河出書房新社の本

鞠子はすてきな役立たず

鞠子はすてきな役立たず 山崎ナオコーラ

とても面白くて一気読み。 ナオコーラさんの独自の柔らかい目線で、ジェンダー・主婦・学歴社会・非正規雇用などの社会問題を上手く小説に落とし込んでいる。

図解いちばんわかりやすい強迫性障害

図解いちばんわかりやすい強迫性障害 原井宏明

2021.9.19 読了 書いてあることは納得できるのですが、読む人によってはしんどいかも。 私は少ししんどくなりました。 なのに最後の締めの"気楽にね♪"に少し救われる。

増補改訂版“ひとり出版社”という働きかた

増補改訂版“ひとり出版社”という働きかた 西山雅子

増補改訂版として当時取材した出版社のその後も追加されており、引き続き自分の持ち場で頑張っているのは頼もしい限り。ひとり出版社もそうだけどそとの人が想像する以上に出版社は少人数によって運営されている。「タバブックス」の柔軟性が印象に残った。いい意味でも悪い意味でも出版を志す人は頑固で意固地な面もあるけど、アマゾンe託や電子出版にも取り組んでそれが現在の生き残りにも繋がっているんだな。一日の仕事の流れでもまずe託のメールチェックから始まるということはそれなりの売り上げがあるのだろう。確かに取次ルートが限られ置いている書店も限られる出版社にとっては選択肢の一つにもなる。いかんせん書店の棚は限られているので悲しいかなもう少し突っこんだ本を探したいとなったときよっぽどの大都市でない限り店頭に置いてあることは少ない。370万都市の横浜ですらなかなかおいてないことが多く、東京の書店の品ぞろえがうらやましくなる。 電子書籍もとにかく倉庫代や重版の経費の関係で泣く泣く絶版扱いせざるを得ない状況においてはこちらも選択肢となりうる。 「ミルブックス」増刷が決まったらドキドキするけど、店頭に並んでいる本が返品で返ってくるかもしれない。しかし印刷代は先払いのせめぎあいには非常に共感を覚える。これは永遠の課題。ある程度の経験を積めばここで動きが止まるのかそれとも続くのかは予測はできるけど。あくまで予測なので完璧ではないし。そろそろ経験もAIに取って代わられるのかな。

「ことば」に殺される前に

「ことば」に殺される前に 高橋源一郎

否定の言葉は必ず自分に返ってくる。一方、変化するために自分を否定することは、自由への道標となる。そして自由になるということは、その自由さに汚染されてしまうということでもある。矛盾を抱えられるということが、人としての強さであると言える。

東京タイムスリップ1984⇔2021

東京タイムスリップ1984⇔2021 善本喜一郎

1984年と2021年。同じ場所を撮り比べた写真集。新宿、渋谷がメイン。37年で変わるものあれば、変わらないものもあり。 もともとモノクロ写真を得意とされている方が撮られているので仕方ないのだろうけど、1984年側ををモノクロにされると、そんなに昔なのかよと、突っ込みたくなるかな。 でもまあ、1984年から37年前は1947年!って事になるので、ああ、確かに昔なのかもと思い直した。

うつでも起業で生きていく

うつでも起業で生きていく 林直人

すごく勇気をもらいました。 うつの人が起業する上で重要な考え方や取るべき行動指針について詳細に書かれています。 これから起業を視野に入れている人にとって、とても参考になると思います。

北斎漫画、動きの驚異

北斎漫画、動きの驚異 藤 ひさし/田中 聡

0232 2021/04/27読了 北斎漫画を中心に、北斎の作品と人となりがわかる本。 北斎の絵は動きをとらえたものが多いが、北斎自身もよく動く。旅に出るし、知識を蓄えて絵に活かし…と、とにかく動く。 本当に向上心がある人。 西洋の、特に印象派の画家の絵も改めて見たくなる。

日本史の法則

日本史の法則 本郷和人

たまには小説以外にも手を伸ばしてみました。 日本史が『ぬるい』というのが、しっくりくる。平和のために支配構造でも違和感の無い民族、ってのが、ふむふむ、って感じでした。日本の国民性を実感できる本でした。

ギケイキ2

ギケイキ2 町田康

2021/08/29 読了 2巻が出るまで長かった。この後もこの調子かなぁ。相変わらずグダグダの義経一行。作者の言葉の使い方が光る。きっと、私の気付いていない表現もあるんだろうなぁ。今回のお気に入りは 「私の名前はカルメンでっす。あたまのなかはアヒージョでっす」 この人の頭の中、どうなっているんだろう。 勝手神社や金峯神社、そして金峯山寺。また吉野へ行きたいなぁ。捨てられるのは嫌だけど。

人生がうまくいかないと感じる人のための超アウトプット入門

人生がうまくいかないと感じる人のための超アウトプット入門 安達裕哉

仕事とは成果を出すこと、つまりアウトプットすることなので、アウトプット体質になること。何も特別なことをする必要はなく、発言する、行動する、など目に見えることをすればまずはオッケー。やるだけでなく、他人の目に見えることがポイント。そうすると、まずは信頼という成果が生まれ、さらに役に立つアウトプットを心がけるとさらに結果に結びつく。アウトプット主義を推奨する本。 そのほかにも、具体的な答えが欲しければ具体的な質問をすること。互いの長所を活かしあうと、チームとしての生産性が高くなるなど、役立つtipsも多かった。

わたしのごちそう365

わたしのごちそう365 寿木けい

これ作りたい!おいしそう! レシピ本として楽しくページをめくっていましたが こうやって日々、楽しくおいしくごはんを作っている人がいて きちんと毎日を繋げている人がいるんだよなと思い、とても嬉しくなりました ごはんを作る者として勝手に応援されています

優しい暴力の時代

優しい暴力の時代 チョン・イヒョン/斎藤 真理子

題名の通り、優しい顔をした社会に見捨てられ殺されていくような、現代の空気にぴったりの8つの作品。 ジェンダーギャップや貧富の差、政治的な壁など、それだけでは即効性のない、だけどじわじわと胸に広がって死を招くような絶望感。 これは国を超えて共通しているのだなあと思う。 時代の空気なのだろうか。 登場人物たちは皆優しい。 けれど優しさよりも力強い何かが、怒りや絶望や哀悼から生まれればいい。 次の時代はそういう時代になって欲しいと思う。