東京創元社の本

赤毛のレドメイン家

赤毛のレドメイン家 イーデン・フィルポッツ/武藤 崇恵

2020年2月課題本 古典にしては読みやすいです 百年前は新鮮で面白かっただろうと思います しかし今読むと描写が長く ミステリを多読されてる方とそうでない方の オチ慣れの差がありました 当時としては斬新な発想や構想の練り方など 後世の作家が部分的に真似て 世に送り出したのでは?と言う話も飛び出しました 面白いんですけど 古典です

巴里マカロンの謎

巴里マカロンの謎 米澤穂信

11年ぶりのシリーズ新刊で本屋で見かけた時は思わず声が出てしまいました笑 小鳩くんと小佐内さんの掛け合いは健在です。 小佐内さんが相変わらずちょっと危なっかいけど、肩肘張らずに読めるミステリー。 新キャラもなかなかパンチ効いてて◎でした。

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漣の王国

漣の王国 岩下悠子

容姿端麗で水泳の天才、神の贈り物と呼ばれた若者、綾部蓮。 彼は誰にも何も告げず、一人湖中に沈み亡くなった。 彼に焦がれていた者も、反発していた者も、目標としていた者も、みんな置いてきぼりで、けれどそれぞれに綾部蓮のいない世界で居場所を見つけ生き続ける。 そんな綾部蓮に遺された人々の物語を集めた短編集。 読了後、大勢の人に慕われ囲まれながら、本当に彼の哀しみを理解し得た者はなく、亡くなる前から地上には彼の居場所はなかったのだと思い知らされる。 金子みすずが「大漁」でいわしの弔いを描き、アンデルセンが「人魚姫」で人魚や魔女のドラマを描いたように、海や湖に張る水の膜の下には地上とは別の世界が広がっているような気がする。 きっと綾部蓮はそこで初めて淋しさを癒すことができるのかもしれないと思う。

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世界のはての少年

世界のはての少年 ジェラルディン・マコックラン/杉田 七重

海鳥の羽や肉を収穫するため無人島に船で渡った大人3人と子ども9人のスコットランド、ヒルダ島の住民たち。 それは島民にとっては貴重な食料や燃料など資源の収穫作業であり、少年たちにとっては一人前の大人になるための訓練のはずだった。 ところが約束の期日になっても迎えの船は来ない。 仕方なく彼らは草も木も生えない岩だらけの島で迎えを待って暮らすことに。 彼らは連絡の取れない家族の安否確認も火をおこすこともままならず寒さを凌ぐ服もない。 もしかしたら自分たちを残して世界は終わってしまったのではないか…。 やがて彼らの中で言葉巧みに皆を支配しようとする者や無気力になり自分の殻に閉じこもる者も現れる。 そんな中で主人公クイリアムは怯えた年少の子どもたちに温かな言葉をかける語り部となる。 人の仲を裂き、疑いと不和を生んだのも「言葉」なら、彼らの心を励ましたのも「言葉」だった。 身体は狭い島に囚われていても、いやたとえ何処にいても、人は創造力があれば頭の中に自分の王国を作ることも出来る。 心は自由だ。

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わらの女

わらの女 カトリーヌ・アルレー/橘 明美

映画化もされた本だとは知らずに購入。リッチモンドとの掛け合いが可笑しかった。終盤はどうなるのかとハラハラした割にあまり好きでは無い展開だった。 ★★★☆☆

流浪の月

流浪の月 凪良ゆう

ずっと苦しくて冷たくて、海の底で静かにもがいている中で、かすかに感じる鼓動のような温かさ。そして、親切心という冷たさと善意という名の振りかざされる刃。読んでるこちらが苦しくなるぐらいの心理描写、情景描写ではあったけれど、読み切るとこができたのは、その中にも、どこかに温かさを感じられたからかもしれない。 最後に残された微かな希望。微かな希望ではあるのだけれど、その希望は大きくも感じさせてくれた。

