天野健太郎の訳書

文学ムック たべるのがおそい vol.3

文学ムック たべるのがおそい vol.3 小川洋子

今号で真っ先に読んだのは、セサル・アイラの『ピカソ』 牛乳瓶から出てきた妖精に「ピカソになるのとピカソを手に入れるのと、どちらにするか」と訊ねられていろいろ考えたあげく……というお話。面白い。どうにもならないことを考えて(妄想して)いるうちに1日があっという間に過ぎてしまうタイプの人はハマると思う。

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台湾少女、洋裁に出会う――母とミシンの60年

台湾少女、洋裁に出会う――母とミシンの60年 鄭鴻生

NHK朝ドラ「カーネーション」が好きだった人は、楽しめると思います。台湾版「カーネーション」ですね。 あと、台南という街の路地の移り変わりを余すところなく伝えているので、 それはそれですごいなーと思う反面(下手な戦前の在台の日本人が描く台湾小説よりよっぽどよく書けている!)、 個人的に台南という街に行きまくっているので、 路地の詳細な説明をたやすく理解できるけども、 例えば台南に行ったことのない人が、 その箇所を見て、どこまで想像できるのだろうか……。 そんなところが、気になりました。 ただ装丁が素晴らしく、文字のインクまでセピア色にしていて、 デザイナーさんのセンスの良さを感じました。

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歩道橋の魔術師

歩道橋の魔術師 呉明益

かつて台北に存在した中華商場という商業施設を舞台にした物語。 サウダージとはこのことなのだろうか。

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星空 The Starry Starry Night

星空 The Starry Starry Night ジミー

私の好きな象、クジラ、猫がでてきました。 絵の世界観が好きです。誰もが孤独を抱えていて、それでも前に進むんだと前向きにしてくれる本でした。

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台湾海峡一九四九

台湾海峡一九四九 龍應台

外省人である著者が息子に台湾の近代史を語る物語、歴史のうねりに翻弄される名も無き人々がなんとか懸命に生きていく姿に心を打たれる。子供を残したまま撤退する汽車を懸命に追いかける母親の必死の形相を思い浮かべると国家という形態が最適解なのか考えた。