文藝春秋の本

ウェイティング・バー

ウェイティング・バー 林真理子

女性が男性との関わりにおいて心に秘める本音や、自分の目的を達成するためにつく嘘、裏切りなどを書いた短編10作を集めた本。 短編である為か、林真理子が得意とする上質などろどろは不足するが、身近にいる女性たちが陰で思ってそう、やってそうなことが描かれており、ある意味よりリアルでどろどろしているとも言える。 身綺麗な女性ほど、本当に何してるか分からないものだな、女性とはやはり賢い、と改めて思わせてくれる短編集。

県警VS暴力団 刑事が見たヤクザの真実

県警VS暴力団 刑事が見たヤクザの真実 藪正孝

タイトルだけで衝動買いしてしまった。 元福岡県警で暴力団担当を長く務めた元刑事が語るリアルな話が満載。実直な人らしく派手な記述はなどちらかというと地味な語り口だけにむしろ迫力があるような気がした。福岡の暴力団というと北九州市の工藤會が有名で本作も彼らとの長い戦いが訥々と語られているわけだが伏字も多く正直なところすこし読み難い。工藤會というと一般人にも容赦なく暴力を振るう凶悪な団体というイメージだがその印象は正しく本当にめちゃくちゃ。ヤクザはだいたい仁侠団体を名乗るが仁侠などではなく自分たちの利益を追求するだけのただの犯罪者集団である、というのが作者の主張、ただし言わばプロの犯罪者集団であるためにそれなりの対処の方法がある、というのが本作の内容。 日々このような脅威と戦い続けてくれている人たちには本当に頭が下がる思いがした。ともすればかっこいい存在として暴力団を賛美するような作品があったりするけどもとんでもないとも思った。そして個人的には世界広しといえども犯罪集団が堂々と看板出して事務所構えているのって日本だけでは…という気もした。その辺の掘り下げももしかしたら面白いかもしれないと思った。

ひみつのダイアリー

ひみつのダイアリー みうらじゅん

よくもまぁこれだけくだらないエロ話が毎回出てくるものだなぁと思って読みました(笑) 読んで数分後には内容を思い出せない、毒にも薬にもならない、何も考えずに読める、アニメのサザエさん的な感じです。

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猫を棄てる 父親について語るとき

猫を棄てる 父親について語るとき 村上春樹

村上春樹がこういう文章を書くのは珍しいと思った。戦争体験を聞き書きすることは、よく中学・高校生に課されるものだと思うが、それを村上春樹がやるとこうなるのか、と思った。なんだかNHKのファミリーヒストリーのようだった。「猫を棄てる」エピソードをふと思い出し、そこから書いたところ、サラサラと書けたとのことは、非常におもしろかった。またレイアウトデザインについて、絵本のようで、フォントサイズも大きく、行間も余裕があったので、小学校高学年であれば読めるのではないだろうか、と感じた。

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罪人の選択

罪人の選択 貴志祐介

この作者が未来を描くとは思ってなかった。コロナ禍を踏まえるが如しの不気味な未来を誰が否定できるのか。

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国家と道徳 令和新時代の日本へ

国家と道徳 令和新時代の日本へ 廣池幹堂

櫻井よしこさん推薦という帯に惹かれて買いました。 これまで国家や天皇について考えたことはあまりありませんでしたが、本屋でふと目に留まり、この機会に日本人として最低限持っておくべき、国や天皇についての理解を深めようと、読んでみました。 推薦文の通り、爽やかで丁寧な言葉で綴られた読みやすい本です。

風に恋う

風に恋う 額賀澪

ひたむきで一生懸命だった、 あの日の自分を思い出す物語

少年と犬

少年と犬 馳星周

うちの犬はこんなに賢くないけど、常に我々と共に居て寄り添ってくれる。

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サロメ

サロメ 原田マハ

歪んだ愛。 オスカーワイルドとビアズリーの禁断の愛と、ビアズリーと姉のメイベルの異様なほどの兄弟愛が重い。 読み進めていくうちビアズリーの挿絵にも興味が湧き、たくさん調べました。 読後、すぐにでももう一度読みたいと思った一冊

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遊王 徳川家斉

遊王 徳川家斉 岡崎守恭

 260年余の江戸時代の内50年は11代将軍家斉の時代だったとは知りませんでした。  色々問題はあるものの平和ではある昭和・平成・令和に生きられる幸せを再確認しました。  彼に特別な英雄譚はありませんが、寛容で器の大きな姿勢は流石将軍です。

まるごと 腐女子のつづ井さん

まるごと 腐女子のつづ井さん つづ井

一気読みした。わたしはオタクじゃないけれど、女子校出身なので周囲にオタクが多く、僭越ながら「(わかる…)」となる場面が多かった。

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悲しみの秘義

悲しみの秘義 若松英輔

大切な人を喪うということについて。死について。さまざまな名著から読み説く悲しみ。俵万智さんの解説もよい。

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注文の多い料理小説集

注文の多い料理小説集 柚木 麻子/伊吹 有喜

おもしろかった。料理がテーマのアンソロジー。作家7人。こういう形式好き。 特に『夏も近づく』『どっしりふわふわ』が好みの話だった。逆に『味のわからない男』は合わなかったので、自分にとって料理は幸福な記憶なのだなぁと思った。 料理がテーマだけど、料理が主体というよりは料理にまつわる人間関係というか、生活、暮らしには料理が共にある、という距離感で、読んでてお腹が空いてつらい、という思いをせずに済んだ。

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くちなし

くちなし 彩瀬まる

とんでもない本だ。 11ページ目の展開に 心の中でギャーと、 叫んだ。玄人向け。

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出会いなおし

出会いなおし 森絵都

ちょっと複雑な出会いなおし。 わかるところとわかりにくいところがありました。

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