キノブックスの本

少年と少女のポルカ

少年と少女のポルカ 藤野千夜

表題作もよかったのですが、もう一遍の「午後の時間割」が大好き。 六十四歳として生きることに決めたハルコ。『罪と罰』みたいに「と」のつく本ばかり読んだり、しりとり読書をやってみたりと独特な読書遍歴を持つ委員長。ハルコとデートを企てたゲイのテシロギ。誰もが不器用でとてつもなくかわいい。ハルコはどうみてもおバカでヤンキーな女子高生なんだけど、家族にも友人にも愛される最強な女の子なんです。 委員長にならって、2020年はしりとり読書をやってみようと思います。お付き合いのほど。つぎは「か」から始まる本。 カバー装画/鳥飼茜 カバーデザイン/佐藤亜沙美(サトウサンカイ) フォーマットデザイン 大島依提亜

ゆっくり十まで

ゆっくり十まで 新井素子

可愛いSF短編小説集。 『SF=不思議』なんですが、消火器だったり車だったり竹だったりのお喋りはコミカルで物悲しかったりします。 「ゆっくり十(とう)まで」なんですね。 最近和語(でいいのかな?)で数えることがなくなりました。今の子供達はこの数え方知ってるんだろうか?とっても和むのに。

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ずっと喪

ずっと喪 洛田二十日

0093 2019/02/02読了 この不思議な世界観好きだな。 土俵際の背広が特に好き。 全編ショートだからテンポよくそれぞれの世界観に浸れるのが好き。 ほかの作品も読んでみたい。

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もうすぐ絶滅するという煙草について

もうすぐ絶滅するという煙草について 芥川龍之介

喫煙者の肩身がどんどん狭くなる昨今、改めて喫煙について考えてみようではありませんか。 煙草を喫むという行為には、その人なりの強いこだわりがあるようです。それを美学とするか、言い訳とするかで喫煙者と非喫煙者の争いが起きている気がしますが、大先生達が煙草を語ると「喫煙ってそんなに悪いことだっけ」という気持ちになるから不思議です。非喫煙化する社会への一言は、何だか世の中の真理が語られているようでした。 恐らく超・嫌煙家の人は、そもそもこういったテーマの本を手に取らないのではないかと思うと、なんだか損してるなと思います。

オトナのたしなみ

オトナのたしなみ 柴門ふみ

社会一般的な大人の女性という枠に囚われながら生きていかないといけない人たちは、大変だなあと改めて感じさせられます。無駄な付き合いはしないか、心の中でテキトーにしておくっていうのを、なかなかできない女性は多いのかも。人生時間は限られているので、他人の無駄な時間に付き合っているのはもったいないですね。

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風とにわか雨と花

風とにわか雨と花 小路幸也

小路幸也=「バンドワゴン」のイメージが強いのですが。 この登場人物達も、心気持ちの良い人達でした。 六年生の風花。四年生の天水。 2人は両親の離婚について、大人達の話を聞いたり質問したりして、自分の心と頭で、受け止め考えていきます。 子供達に大人は、わかっていてもなかなか上手く言葉に表しにくいことを、丁寧に真摯に話してくれます。 中でも蒲原さんとは、友達になりたい。笑 素敵な言葉が沢山ありました。 子供に、ごまかしはいけません。心を持った1人の人間です。そして、案外クールです。笑 侮るなかれ。

