とは言えないけど「生きろ」と言うのも酷すぎる状況下にある人に対して、究極的には周りは何もできないものだ。 人生は結局のところ素晴らしいと主張する本が多い中で、自殺をしてしまった人を見てきたからこそ語れる言葉が、実にリアルな実感を持ってずんと腹に落ちてくる。

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自由って、なに?

自由って、なに? オスカー・ブルニフィエ

その時したいと思ったことと、よく考えてしようと決めたこと、ふたつをきちんと区別する。いつでもしたいようにするのが自由?いま、好きな事ばっかりしてて、この先もずっと自由でいられるのかな?自由って何なのか?それは、一生かけて考えてゆくことなんだ。って頭に入れておくこと。自由の中身は、歳をとるにつれて変わるんだって気づくこと。

本の未来を探す旅 ソウル

本の未来を探す旅 ソウル 内沼晋太郎

ソウルに週に1店!?の割合で増えているという独立系本屋さん。しかもイベントや集客方法には独自のアイデアが満載。 下北沢の本屋B&Bを経営する内沼晋太郎氏曰く、ソウルは日本の本屋さんの未来の姿を見せてくれているのかも、とのことで読んでみた。 ソウルの中でもホンデという街を中心にどんどん増えている本屋さん。私と同年代の方々の様々な本屋さんの姿に揺さぶられる。 本屋のオーナーだけでなく、出版業界の研究者や雑誌(Magajine B!)の編集者のインタビューも読み応えがある。 ソウルに行きたくなるというよりも、私も本屋を始めたい!という内容になっていた。 本文用紙はラフな書籍用紙で、文字は読みやすい。その分写真の彩度は落ちるが、光に溢れた写真とレイアウトの妙でカバー。 各章の扉のレイアウトがすばらしい。 ぴりっとした黄色と青が効いた表紙に幅広帯なのもステキ。 ブックデザイン 大西隆介+沼本明希子(direction Q) 印刷・製本 図書印刷株式会社

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ジョハリの窓―人間関係がよくなる心の法則

ジョハリの窓―人間関係がよくなる心の法則 久瑠あさ美

ジョハリの窓をテーマにした本。 多分、メインターゲットは若い女性。 挿絵や装丁も、柔らかな印象。 半分ぐらいが、OLを主人公にした小説形式。 あとの半分が、ジョハリの窓に関する解説。 一般向けの「心理学に関する本」は、用語の解説集みたいな内容が多い。 狙いとしたら「どれだけたくさんの情報を詰め込むか?」がメイン。 しかし、本書は「ジョハリの窓」という1テーマに絞って、それを深掘りしている。 小説の主人公の感情に寄り添いながら、読み進めていけば「知識レベル」ではなく「感情レベル」で用語の理解ができると思う。 ジョハリの窓は、シンプルだけど「自分に向かい合う」という目的を持ったフレームとしては汎用性が高い。 「嫌われる勇気」などの、物語形式で心理学を解説するような本が好きなら、オススメ。

ムーンライト・シャドウ

ムーンライト・シャドウ よしもとばなな

喪失と再生の物語。何かを失った時人はバランスを取ろうとする。他人から見ると奇矯に思えるようなことでもそこには必ず意味がある。 人と人が関係を紡ぐには、知り合い別れていく時間が必要なのだ。月の光の外にまつろう影のような別れの時間をも。

家族無計画

家族無計画 紫原明子

タイトルそのまんま、本当に無計画な半生だったんだなという驚きが一番。 引きこもりの夫(家入一真さん)と結婚したのが18歳。すぐに妊娠して、夫は起業→譲渡で億単位のお金が入ってきて…と、絵に描いたようなITバブルに乗ったわけですが、突然お金持ちになってもお金の有効な使い方なんてわからないもんですよね。持ったことないけど。 お金から学んだこと、特に、働いたことがないママが独り立ちすることのサバイバル感がすごく伝わってきました。

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