文藝春秋の本

日本沈没2020

日本沈没2020 小松 左京/吉高 寿男

反日が詰まった本だと世間体では言われていますが、ネトフリでやっていって気になって見てみました。話は急にいろいろ起こるし、みてて飽きませんでした。でも少しリアリティに欠ける(?)という感じでした。内容的に少し えぇ…となる部分もあります。それと最後のまとめかたが少し無理やりじゃないかな?ともかんじました

ネヴァー・ゲーム

ネヴァー・ゲーム ジェフリー・ディーヴァー/池田 真紀子

どんでん返しの第一人者である作者があらたな主人公を創り出したというので手にとってみた。作者は大きく2つのシリーズを持っていて一つは全身麻痺の鑑識の天才を主人公としたもの、もうひとつは事情聴取の天才である女性警官を主人公としたもの、でいずれもどちらかというと「静」という感じのものであったのに比べ本作の主人公は賞金稼ぎを生業としてキャンピングカーで全米を移動し、しかも親の影響でアウトドア・スキルにも長けている男、といういわばこれまでと真反対の設定となっている。デビュー作の本作品ではシリコンバレーで行方不明になった女性の捜索からゲーム業界の暗部に踏み込んで...という話。親兄弟にまつわるトラウマ系の伏線も次作以降のためかビンビンと貼られていて非常に興味深い。やはり一流のエンターテイメント作家、現実離れした主人公ばかりだけどこの作品も楽しく読ませる。プロの仕事を感じました。面白かった。

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インビジブル

インビジブル 坂上泉

 「インビジブル」坂上泉著文藝春秋、敗戦の傷跡がいまだ残る昭和29年大阪を舞台にかつて存在した大阪市警視庁管内で起こる猟奇殺人事件をルーツの違う二人の刑事が追う。バディものの魅力もあるがそれ以上に同僚刑事たちの濃厚な人間臭さが印象的だ。 戦後史の流れに沿う物語だけに「砂の器」を彷彿とさせる場面もあり。 舞台は昭和29年だが、現行の大阪の状況のメタファーとでもいえるのではないかというのは考えすぎだろうか。耳障りの言い言葉で先導する地域政党とも被る気がするのだが。 「戦災で孤児や浮浪者になった物は、戦後9年が経った今も十分な助けを得られず、世の中への果てしない怨嗟が積もり重なって犯罪に走る。そういう者たちを自分ら官憲が見せしめとばかりに懲らしめる。それを「善良な」市民を求めるからだ。」P.34 「皆が皆、一歩間違えればあの浮浪者のようになったかもしれないと薄々気づきながら、今いる場所を守るために平然と罵り蹴り飛ばし、己のうしろめたさを解消する。」p.35 コロナ禍の2020年も変わらない。

ガーデン

ガーデン 千早茜

自分の部屋を植物でうめる事によって、バランスをとる主人公。自然な物を集める事によって生じる不自然さ。

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妖の掟

妖の掟 誉田哲也

古風なのか洋風なのかわからないがキャラクターは強烈です。

感染症の日本史

感染症の日本史 磯田道史

NHKでお馴染みの磯田さんによる、感染症の日本史。江戸期にも隔離施策はあったけど、主目的は藩主や天皇の感染を防ぐためというのが第一義になっているのが面白かった。 定額給付金も、ロックアウトもこんなに古くからあったとは。 国内で45万人の死者を出したスペイン風邪については多くの紙面を割いている。政治家や、文豪、庶民の女性まで、幅広く当時の世相を拾っていて、感染症蔓延期の雰囲気が生々しく伝わってくる。

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表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 若林正恭

◎ 「ぼくは今から5日間だけ、灰色の街と無関係になる」そう言って東京からキューバへと旅に出る。 資本主義と新自由主義によってもたらされた、分断と格差は、わたしたちが気づかないうちに、「血の通った関係や没頭」を希薄にしてしまっていたみたいだった、わたし、が生きづらいのは、わたし自身のせいだけではなく、社会のシステムのせいでもある。 世間を信じる気持ちが強い日本は、他人を見る意識も、他人に見られている意識も、強い。みんなが敵に見えるようなこともある。 でも、その生きづらい社会のなかで、希薄になってしまっていた「血の通った関係や没頭」は、希薄になっているからこそ、その価値や大事さに気づくことができるのではないか、と思う。欠落はいつも人に何かを気づかせる。小川洋子や村上春樹が身体の欠落を描くのはそんなメンタリティがあるのかもしれない。 若林さんは旅をして、日本と比較することで自分の生きづらさを見つけていった、彼がたどり着いたのは「血が通った関係と没頭が最高なのは、キューバもモンゴルもアイスランドもコロナ後の東京も多分一緒だ」ということ。 東京という街が灰色だったのではなく、自分自身が東京を灰色に見てしまっていたのかもしれない。もう彼には東京も色のある世界で見えているのではないかな、と思ったりもする、

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死ねない時代の哲学

死ねない時代の哲学 村上陽一郎

この世に生まれてきた私は望んで生まれてきたわけではないから、死ぬ時も神様?仏様?に任せようかな。でも、安楽死ができる世の中になって欲しいし、同時に命を大事にするための教育、サポートが必要なんだろう。どんな風に死ぬのかな、、なんてのんきに思っているけど、平和ボケなのかも。生きのびるのに必死だった時代は、それどころでないはずで。

獣たちのコロシアム 池袋ウエストゲートパーク106

獣たちのコロシアム 池袋ウエストゲートパーク106 石田衣良

もう16年。 一作目を読んだときは大学生だったのに気がつけば40歳3歩手前。 スマホ、タピオカミルクティー、ダークウェブ…年月とともに流行りやツールが変われど、マコトやキングの信念に変わりはない。 「マコトやキングに成敗されるような中年にはならないようにしよう」と思いながら本を閉じた。

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