角川春樹事務所の本

夜がどれほど暗くても

夜がどれほど暗くても 中山七里

中山七里デビュー10周年企画。12ヶ月連続刊行の第三弾。 今回はなんだかホッコリした。

菓子屋横丁月光荘 浮草の灯

菓子屋横丁月光荘 浮草の灯 ほしおさなえ

シリーズ2作目 川越の生活にだいぶ慣れた遠野守人 家の声が聞こえるのも相変わらずだけど 住み続けているからか 月光荘の声が聞こえるだけでなく会話もできるようになっている 人は悲しい時はちゃんと悲しまなければいけないと改めて思う 「大丈夫」という言葉が強がりでなく真実として言えるように

おやすみ、東京

おやすみ、東京 吉田篤弘

深夜の東京で働くタクシーの運転手や映画の小道具係や電話なんでも相談係や探偵たち。 あとがきによると、それぞれが1冊の本が書けるほどの背景を持つという魅力的な登場人物たち。 一見すると孤独にも思える彼らが、まるで星と星を結んで星座が出来上がるみたいに、きれいに繋がり幸せをつかむ物語は、眠りに入る前に読む大人のためのおとぎ話のようだった。

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救いの森

救いの森 小林由香

児童保護救済法が成立して、非常の時は児童救命士が子供達を救う。という世界で、新人児童救命士が成長していく話。4件の事件の物語。 長谷川を指導する新堂の機転により事件は解決し、長谷川はこの仕事の奥深さを学ぶ事になる。 「なにかを選択できる大人になるまで生きる事」その言葉が、これらの問題の根深さを語っているだろう。 長谷川と一緒に涙した。

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今日のハチミツ、あしたの私

今日のハチミツ、あしたの私 寺地はるな

2年間同棲した安西に連れていかれた故郷で彼の父親に結婚を反対された碧。 彼女は、中学生の頃に偶然出会ったハチミツを手掛かりに、頼る人もいない場所で自分の居場所を求めて孤軍奮闘する。 食べ物をテーマにした小説はどれも好きだ。 登場人物が何かしら食べていてくれると、心底安心して先を読むことができる。 拒食症に悩んだ碧の、どんな時も自分と、そして目の前の人にちゃんとしたものを作って食べさせようとする姿勢に共感を覚えた。 蜜蜂たちが懸命に集めた金色の恵みが、人間の寂しさや悲しみを癒す薬になる。 それは人間の毎日が、小さな自然の恵みによって支えられていることを再認識させてくれる。

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夏の戻り船 くらまし屋稼業

夏の戻り船 くらまし屋稼業 今村翔吾

第三弾。今回の晦ましは、故郷に帰りたい将翁。幕府の思惑に阻まれ、政治の暗躍に阻まれ、謎の集団「虚」の思惑に阻まれている。さて、どうやって余命いくばくも無い老人を眩ませるか!人情と豪剣と知恵が話を盛り上げます。

童の神

童の神 今村翔吾

どの時代も、理不尽な世の中に生きる者は、哀しく優しい。そう思える作品でした。

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花だより みをつくし料理帖 特別巻

花だより みをつくし料理帖 特別巻 髙田郁

久しぶりに本屋に行き、特別巻が出ていたことを知る。みをつくしシリーズのファンとしてあの登場人物たちに再会できて嬉しい限りだった。若干忘れているエピソードもあって、全巻持っていたはずが断捨離で手放してしまっていたことを嘆く。 変わらないテンポの良さと料理場面の細かい描写、おいしそうで絵と匂いが立ち上ってくるようだ。 そして、読み終わるとやっぱり少し泣いてしまった。人が死んだり大きな事件がなくとも泣いてしまうのはなんでだろう。 また全部買いなおそうかな。本当におもしろい。

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バー堂島

バー堂島 吉村喜彦

あまり口数の多くないマスターに、馴染みの常連さんがふらり、こんなバーが本当に中之島にあればいいのに。仕事に疲れた夜、梅田の方へ出かけた夕方、今日あの店に行こうと思ってしまうような場所。美しい夕焼けを反射するビルとビルの間に流れる川を眺めながらマスター特製の思いつきカクテルをいただきたい。マスターの抜群の選曲で流れる音楽とともに。

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宇宙船の落ちた町

宇宙船の落ちた町 根本聡一郎

巨大な宇宙船が墜落してから10年、異星人たちが定着し始めた地方都市で人気アイドルと墜落した町に住んでいた青年が絡み合っていく、あらすじだけ見ると全く縁の無い小説に思えるが読後感は昔読んだ眉村卓さんの小説を彷彿とさせるかすかな希望を感じる。今日的な問題をいったんくぐらせ物語として提示することにより浸透度が増す。 小中学生ぐらいの子たちに読んでほしい。 「みなさん、あの落っこちてきた宇宙船に乗ってた奴らは、国から保護費とかいう金をたんまりもらっているんですよ。それで働く必要がないから、昼間からパチンコ屋やら外食やらで贅沢三昧なんです。納税者である我々はね、もっと怒らなくちゃダメなんですよ!」p.85  既視感…. 「『でもフーバー星人もいろいろだよな』芸能界で活躍し、多くの地球人に愛されているりさのような人物もいれば、地球人を標的にする過激派テロリストになっている人物もいる。その事実だけをとっても、一口に『宇宙人』とまとめて彼らについて語るのは無理があるように思えた。」p.137~138

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炎天夢 東京湾臨海署安積班

炎天夢 東京湾臨海署安積班 今野敏

刑事の考え方や捜査方法が年齢とともに変わっていき、違う人らが集まってる捜査だからこそ多角的に犯人を追いつめることができるんだ。

晩夏

晩夏 今野敏

ドラマ「ハンチョウ」の原作 重くもなく、読みやすい。

秋暮の五人 くらまし屋稼業

秋暮の五人 くらまし屋稼業 今村翔吾

第4弾。今回は踏み込んだ事件でありました。そして、進展しました。これからどの方向で終末に向かうのか楽しみです。

九十九書店の地下には秘密のバーがある

九十九書店の地下には秘密のバーがある 岡崎琢磨

人は失敗しながら多くのことを考え成長して行く。 周りの人から見れば大したことでなくても、本人にとっては耐えられない悩みになることもある。 そんな時に受け止めてくれる場所や人がいる(できる)と、心の底から感謝したい気持ちになる。 この本は、自分で立って歩くための「居場所」とは何かを教えてくれる物語。 どんなにどんなに頑張っても、自分一人で立てずに動けなくなることはある。 人や場所、本や経験が背中を押してくれるきっかけになることを物語を通して伝えてくれている。

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幻想古書店で珈琲を7 あなたの物語

幻想古書店で珈琲を7 あなたの物語 蒼月海里

今巻で完結。 思えば、ただただ頼りないだけの司が、だいぶ地に足ついて来たと思う。彼の本には何かまた文字が現れていたんだろうな。この先も紡がれていくんだろうな、と思える終わり方。ここ物語らしくて素敵な終わり方でした。

春はまだか くらまし屋稼業

春はまだか くらまし屋稼業 今村翔吾

今回の仕事は少女救出です。 江戸の大きな闇の影は、チラホラ出てきますがそこは、まだ謎です。凄腕の「炙り屋」も登場。飛脚の風太さんも、素敵です。 情が厚くて優しい所を捨てきれない堤平九郎は、これからどんな依頼をこなしていくんでしょう。楽しみです。