朝日新聞出版の本

ひこばえ 上

ひこばえ 上 重松清

おじいちゃんの納骨の時にお墓の下に骨壺を収納するスペースがあることをはじめて知った。55歳の主人公が、離婚して絶縁状態の記憶にない父親をたどる物語。

まむし三代記

まむし三代記 木下昌輝

斎藤道三の祖父、父、道三本人の三代記の体を取ったフィクション。日本全国を立ちどころに滅ぼすこともできるという武器「国滅ぼし」を三代の親子がいかに用いたのかを解き明かしていく。 みたいな感じの内容なんですが、語彙が少なく、文章が稚拙で、構成は強引。伏線の張り方も雑なので「国滅ぼし」が何なのかは中盤くらいで勘付いてしまいます。読むには値しませんでした。本当に綿密に時代考証が行われた、司馬遼太郎や井上靖的な斎藤道三小説があれば読んでみたいです。ありましたっけ?

日本中世への招待

日本中世への招待 呉座勇一

ますます日本中世を楽しもうと呉座先生がこの本で勧めている、網野善彦さんの日本の歴史を読みなおすを買ってきました。ところでこの本も中世の教育の下り、鎌倉時代の多くの武士は平仮名で文章書いていたんですね。意外でした。

騒がしい楽園

騒がしい楽園 中山七里

中山七里デビュー10周年企画。12ヶ月連続刊行の第一弾。

文庫 星の子

文庫 星の子 今村夏子

クリスティーの春にして君を離れもそうだったけど、恐ろしさを自覚していないのんきな視点で語られるからこそヒタヒタ迫るようなこわさがある。巻末の小川洋子との対談が愛に溢れてて良かった。

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道然寺さんの双子探偵

道然寺さんの双子探偵 岡崎琢磨

シリーズ2作目 熊本地震によって生活が変わってしまった2人の中学生 1人は熊本でいじめにあっていたが 地震を機に避難して来た子 もう1人は母1人子1人の暮らしであまりお金に余裕がないのに 地震のせいで母親が家から出ず 仕事にも行かなくなり ご飯もまともに食べさせてもらえなくなった子 いじめとジャレ合いの境界線は してる側とされてる側の気持ちで決まるのか ランとレンと一海の判断ミスで いろいろ厄介になったりしたけど終わり良ければ全て良し

ハイパーハードボイルドグルメリポート

ハイパーハードボイルドグルメリポート 上出遼平

番組のファンなので、書籍が出ると聞き予約購入。 約500ページと、相応の覚悟を持たないと手に取れないボリュームだと思う。でも、著者の熱量と取材対象の方々のキャラクター、国々の環境など、この本でしか味わうことの出来ない強烈な世界が詰まってる。 「あとがき」を含め、読後、何も手につかなくなる程に頭の中がこの本の世界で埋め尽くされてしまった。 番組をもう一度観直そうと思う。

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実践アンガーマネジメント 「怒り」を生かす

実践アンガーマネジメント 「怒り」を生かす 安藤俊介

〝アンガーマネジメント〟とは、怒りの感情と上手に付き合う心理トレーニング。怒るのがいいことなのか、悪いことなのかは、あなたが、あなたの人生において何がしたいかにかかっている、とのこと。むやみやたらに怒りをぶつけるだけでは人間関係にも悪影響であることは確か。しかし、怒らず溜め込んでしまっては自分自身に悪影響。マインドフルネス実践していきたいです。

「奴隷」になった犬、そして猫

「奴隷」になった犬、そして猫 太田匡彦

保護猫を飼い始めてからペット産業に疑念を抱き、自分のペースと興味で情報を集めてきました。この本もその一環で目に留まり購入しました。ストレートな用語と写真で現実を知った以上、ペットを飼うこと、買うこと、それぞれ更に責任が重くのしかかるのが感じられました。ぜひ読んでほしい本です。

