日経BPの本

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義

フードテック革命 世界700兆円の新産業 「食」の進化と再定義 田中宏隆/岡田亜希子

2020年現在のフードに関連する業界✖️テクノロジーでどのような取り組みが行われているのか、それらの意義や目的は?をまとめた本。 フードと言っても、原材料、流通、調理、外食、等さまざまなジャンルがあるが、それらの分野がテクノロジーの進展によりどのような危機や課題に悩まされ、大手企業やスタートアップ等がどのような新しいビジネスを創出しようとしているのかをまとめている。広範囲な業界についての最新の情報をグローバル、国内共に網羅しており、関連した業務をしている人は必読。文章も分かりやすく、話題の人によるインタビューも各分野で折り込み、分厚い本で学びが多いのに読みやすい。 フードテックの分野で様々な取り組みが進んでいるが、いずれもその分野での社会課題をみんなで解決していこうとするビジョンのもと、競合、企業の大小関わらず力を合わせて取り組んでいる事業が面白い、といった感想。

お金はサルを進化させたか 良き人生のための日常経済学

お金はサルを進化させたか 良き人生のための日常経済学 野口真人

あなたの財布は三つに分かれている。三つとは『消費』『投資』『投機』である。 今日の100円は明日の100円より価値がある。 人にとって現在が一番重要で、消費する(効用が発生する)時点が少し遅れただけで大きな損失を感じる。ところがある程度時間が経てば時間の遅れはそれほど気にならなくなる。 あなたの財布の中には判断を惑わせる『歪んだコイン』が入っている。 人には偶然を運命と考え、何か特別な意味を見つけてしまう傾向がある。 確率論は『神の視点』の学問と言える。神から見た一人一人は多くの標本の一つに過ぎない。ところが、自分にとって自分を標本として客観的に見ることは至難の業になる。

ディープテック

ディープテック 丸 幸弘/尾原和啓

野中郁次郎さんの言葉 「みんなすくに計画を立てて、計画通りやろうとするからダメなんだ。偶然を見つけにいく、偶然を楽しむという心が長期的にないのだったらムダだ」 とりあえずやってみよう、とりあえず組み合わせて作ってみよう、という、好奇心が必要

みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史

みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 日経コンピュータ/山端 宏実

IT関係の仕事、メインフレーム、いわゆる汎用コンピュータに携わっている者として非常に興味深くついつい手にとってしまった。ちょっと変わった構成になっていてみずほ銀行の新システムの概要や開発の経緯がまず最初の章で語られていてその後にみずほ銀行が過去に引き起こした大障害がどういうものだったか、が語られる内容。スカイツリー7本分、4,000億円以上かけたシステムがいかなるものなのか、また何故全面再構築に至ったのかなど極めて興味深い内容が前半で語られていてそれはそれで極めて興味深いのだけど後半の二章にはとりわけ惹きつけられた。ITベンダーぐるみで合併の主導権を争った結果、合併対応に失敗してしまう一度目のトラブル、3.11の義援金の振込処理に対応できずシステム全面停止を引き起こした二度目のトラブル、いずれもITに携わる者としてははっきり言って身の毛がよだつ内容。いずれの障害も突然のダウンではなく発生のかなり前から関係者には状況が見えていたはずで、これはまともに稼働できないな…と思いつつそれでもなんとかしようとして文字通り悪戦苦闘していたのであろうことを考えると本当に寒気がした。作者の主張は経営のITに対する無理解が二度の障害を引き起こした、ということなのだけど個人的にはそこではなくて国やマスコミなどにも問題があると思う。はっきり言って勘定系システムといわれる今回の刷新の主目的である銀行の根幹システムはその名の通り総勘定をきっちりつけることが目的であって利益を生み出すシステムではない。なのにそれが止まったりするとマスコミが騒ぎを煽って金融庁なども銀行に厳しい姿勢をとる..結果として大して利潤を生まないシステムに優秀な人材と予算が貼り付けられてしまう...というのが日本のシステムの問題点だと個人的には思っている。アメリカや中国のシステムが堅牢ではないと揶揄する人がいるが全体としてどちらがITにおいてイノベーティブか見れば一目瞭然。その意味では考えていたことが裏付けられたような気持ちがだが、一方でこんな大規模開発をよくやりきったなという尊敬の念も強く感じた。非常に興味深い内容だけどちょっと用語などが一般的ではなく誰にも勧められるものでもないかなとも思った。

