須賀敦子の訳書

ウンベルト・サバ詩集

ウンベルト・サバ詩集 ウンベルト・サバ

「悲しみと、ひとつだけ契約を結んだ、受けとめ、向きあって生きようと」 「芸術と愛という、逆なふたつの運命」 「生きることほど、人生の疲れを癒してくれるものは、ない」 人生にひときわ通じた、忘れがたいことばをサバは授けてくれました。個人的な影響をいえば、自分の中にずっと隠れ続けていた「少年としてのたましい」を揺り戻してくれました。「内気なぼくの人生にも、小さな、ぼくにぴったりな一隅が、ある」 こんな一行に、彼のこころの永遠のあどけなさを感じます。それは決して、ただの弱さではないのだと思います。

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インド夜想曲

インド夜想曲 アントニオ・タブッキ

ポルトガル出身のある男がインドで消息をたった人物を追い、インドの3つの都市を旅する話しです。この本は出来うる限り予備知識無しで読んでいただくのが1番楽しめる読み方だと思います。 インドはとても大きな国ですし、いわゆる神秘の国でもあるのですが、特に興味を惹かれたことはありませんでした、去年までは。ただ、ひょんな事からビートルズのメンバーであるGeorge Harrisonに感銘を受け(音楽も、歌詞も、その哲学も)彼がインドに強くコミットメントしていたので私も少し興味が出てきました。そのインドについてのイメージを、そして夜についての、幻想小説です。私の中にあるインドのイメージを損なわずにしかし新しい1面を見せてくれてしかも不思議な感覚にさせてくれる、読みやすい本です。 何故人を探しているのか?どうしてなのか?誰なのか?様々な謎めいた状態に読み手を置くことで、より神秘の国インドを体験する事になる感覚に陥ります。本を読んでいる間は、何かに周りを取り囲まれます、夜の密度が上がります、是非夜に読んで頂きたい本です。 インドに興味のある方、眠れない夜の読書に、オススメ致します。いわゆるページをめくるのももどかしい!という程のある意味単純な惹き付けるチカラではありませんが、忘れてしまっても、いつか眠れない夜を過ごすときに思い出されるであろう不思議な感覚と世界に繋がる文章です。当然須賀さんの訳も素晴らしいです、変わった物語に興味がある方にも、須賀さんの文章が好きな方にもオススメ致します。 2008年 10月

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