スイッチパブリッシングの本

舌の記憶

舌の記憶 筒井ともみ

幼い頃の朧げな記憶 だけど、食べ物だけは色鮮やか ほんの少し、切なくて寂しくて 泣きたくなるような舌の記憶 個性的な女優の叔母と俳優の叔父 儚げで優しい母との4人暮らし 普通とは少し違う幼少期を過ごした 著者の食べ物を通した思い出綴り

犬物語

犬物語 柴田元幸

大好きな翻訳家~翻訳の良し悪しなんか俺には分からないから作品の選球眼みたいなところが好きなんだな~の作品ということで手に取ってみました。ジャック・ロンドンに関しては前にも言ったかもしれないけどなんとなくボーイスカウト的というかなんとなくアウトドアの健全な小説、という勝手なイメージがあって敬遠していたのだけど訳者の紹介を受けて自身の不明を恥じており… 本作品はタイトルにもあるとおり犬を扱った作品が集められているのだけどそこは編集が優秀で最後の「火を熾す」だけは犬が出てこない。これはオリジナル・バージョンのほうでラストがあまり面白くなく、人口に膾炙しており犬も出てくる改訂版より劣ると思うのだけどそれ故にあえて犬の出てこない版を入れた面白みに感服。 もっと早くから読んでいたかった作家で本作品もすごく楽しませてもらえました。

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MONKEY Vol.9 短篇小説のつくり方

MONKEY Vol.9 短篇小説のつくり方 柴田元幸

毎回言ってしまうけど、この号が最強なのでは⁉︎ グレイス・ペイリーさんの短編もよいけど、村上さんが訳したインタビューもすごい! MONKEYすごすぎる…。

きみはうみ

きみはうみ 西加奈子

本文の文字数は本当に本当に少ないけれど、しっかりと「西加奈子さん」の世界が広がっている。 「海」をテーマにした絵本がこんな仕上がりになるなんて! と驚かされました。

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Coyote No.34 特集:たったひとりのアラスカ

Coyote No.34 特集:たったひとりのアラスカ 新井敏記

ジャック・ロンドン「火を熾す」1902年版が収められている。1908年版もあるが、両者は結末が違う。 1902年版は主人公(ひいてはジャック・ロンドン)の若さ、生への執着を感じる。かわりに1908年版で表現されている一瞬ですべてが凍りつくような、触れれば身が切れてしまいそうな鋭さはない。 この6年の間にジャック・ロンドンに一体何があったのだろう…。

MONKEY vol.12 翻訳は嫌い?

MONKEY vol.12 翻訳は嫌い? 柴田元幸

特集「翻訳は嫌い?」に惹かれて購入。外文が好物なので。 巻頭の「日本翻訳史 明治篇」では、坪内逍遙や二葉亭四迷らが、西洋文学の翻訳を通して、新しい日本語(今私たちが読み書きしている日本語)を生み出していった歴史が述べられており、大変興味深く読みました。 「翻訳講座 村上春樹+柴田元幸」は、原文とお二人の訳文を比較しながら、良い翻訳とは何かについて論じています。私は柴田氏の翻訳が選書も含めて大好きなのですが、正確さよりも物語の雰囲気を重視した村上春樹の翻訳も読みやすくていいものだなあ、と思いました。

このあたりの人たち

このあたりの人たち 川上弘美

各話が短くて読みやすかった。話によってはSFじみたとんでもないことが起こってはいるものの、極めて当然のように語られているから、このあたりの人にとっては驚くべきことでもなんでもないのだろう。隣町がちょっとした異世界だったらいいのに。それも入り浸ってよく知ってる異世界ではなくて、噂によると、数回しか見たことないんだけど…みたいな不確実な間柄を持ちたい私にとってクリティカルヒットだった。宮崎夏次系のホーリータウン好きな人には刺さるかもしれない

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COYOTE No.57 ◆ 平松洋子 本の丸かじり

COYOTE No.57 ◆ 平松洋子 本の丸かじり 

coyoteが西荻窪を取り上げるなんてと驚いた。改めて魅力的な本屋が多い街だと気づかされたような。平松洋子と小川洋子の読書対談を読んでもう一度驚いた。車谷長吉、村上春樹、ブコウスキー、つげ義春の名前が同じ文脈で出てきたんだもの。でもってブローティガン「西瓜糖の日々」が読んでみたくなった。

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coyote No.16 特集・トーテムポールを立てる「見えないものに価値を置く世界」

coyote No.16 特集・トーテムポールを立てる「見えないものに価値を置く世界」 新井敏記

ジャック・ロンドン「火を熾す」1908年版が収められている(いわゆる有名な方)。 特集はトーテムポールを立てる。 coyote16(2007年)で星野道夫さんのためのトーテムポールを立てはじめ、coyote34(2009年)に完成。両方のcoyoteに「火を熾す」が収められいる…。 死を悼むための火。 すごく練られたテーマ、よい雑誌だなぁ…。coyote定期購読しようかな。