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厳寒の町

厳寒の町 アーナルデュル・インドリダソン/柳沢 由実子

アイスランド発の人気ミステリシリーズ邦訳最新。幼い頃に弟と吹雪に巻き込まれ自分だけが生還ししかも弟の死体は結局見つからずじまい…というトラウマを抱えた刑事が主人公のこのシリーズ。本作ではタイ人の母親とアイスランド人の父親の間に生まれた子供の死体が発見される。タイ人でアイスランドに馴染めない異父兄も同時に行方が分からなくなっており、更には兄弟が通う学校には移民排斥を声高に叫ぶ教師もいて、という状況。意思疎通がなかなかうまくいかない被害者家族や兄弟が通っていた学校の子供たちなど扱いが難しい関係者に対する主人公たちの地道な捜査が淡々と描かれている。スリリングなところは皆無で聞き込みを重ねながら、という感じの作品で陰鬱な事件、そして救いのない展開なのだけど面白かった。早くも次作が楽しみ。

おうむの夢と操り人形

おうむの夢と操り人形 大森 望/日下 三蔵

毎年楽しみにしていた年刊日本SF傑作選。こちらで完結のようです。このシリーズのお陰でSF好きになりました。 ありがとうございました!

雲

雲 エリック・マコーマック/柴田 元幸

とても丁寧に作られていてこの本自体が好き。 書体や行間の違いでリズムがかわり、なんとなく物語が呼吸している感じがしました。そしてページを追うごとに、ますます不安定な心もちにさせられ、なんども上腕が震えた。

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休日はコーヒーショップで謎解きを

休日はコーヒーショップで謎解きを ロバート・ロプレスティ/高山 真由美

2020年1月課題本 匠な作家、これに尽きるのかな 9篇全てがまるで違う そしてどれも上手い 好みではないけど上手い 一篇毎のあとがきがウザイけど本篇は上手い 未読だった前作 「日曜日の午後はミステリ作家とお茶を」 結局、図書館に予約を入れてしまった ちくしょう 好みじゃないのにしてやられたのが 本当に憎たらしい

定価のない本

定価のない本 門井慶喜

どこまでが事実でどこからが創作なのか。 敗戦国として自国の歴史と誇りが暫く持てなくなってしまったであろう日本人が、古書=歴史であり文化を通して再度自尊心を勝ち取る物語。 知る限り事実の描写がありつつ、想像の域を出ないだろう箇所もあり。 終戦当時のアメリカに対する力関係を考えながら、今現在、2度目の東京オリンピックを迎え、再び自国の伝統や文化を見直しつつあるこのタイミングで読むことが出来たのは考え深い。

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生者と死者に告ぐ

生者と死者に告ぐ ネレ・ノイハウス/酒寄 進一

邦訳が出るたびに手にとっているドイツの人気ミステリシリーズ。貴族階級の男性と同僚の女性刑事が主人公で舞台はフランクフルト近郊の街。まぁドイツに行ったことないからどんな感じかは分からないのだけど。本作ではライフルを用いた狙撃による連続殺人が発生、被害者は誰にも恨みを買いそうにない人たちで関連もなかなか見出せず無差別連続殺人への恐怖で市民に動揺が広がり…という話。地道な捜査で被害者間の関連性を見つけ出し…と言いたいところだけど犯人からのコンタクトがあってそこからヒントを見出していく展開。だからだめかというとそんなことは全くなくてむしろ天才的な閃きや偶然に頼ってない分リアリティがあるような気がした。連続殺人だけに登場人物も多く際どいところでストーリーの破綻を防いでいる印象。むしろこれだけの風呂敷をよく畳んだな、という感じ。犯人を犯罪に導いた動機を作った事件も醜悪でけっして読後感は良くないけども展開が気になって読まされてしまった感じ。やはり上手い作家。面白かった。

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九度目の十八歳を迎えた君と

九度目の十八歳を迎えた君と 浅倉秋成

不器用な高校生が大人になってサラリーマンをしている。その日常で、 好きだった同級生が今も高校生三年生を続けていることを目撃したところから物語は始まります。

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屍人荘の殺人

屍人荘の殺人 今村昌弘

ミステリーはあまり読まないがこれは最初は楽しんで 途中からはぐいぐいと紫湛荘にと参加させられ...最後に向かって謎が知りたくて仕方ない自分になっていく 次作も読みたいです

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