偕成社の本

ぼくのまつり縫い

ぼくのまつり縫い 神戸遥真/井田千秋

この小説の主人公は縫い物、裁縫が好きな男子中学生。中学校では普通の生活を送ろうとサッカー部に入ってみたものの、ちょっとしたきっかけで中学校の被服部の面々と交流を持つようになり、やがて裁縫を取るか、それともサッカー部、普通の人生を取るかの選択を迫られることになるという展開。結局主人公は自分の好きな裁縫を取りますが、その選択を取るまでの描写が生々しい。主人公の立ち位置、裁縫好きな男子中学生というマイノリティの苦しさ。しかし、やっぱり自分の好きなものに正直であることは大切だなと。選択する勇気と、好きなものへの素直な気持ちが書かれている裁縫小説。

コレットのにげたインコ

コレットのにげたインコ イザベル・アルスノー/ふしみみさを

ブックサンタ2019の一冊にしました。 ・子どもしか登場しない子どもたちだけの世界 ・クリスマスとは関係ない ・家族関係や話が登場しない ・明るい配色とデザイン ・クスっと笑える箇所がある 以上、選んだ基準です。 ㊗️イラストレーション部門 アンデルセン賞2020 ノミネート

ある晴れた夏の朝

ある晴れた夏の朝 小手鞠るい

平和を考えるのにすごくいい児童書!!小学校中学年くらいから大丈夫では? 日本人の母とアイリッシュ系アメリカ人の父の間に生まれたメイが、ハイスクール2年生の夏、公開討論会で4対4に分かれて、「戦争と平和を考える」テーマとして「原爆の是非」を問うメンバーに誘われる話。 アメリカが舞台の原爆の話って児童書でどうかと思いながら読み始めたが、アメリカの子どもと同じくらいの予備知識しかないだろう今の日本の子どもたちにとって、肯定派と否定派から戦争をいろんな面で切り取って見せてもらえるこの本は、とても有効だと思う。 原爆だけに限らず、「真珠湾」「バターン死の行進」「南京虐殺」「ナチ」「日系人部隊」「被爆者の形成手術を無償でしたユダヤ系アメリカ人」「杉浦千畝」などいろいろなエピソードが出てくるし、討論会なので、バトルが好きな子にも読みやすいと思う。その上で、平和について考えることができる、おすすめの本です。

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じゃがいもかあさん

じゃがいもかあさん アニータ=ローベル

旦那さんは、ふたりはともだちで有名なアーノルド。いつの頃か東と西に分かれていた国の狭間である母さんは高い塀を作って、息子2人と共にジャガイモを育てる生活をしていたという設定から戦争が描かれる。おはなしの作り方がとってもよく出来ていた。

かぜは どこへいくの

かぜは どこへいくの シャーロット・ゾロトウ

"「どうして、ひるは おしまいになって しまうの?」" 問いかけると男の子に、 ”「よるが はじめられるようによ。」” お母さんは優しく答える。 ”「ひるは おしまいにはらならないわ。べつのところで また はじまるの。そして、お日さまは、そこを てらすのよ。おしまいに なってしまうものは、なんにもないの。べつのばしょで、べつのかたちで、はじまるだけのことなの」” 「自分もいつか死ぬし、父も母も、誰もが死んでしまうんだ」ということを初めて意識する瞬間、というのが誰にでもある。その瞬間を迎える人の傍らに、この本があればいいのに、と思う。

はけたよはけたよ

はけたよはけたよ 神沢利子

文章もかわいくて、とても好きだったけど、 こどもには、こわいこわい、と言われてしまった。 数ヶ月後にまた読んでみようかな。 2018.4

りかさん

りかさん 梨木香歩

高校生の時に司書さんからオススメされて読んだ本。色々と影響された気がする。

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軽装版 風と行く者

軽装版 風と行く者 上橋菜穂子

タルシュ帝国との戦の後の話が読めるなんて。片腕を失ったタンダと寄り添うバルサを見てるだけで嬉しい。 若いバルサとジグロの戦いの場面は、激しくリアルだ。過去と現在を行き来しながら話しは進んで行くが、年を経たバルサの思いは胸にしみる。

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シロガラス5 青い目のふたご

シロガラス5 青い目のふたご 佐藤多佳子

3年ぶりの新刊、待ってたよぉ〜 いくつかの謎が解決し、いくつかの謎が現れ、全部収取つくのはいつ? 各自のモノローグがいきなり入ってくるのがチョット混乱する。

川は どこから ながれてくるの

川は どこから ながれてくるの トマス・ロッカー

家の目の前を流れる川はどこからやってきているのかを辿り、二人の兄弟が祖父に連れられ大自然の中を旅する物語。 風景画のような絵を無心に眺めているだけで心が満たされる。 満月の下、川の畔にテントを立て、焚き火を囲む祖父と孫。 「その晩、おじいさんは、パチパチもえるキャンプファイアの前で、いろいろなおはなしをしてくれました。」 という描写しかないにもかかわらず、パチパチという音や、川の流れる音、フクロウの鳴き声、木々の葉のさざめき、昼間より少し冷え込んだ夜の透明な空気、夜露に濡れた草の感触や土の匂いまでもが感じられるような、不思議な感覚に陥る。

人魚の島で

人魚の島で シンシア・ライラント

大人から子供までそれぞれに味わえる本だと思います。お祖父さんの心の底にあった悲しくて複雑な気持ちや、人魚と不思議な出来事の数々。ひっそりと心にしみる童話です。

5分間の物語

5分間の物語 日本児童文学者協会

中学生までの対象の本なので、可愛らしい内容でした。時間て、タイムトラベルだけでなく。色んな観念で描くことができるんだと思いました。是非本好きのお子様に。