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FCバルセロナ 常勝の組織学

FCバルセロナ 常勝の組織学 ダミアン・ヒューズ/高取 芳彦

2019/12/28読了 あらゆる組織で働いてる人に多くの学びを与えてくれる一冊。 大半の企業の文化は5つに分類できる。「スター型/レアルマドリード」「独裁型/チェルシー」「官僚型/リバプール」「エンジニアリング型/ドルトムント」「コミットメント型/バルサ」。ある研究によるとコミットメント型が圧倒的に成功につながる確率が高い。世界最高峰のサッカーリーグには最強の座に君臨するチームがだいたい4年ごとに入れ替わるという法則があるが、バルサはそれよりずっと長く優位を維持している。そのバルサの組織学を解き明かしていく本。 Zero:コミットメントとは全力をささげる姿勢。 自己支配感を満たすことは生物学的に不可欠。人は自分の事を自分で決めていると確信している時に、より懸命に働き、より積極的になる。十分に考えた末で選択し、選んだ行動に全力で打ち込む。 勝利の組織文化を生み出す普遍的な原理 は5つ ①理想 理想=完成予想図。人は自分が重要だと認識するものに対して、何よりも密接に自己を重ね合わせる。 ・理想を描くには、長期的な 目標(何=what)と、短期的に重要な施策(どうやって=how)を一致させることが欠かせない ・理想を見失い、立ち返るべき文化の基準を失った集団には、自己満足の症状(過去の自分の焼き増しが増えること、コンフォートゾーンを探し求めること) ・ 曖昧さは敵である。重視する行動基準に優先順位を決めておくことで、曖昧さがなくなる。曖昧な目標を具体的な振る舞いに変換しなければならない。 ・理想を描く時には、Why(なぜ)How(どうやって)what(何を)の3つを定めなければならない。 ②曲がりくねった変革の旅路 変革の旅路には紆余曲折があることを理解し、夢、飛躍、闘い、上昇、到達の5つの局面が待ち構えてることを知っておく。旅路に道しるべを立てる事で、進路を示し、理想に向かう道を外れることなく歩ませる。 ③反復 メッセージは繰り返すことで届く 人はたいてい、自分の振る舞いが環境によって形成されていることに気付いていない。 フィードバックを証拠、関連付け、結果、行動の4段階にわける。良い振る舞いは意図的にコントロールし、繰り返し起こせるもの。 反復・没頭・目的意識・強力かつ即時のフィードバックの4つの要素を含む習慣を選び、含まないものを避ける。 ④文化の設計者 「文化の設計者」は権限によらないリーダー。同調圧力は人に大きな影響を与える。だからこそ、組織には最低でも1人、自分たちが直面している問題を認識し、他のメンバーを導いてくれる人材が必要で、それが「文化の設計者」のこと。「文化の設計者」の3つのタイプ 「発案者」何かを考え出す物の事でプロジェクトを始めたり、新しい進み方を提唱するのを好む。 「反対者」発案者の対極にいる。思慮深さや一歩退いた視点、冷静な分析わ与えてくれる。 「支持者」発案者と反対者が衝突すると、支持者が介入する。推進力と忍耐強さが必要。 ⑤本物のリーダーシップ

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アフターデジタル

アフターデジタル 藤井 保文/尾原 和啓

誰もがスマホを持ち、IOTが進行すると、個人データはIDに紐づけられ、実世界でもデジタルとの接点が生まれ、オフラインは存在しなくなる。 最先端のIT大国中国の事例を元に、日本での変革はどうあるべきかを説く。刺激的で面白い。

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