マネへの招待

マネへの招待 朝日新聞出版

日本で「街の歌い手」見たあたりっから気になっている作家です。踏み込みは初心者向けな内容だが、印象派に先立つ先駆者マネ先生のちゃぶ台ひっくり返し芸の数々はほんとたまらん。

文庫 錆びた太陽

文庫 錆びた太陽 恩田陸

恩田陸製『GenerationZ』或いは『Walking dead』と言うと怒られるだろうか。 SF、ゾンビもの、アイザックアシモフ的ロボットもの、ゆるやかディストピア。 国土の3割が汚染され住めなくなった日本において、除染作業に携わるアンドロイド、そして立ち入り制限区域にはゾンビやらクリーチャーがごそごそしている世界だ。 物語の前提として、文明世界は健在であり、日本国とか政府・行政府も通常通り仕事をしている。 ユーモアと皮肉に溢れているのは、忘年会や省庁間のいざこざ、利権団体誘導的政治(家)といった「日本文化」までご丁寧に健在なところがゆるやかディストピアたらしめている。 登場主体は人間の女性、ロボットたち7体(ウルトラセブンと言うと商標登録に引っかかるのでウルトラエイトらしい)、そしてゾンビだ。 ところが不思議なことに、感情移入してしまう対象はロボットたちである。 このロボットたちは上司の指示と職務規定に従って毎日労働に勤しむ。 決まった時間に起床し、神棚に手を合わせ、p.14『「安全第一!」』とスローガンを唱え、指差し確認もする。 これらは現在の人間が行なっている仕事、営みそのものであり、「日常」である。 そこへ突然、国税庁から来たという女性、即ち「非日常」が入り込んでくる。 非日常を体験するうちに彼らはこう思う。P.162『もはや、ニッポンはダメかもしれない。そんなことを考えたのは初めてのことだった。』 つまり、非日常が人間(ボケ)で日常がロボットたち(ツッコミ)というこれまた日本的な構図が皮肉を帯びて見出される。 ポスト3.11に生きていて、そして(生き残る事ができれば)アフターコロナの世界でいかにより善く過ごせるだろうか。 p.493『その時その時で生きていかなければならないのも分かる。家族を養い、従業員を養い、食べていかなければならないという事情もわかる。自分がその立場に立った時、止むを得ない選択だというのも理解できる。だが、それでもなお、問わずにはいられない。ご先祖の皆様方。どうしてあなた方は「やめる」という選択肢を選ばなかったのか』 この台詞が突き刺さる。 その場その場を凌ぐため、その時その時の場当たり的な、内省・洞察なき即物的・即効的対応は最善と言えるだろうか。 そうではなく、在り方についての理想があり、そのために具体的方策を見出すべきではないか。 従って、具体的よりもまず抽象的から。木を見て森を見ず、上部概念から下位構造へ、戦略を策定して戦術を繰り出す云々。 この物語のロボットたちにはあるべき理想が策定されている。 それはロボット三原則、本作ではモラル三原則だ。 どうすればこれに抵触せず、最善を尽くせるかを彼らは考えられる。 まず理想とする姿があって、個別具体的行動をとる。 これこそ、人類が発展させてきた文明の善なる部分の姿であって、目先の欲求を留め、より大きな最大化された幸福、大義を獲得することが社会の正義、公共性ではなかったか。 この緩いディストピアの時代、緩やかに地獄へ落ちてゆく世界においてもう一度原理原則に立ち戻って理想の社会、世界について思わずにいられない。 それはそうと、物語として非常に面白く、あっという間の一気読みをしてしまった。

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老父よ、帰れ

老父よ、帰れ 久坂部羊

久坂部さんは小説に載せて医療のあり方を書いてくれる。そしてとても楽しい!

カザアナ

カザアナ 森絵都

自然と共存することは、便利さを犠牲にしてでも手放してはいけないことなんだ!昔からカザアナのような力は伝えられてきたし、まんざら夢物語だけでもない気がした。

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