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台風家族

台風家族 市井点線

映画公開直前に読み終えました。 小説版「台風家族」 台風のごとくスピード感のある内容なので一気読みできそうな感じだったけど、 時間に制限のある子育てママにもありがたく、細切れ時間に、章ごとに読ませてもらいました。 ほんとーーに面白かった! しかし、読み進めながら、だんだんと不安になってきて… 「はて、この話ちゃんと終わるのかしら?」 面白すぎる、というか、とんでもない事実がどんどん明らかになってきて、頭の中はプチパニック。 かつ、主人公の小鉄の下衆野郎っぷりにビビりつつ…(下衆野郎なんて言葉、生まれて初めて使ったかも…笑) この人このまま下衆野郎で終わっちゃうんじなゃないか、と心配しつつ…笑。 あまりにも不器用で、まっすぐで。 言葉が少し足りなくて ちょっとした行き違いですれ違ってしまったけど、 それを一つ一つ、パズルのピースを埋めていくように、 家族の心が少しずつだけど一つになっていく過程は、 激しすぎて、面白すぎる。 そして、すごいと思うのが、これがリアルだと感じる内容であること。 銀行強盗とか、遺産争いとかは、 自分にも起こりうるけど、 日常をのほほんと過ごしていると、なんとなく遠い世界の話に感じてしまう。 だけど、そうならないのは、 老老介護やマスメディアといった、現代日本の問題が絡んでいるのと、 人の心の闇もしっかりと描かれているからだと思う。 人の不幸を見て、それよりは自分はマシだと思う心理。 誰もが持ってる心の闇。 だけど、そんな重たい部分も、笑える描写満載で描かれてるから、ちっとも重たくならないし、 読み終えた後は、台風一過のごとく、爽やかな気持ちになれるのだと思う。

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ショートショートドロップス

ショートショートドロップス 新井素子

ショートショートって、そもそも世の中にあんまりないんだそう。たしかに言われてみると、本屋で見かけるのは長編ばかりで、短編と銘打つものもなかなかに長いものがたりが多い気がする。 これは女性作家のショートショート集。全体的に非現実的でふしぎなお話が多く、ふわふわとした読了感だった。 装丁も素敵。文庫本より大きいけど、ハードカバーよりも小さい。女性の手にも持ちやすく、表紙を開くとどことなく新しいかおりがする。不思議な読書体験だった。

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酒呑みに与ふる書

酒呑みに与ふる書 マラルメ

2019/04/06 読了 〜あるいは酒でいっぱいの海〜 松尾芭蕉から夏目漱石。江戸川乱歩に折口信夫。角田光代や村上春樹。内田樹と鷲田清一も。 酒の肴にちょうどいい。ちびちびやりながら楽しく読みました。日本酒の話がもっとあったらもっと良かったのになぁ。 装丁が素敵ですね。 〜すべての酒呑みに捧ぐ〜

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駒子さんは出世なんてしたくなかった

駒子さんは出世なんてしたくなかった 碧野圭

会社など組織で働いていると、駒子さんに限らず誰でもある時期に来ると「次の段階」に向き合わねばならない時、いわば人生の曲がり角がやってくる。 曲がり角の先には困難や苦労もあるから角を曲がる前は大抵緊張したり尻込みしてしまう。 本書はまさに会社人であり家庭を持つ駒子さんが曲がり角でさまざまな葛藤に直面しながらそれをどう乗り越えていくかという物語。 仕事上の曲がり角と家族の曲がり角が同時期に重なり、その大変さが身につまされる。 けれど駒子さんがそうであるように、危機的状況には結局はそれまでに自分がどう生きてきたか、周囲の人々とどんなふうに信頼関係を築いてきたかということが命綱になる。 自分の味方は、一生懸命に生きてきた過去の自分なのだ。 お仕事小説は数あれど、地味な(失礼)主人公、地味なお仕事にここまでいろいろ感情移入したのは初めて。 地道に真面目に仕事と家庭を大切にしながら働くたくさんの人に読んで欲しいと思う。

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猫は抱くもの

猫は抱くもの 大山淳子

大山さんらしい、連作短編。飼っている猫を大事にしようと改めて思った。

カラヴァル 深紅色の少女

カラヴァル 深紅色の少女 ステファニー・ガーバー

2019/7/31読了 視覚イメージに訴えてくる文章も読みやすいし、謎めいた雰囲気も悪くないし面白いんだけど、カラヴァルやレジェンドの謎が最後まで読んでもきちんと解かれないし、妹が主役の続編ありきなのかなぁと思うと、ちょっと残念かなー。

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猫なんて!

猫なんて! 角田光代

総勢47名の作家による猫話 猫との距離感、間合いがそれぞれでおもしろい 犬派ですが、猫もいいなあ… なんて笑

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