篠儀直子の訳書

働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち

働かない―「怠けもの」と呼ばれた人たち トム・ルッツ

なぜ私達は働かない人に対して怒りを感じるのか、を追求すべく怠け者の歴史を掘り下げた本。確かにアダムとイブが楽園から追放された時に神が「これからお前たちは働かないと飯が食えない」と我々を呪ったように特に西欧においては労働とは原罪のひとつなのだという立脚点が興味深い。古代ギリシャにおいてもプラトンやソクラテスは労働とは奴隷がやるべきことであり文化的な人間は働かないのだ、ということを堂々と述べており、更に歴史を紐解いていくと労働とは忌むべきものである、という考えが脈々と続いていることが分かる。テーマは非常に面白いのだけど学者の書物にありがちな引用が多く持って回った表現の多用で読み難く結局何が言いたいのかいまいち分かり難かった。面白い引用やエピソードもいろいろ盛り込まれていたのにちょっと残念。

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オフィシャル・プレッピー・ハンドブック

オフィシャル・プレッピー・ハンドブック リサ・バーンバック

この本を読んでも全く謎の思想(しかし彼らの雰囲気は十分過ぎるほど伝わってくる)、プレッピーだが、個人的にはスカルアンドボーンのくだりとか面白かった。 とにもかくにもアメリカとは歴史と伝統に恋い焦がれているのだな。